白ウサギ_(不思議の国のアリス)
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「ホワイト・ラビット」はこの項目へ転送されています。ジェファーソン・エアプレインの曲については「ホワイト・ラビット (曲)」をご覧ください。
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}白ウサギ左:初登場時。スーツ姿で懐中時計を見ている。
右:宮廷裁判の布告役。片手に布告状を持ちながら、ラッパを吹いている。
いずれもジョン・テニエル挿絵

このうさぎは、ルイス・キャロル児童小説不思議の国のアリス』に登場する、擬人化されたウサギキャラクターである。

物語の冒頭で、服を着て人の言葉を発しながらアリスの目の前を横切っていき、彼の後を追っていくことによってアリスは不思議の国(英語版)の世界へと迷い込むことになる。その後も物語を通してたびたびアリスの前に姿を見せる。不思議の国への導き手である白ウサギは、象徴的なキャラクターとしてサブカルチャーにおいてもしばしば言及の対象となっている。
作中での描写

白ウサギは物語の冒頭においてチョッキを着た姿で登場する。彼は取り出した時計を見つつ「大変だ、遅刻する」と言いながらアリスの目の前を横切ってウサギ穴の中に飛び込んでいく。不思議に思ったアリスが彼を追ってその穴に飛び込むことによって、アリスは結果的に不思議の国の世界にいざなわれることになる。第2章では、ウサギ穴を通って広間にたどり着いたアリスの前を正装に着替えた姿で通りかかる。しかし不思議なケーキの効果で大きくなっていたアリスに呼びかけられて驚愕し、手に持っていた皮手袋と扇子を落としてしまう(この扇子には身体を小さくさせる効果があり、アリスはこれを手に持つことによって再び小さくなる)。

つづく第3章では、落とした皮手袋と扇子を探しにふたたびアリスの傍にやってくるが、このときの台詞で彼が公爵夫人のもとに急いでいることがわかる。白ウサギはアリスを女中のメアリー・アン(これは当時は女中を婉曲に指す言葉でもあった[1])と勘違いして、家へ行って皮手袋と扇子を取ってくるように命じる。アリスは言われたとおりに白ウサギの家に行くが、その中で瓶に入った飲み物を飲んでしまい、部屋いっぱいに大きくなってしまって外に出られなくなる。窓から出た巨大な手に驚いた白ウサギは、「トカゲのビル」を入り込ませてアリスを追い出そうと画策するが、ビルはアリスに蹴り上げられてのびてしまう(その後、アリスは投げ入れられた小石が変化したケーキを口にすることによって元の大きさにもどる)。

第8章では、ハートの王と女王の客たちに混じって、周囲に愛嬌を振りまきながら姿を見せる。その後第10章および第11章の裁判の場面では布告役を務め、タルトを盗んだというハートのジャックの罪状として「ハートの女王」の歌を読み上げ、また証拠物件としてナンセンスな詩を読み上げたり、裁判官役であるハートの王に目配せして発言の誘導を行ったりする。
背景

キャロルは後年の「舞台のアリス」(1887年)という文において、白ウサギの性格付けについて以下のように書いている。.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}彼は「アリス」の同属として作られたのか、それとも対比を意図して作られたのか? もちろん、対比としてだ。アリスの「若さ」「勇敢さ」「健康さ」そして「目的に対する迷いのなさ」に対して、「神経質な優柔不断さ」を読み取ることができれば、私が彼をどう描こうとしたかが理解できるだろう。私は白ウサギは眼鏡をかけていると思う。その声はきっと震え声だろう、そして膝はぶるぶる震えていて、ガチョウに対して「ブー」とも言えないような風采をしていることだろう![2]白ウサギのモデルといわれているヘンリー・アクランド

白ウサギのキャラクターは、オックスフォード大学の医学部教授ヘンリー・ウェントワース・アクランド(英語版)がモデルになっていると言われている[3]皇太子レオポルド王子の名誉医師であった彼は、またリデル家のかかりつけの医師でもあり、キャロルとも面識があった。ひげをはやし、スマートな着こなしをする人物で、足早に歩く癖があったがよく遅刻をしたという。


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