「登坂」とは異なります。
登板(とうばん)とは、
野球において、選手が投手の守備位置に就いて試合に出場すること(対義語は降板)。また、その回数を示す記録。
(1.からの派生語)テレビ番組や舞台などで、決まった役に就き出演すること(対義語は降板)。
投手が投球するとき、マウンドに埋め込まれている投手板を踏んでいることから、この名称がある。以下では1.について述べる。 野球の試合においては、投手として登録されている選手であっても、出場した試合で投手を務めなかった場合、打撃成績としての試合出場は記録されるが、登板は記録されない。 順位選手名登板 順位選手名登板
試合に出場しても登板が記録されない例
投手以外の守備位置(先発出場のほか、指名打者、代打、代走、守備のみの出場など)でのみ出場した場合がこれに該当する。投手以外で先発出場しても、試合の途中で投手に移った場合は、登板が記録される。
投手登録の選手で試合と登板が大きく異なる選手の例として、投手として登録されていながら外野手としても出場する、いわゆる「二刀流」の大谷翔平が挙げられる。新人年の2013年は、試合出場77試合のうち、投手として登板したのは13試合(投手として登板し、その後守備に就いた試合も含む)で、他の64試合は野手のみの出場だった。
偵察メンバー[1]として起用された場合もこれに該当し、1976年までは、名目上の守備位置の守備成績にも「試合」をカウントしていた。
試合中の投手交代で、新たに登板することになった投手が告げられた直後に、降雨などでコールドゲームが宣告された場合。[2]
2009年の規則改正に伴い、このような例では登板は記録されないようになった。それ以前は登板が記録されていた(いわゆる「0球登板」)。
呉昇桓(阪神タイガース) ― 2014年8月29日、対東京ヤクルトスワローズ第18回戦(阪神甲子園球場)の9回表、ヤクルトの攻撃中、阪神が10 - 5と5点リードしている無死満塁の場面。降雨によるコールドゲームが宣告されたため。[3][4]
増田達至(埼玉西武ライオンズ) ― 2015年9月6日、対千葉ロッテマリーンズ第23回戦(QVCマリンフィールド)の9回裏開始前。降雨によるコールドゲームのため。
タナー・シェッパーズ(千葉ロッテマリーンズ) ― 2018年5月23日、対北海道日本ハムファイターズ第11回戦(ZOZOマリンスタジアム)の9回表開始前。降雨によるコールドゲームのため。
三嶋一輝(横浜DeNAベイスターズ) ― 2018年6月10日、対北海道日本ハムファイターズ第3回戦(横浜スタジアム)の6回表開始前。降雨によるコールドゲームのため。なお、5回まで投げていた先発投手の今永昇太には完投が記録された。[5][6]
甲斐野央(福岡ソフトバンクホークス) ― 2019年4月9日、対北海道日本ハムファイターズ第1回戦(長崎県営野球場)の10回表開始前。降雨によるコールドゲームのため。
武藤祐太(横浜DeNAベイスターズ) ― 2020年7月10日、対阪神タイガース第4回戦(阪神甲子園球場)の5回裏開始前。降雨によるコールドゲームのため。
試合中の投手交代で、新たに登板することになった投手が告げられたが、その投手が負傷により投球できなくなりそのまま別の投手と交代した場合。
通常、救援投手は最初の打者との対戦を終えるか、または攻守交代になるまで別の投手と交代できない[7]が、この場合に限り交代が認められる。
谷元圭介(中日ドラゴンズ) ― 2021年7月11日、対横浜DeNAベイスターズ第14回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)の7回表開始前。谷元はマウンドに上がって投球練習を始めたが途中で異変を訴え、そのまま体調不良により祖父江大輔と交代。なお、谷元は翌日付で出場選手登録を抹消された。[8]
日本プロ野球
通算記録
1岩瀬仁紀1002
2米田哲也949
3金田正一944
4梶本隆夫867
5小山正明856
6宮西尚生839
7江夏豊829
8五十嵐亮太823
9藤川球児782
10皆川睦雄759
11稲尾和久756
12鹿取義隆755
13権藤正利719
14大野豊707
15石井茂雄705
16鈴木啓示703
益田直也
18山本和行700
19東尾修697