発掘!あるある大事典
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発掘!あるある大事典
ジャンル
生活情報番組 / バラエティ番組
演出新原宏
中畠義之
加地克也(総合演出)
監修永峰明(スーパーバイザー)
出演者堺正章
ヒロミ
志村けん
柴田理恵
菊間千乃
梅津弥英子
政井マヤ
ほか
ナレーター森功至
オープニングPOLYSICS「ドモアリガトミスターロボット」
エンディング同上
製作
製作総指揮松本清(チーフP)
矢野浩之(チーフP)
古賀憲一(チーフP)
プロデューサー石川よしき
田中総一郎
古城和明
ほか
制作関西テレビ

放送
音声形式モノラル放送(モノステレオ放送)
放送国・地域 日本
フジテレビによる番組情報ページ

発掘!あるある大事典
放送期間1996年10月27日 - 2004年3月28日
放送時間日曜 21:00 - 21:54
放送分54分
回数379

発掘!あるある大事典II
放送期間2004年4月4日 - 2007年1月14日
放送時間同上
回数141
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『発掘!あるある大事典』(はっくつ!あるあるだいじてん、通称:あるある)は、1996年平成8年)10月27日から2004年(平成16年)3月28日まで毎週日曜日の21:00 - 21:54(JST[注釈 1]フジテレビ系列で放送されていたテレビ番組である。

その後も2004年(平成16年)4月4日から2007年(平成19年)1月14日まで『発掘!あるある大事典II』(はっくつ!あるあるだいじてんツー)と題して放送されていた。

いずれも関西テレビ日本テレワークの共同製作。全520回(379回+141回)。
概要

花王ファミリースペシャル』の後番組としてスタート。暮らしにまつわる生活情報の提供を行い、特に健康・からだ・食に関するテーマが多かった[1]が、内容にデータ捏造があることが判明して番組が打ち切りとなった。

花王の一社提供番組であり、番組中に5分30秒間の同社CM枠を設けていた。『II』への改題以降、番組宣伝CMなどで流れるテーマ曲はPOLYSICSの「ドモアリガトミスターロボット」が使用されていた。次週予告のBGMは、東京スカパラダイスオーケストラの「STARLIGHT EXPRESS」。

2006年4月からはワンセグでの番組連動データ放送を行い、視聴者が世論調査に参加できるようにしていた。

2007年1月の番組終了時には、同社提供番組共通のテロップ[注釈 2]が入る唯一の番組となっていた。読み上げは、オープニングでは「清潔で美しく健やかな毎日をめざす、花王の提供でお送りします」、エンディングでは「清潔で美しく健やかに、花王の提供でお送りしました」であった。ヒッチハイク(番組終了後に流れるCM)は太田胃散明治製菓三井住友銀行が務めた。

平均視聴率は、改題前は14.8%で『II』への改題以降は15.1%であった。関西テレビの看板番組として人気を集めたが、後述するデータ捏造の発覚により急遽打ち切りが決定した。この問題はテレビ局の放送倫理に関わる件として大きな社会問題となり、関西テレビの体制にも変革をもたらした。この捏造問題は科学誌『ネイチャー』にも取り上げられ、世界中で話題になった。詳細は「#データ捏造問題」を参照
指摘された問題点

番組内容の信憑性については疑問を呈する意見が少なくない。以前放送した内容を、その後に放送した番組内では事実上否定していることもたびたびある。

番組打ち切り前の2006年5月25日に出版された鷺一雄の著書『また「あるある」にダマされた。』(三才ブックスISBN 4-86199-042-4)では「問題番組」と指摘されていた。

特に実験内容については専門家が見ると明らかにおかしな実験方法があった。例えば、2005年6月12日放映「寒天で本当にヤせるのか!? 徹底検証」の回は「15人の被験者が2週間毎食前に150gの寒天を食べることによって痩身効果を得た」とするものであったが、その食材以外の食事内容はばらばらで生活条件は明示されず、実験を行う際の大前提である「同じ条件下のもとで」実験が行われていないため、番組内で行った実験は全くの無意味であったことが指摘されている。そのような科学的には無意味な実験も「血液型」「ダイエット」などの回で多用されている。また、明らかに被験者の数が少なく対照実験(似たようなものを用いて比較し有効性を確かめる実験)も行われたか定かではなく、多くの場合は個人差レベルであることも指摘されている。また「?であると考えられる」程度の所見を断定口調で説明したりすることも多い。そのような指摘を受け、番組内でも「実験はあくまでも参考であり、実際の効果を示すものではありません」という注意書きが入る場合もあった。

ダイエットや健康などを内容とする放送で取り上げられる食品についても、過剰摂取などにより逆に健康を損なう可能性のあるものも存在する。「にがりダイエット」を取り上げた2004年5月30日放映「にがりで本当にヤセるのか!?」の回[2]では、番組を見て実際に試した視聴者が下痢などの症状を訴えることが相次いだため、後に厚生労働省から警告が出された。

豆腐の凝固剤などとして使われる「にがり」はマグネシウムを多量に含み、過剰摂取により下痢水酸化マグネシウムは「ミルマグ」などの商品名で下剤として使用されている[3])などを起こすほか、高マグネシウム血症を起こすことがあり生命にかかわる場合もある。実際に2004年3月に神奈川県知的障害者入居施設で、職員が女性入所者に誤ってにがりの原液400mlを飲ませたところ血管が詰まって危篤状態となり[4]、翌4月に死亡する事件が起きている[5]

2004年10月31日放映「顔ヤセの科学」の回では、被験者の告発を元に『アサヒ芸能』が「実験日数の虚偽」、番組では放送されていない「矯正器具の使用」、映像編集による「顔画像の修正」などがあったと報道した。同誌の記事に対し、関西テレビ側は一部の内容について認めたものの「番組に問題はない」としていた。

また、番組内で取り上げられた商品が店頭で品切れが続出するという現象も多数起きている。2007年(平成19年)1月7日放送「納豆ダイエット」の回では番組の反響が非常に大きく、全国のスーパーで納豆が売り切れたり品薄となり、納豆メーカーには通常より大量に納豆の発注がされ増産態勢に追われ、新聞にお詫び広告を掲載するというる異常事態に至った。これはフードファディズムの顕著な例でもあった[6]。この「納豆ダイエット」の放映に際しては、PJニュースが大手スーパーと中小スーパー、零細商店での納豆の流通量の差を問題視し、事前に放映内容が流通サイドへ伝わっていたことを記事で明らかにした。

さらにこの「納豆ダイエット」の回ではデータ捏造が発覚したため、同月14日の放送をもって番組が打ち切りとなり、関西テレビの日本民間放送連盟(民放連)除名処分にまで発展した(#データ捏造問題を参照)。番組の反響でスーパーマーケットから大量に発注された納豆メーカーは、当番組の捏造報道により発注が突然キャンセルされ、全国の納豆生産量の5割を占める茨城県では食品の廃棄処分が出る事態となった。
出演者
メイン司会

堺正章(1996年10月 - 2007年1月)

ヒロミ(1996年10月 - 2004年3月)

志村けん2004年4月 - 2007年1月)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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