痙攣
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痙攣

概要
診療科神経学, 精神医学
分類および外部参照情報
ICD-10R25.2
ICD-9-CM728.85
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痙攣(??、けいれん、convulsion)とは、不随意に筋肉が激しく収縮することによって起こる発作。痙攣のパターンは多種多様であるが、大きく全身性の場合と体の一部分である場合とに分けることができる。痙攣を新規に発症した場合には、医療機関を受診することが重要である。
疫学

小児の痙攣は、熱性痙攣が最多である。特に乳幼児では、発熱に引き続く熱性痙攣がしばしば見られる。熱性痙攣は6か月 - 5歳頃に多く、短時間の発作である場合がほとんどである。成人では60歳ごろまでは、特発性てんかんが最多。それ以降は脳血管障害による痙攣が多く、脳腫瘍の頻度も増える。
痙攣の概念

痙攣 (convulsion) とは、全身または一部の筋肉の不随意かつ発作的収縮を示す症候名である。てんかん (epilepsy) とは病名であり、別物である。てんかんの本体は脳波の異常であり、必ずしも痙攣を伴わない。事実欠神発作は非痙攣性であるが脳波異常がありてんかんの一種である。また脳腫瘍はてんかんではないが痙攣をおこす。また紛らわしいことに痙攣発作 (seizure) という言葉もある。これも症候名であり、てんかんや精神疾患の臨床症状で、てんかんを思わせる一回の痙攣発作という意味である。

症候的に鑑別が必要な要素は失神意識障害で、特に失神との区別が大切である。筋肉の収縮があるのか(失神の主体は筋脱力である)、代謝性アシドーシス(筋肉の収縮が激しく嫌気性呼吸がおこり代謝性アシドーシスが生じる)が存在するのか、失禁失便があるのか、回復後に意識障害があるのか、舌を噛んでいたりしないのか、これらは失神よりも痙攣を強く疑うべき状況である。こういった状況を聴取するために本人や目撃者の話をしっかりきくことが重要である。これらの区別を行う意義としては、原因疾患が大きく異なる点にある。失神は循環器疾患が多いのに対して、痙攣は中枢神経に病変が考えられることが多い。失神か痙攣か区別できない場合は意識消失発作とし、失神と痙攣の両方の原因検索を行う。また外傷の検索も失神の場合と同じように行うことを忘れてはいけない。大抵は意識消失を伴う痙攣であり、失神同様倒れるからである。

痙攣直前の前駆症状の有無(悪心や感覚の異常)、発作後のどの時点で意識が戻ったのか(救急車の中か、道路で倒れていたか)、てんかん発作の誘発因子(飲酒、疲労、睡眠不足、女性の場合は月経との関連)は本人から聴取できる。発作の四肢の動きの左右差、眼瞼、眼球の状態、バイタルサインの推移などは入院中の発作でなければわからないことも多い。
原因

痙攣の原因検索において最も重要なのがてんかんによるものか、その他全身性疾患によるものかの区別である。病歴にてんかんがない痙攣初発の患者の場合はまずは症候性のものを否定するような診断プランを立てる。鉄則としてはまずは低血糖を否定することである。というのも血糖の検査は最初に行わないと忘れてしまう上、ほかの検査で低血糖を示唆する所見というのはほとんどないからである。
頭部


特発性てんかん

脳血管障害

脳炎髄膜炎

脳腫瘍

頭部外傷(外傷後2年を過ぎれば、痙攣の起こる可能性は低くなる)

代謝・内分泌系

カリウム代謝の異常や高カルシウム血症では痙攣は起こらない。

糖代謝の異常 - 低血糖糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン性高浸透圧性糖尿病昏睡

電解質代謝の異常 - 低ナトリウム血症高ナトリウム血症低カルシウム血症

副甲状腺機能低下症

アジソン病

急性間欠性ポルフィリン症

血液・免疫系


全身性エリテマトーデス

血栓性血小板減少性紫斑病

消化器系


肝性脳症

尿毒症性脳症

呼吸器系


低酸素脳症

神経皮膚疾患(母斑症


結節性硬化症

神経線維腫症1型

Sturge-Weber症候群

足(脹脛(ふくらはぎ))

バレーボールマラソンサイクリングテニスなどのスポーツ中に起きることがある。筋肉の疲労や体内の水分不足や体の冷えによる血管の縮小が原因である。スポーツ中以外でも、普通に歩いている時や足を伸ばした時にも起こる。現代医学では予防法や詳しい原因は解明されていないが、ストレッチや柔軟運動、水分摂取、血流の改善などが有効な方法と思われる。「腓(こむら)返り」は腓腹(ひふく)筋の異常な緊張による痙攣で起こる。
その他


薬物(中毒、急な中止)

妊娠性高血圧症(妊娠中毒症)における子癇

解離性障害

オーガズム

しゃっくり

痙攣(convulsion)の分類

痙攣(convulsion)は大脳ニューロンの過剰放電に由来する急激かつ不随意性の筋収縮であり以下の3つが知られる。
単純部分発作における痙攣

部分発作では大脳ニューロンの過剰放電が起こる部位(発作焦点)に応じて大脳皮質機能局在に基づいた症状がおこる。運動発作、感覚発作、自律神経発作や精神発作が知られている。意識障害を伴わない部分発作を単純部分発作、側頭葉などに発作焦点をもち意識障害を伴う複雑部分発作という。発作焦点が前頭葉皮質の運動領野にあると部分発作として痙攣が生じうる。

一次運動野(中心前回)に発作焦点がある場合は対応する片側顔面、上肢、下肢に痙攣が生じる。間代性痙攣は、筋の過剰な収縮と弛緩をある程度規則的に反復するガクガクとした痙攣である。過剰筋収縮が持続し、肢を伸展、すなわち突っ張るような、あるいは屈曲位を持続するのが強直性痙攣である。強直性痙攣から間代性痙攣に移行するのが強直間代性痙攣である。発作焦点から始まった局所的な大脳ニューロンの過剰放電が一次運動野にそって波及すると、例えば顔の片側に始まった痙攣が同側の手指から前腕、上腕と波及していくことがあるジャクソンマーチという。痙攣した後に痙攣した肢が一過性に麻痺することがあり、この状態をトッドの麻痺という。前頭葉眼球運動野に発作焦点がある場合は眼球、頭部が病巣の対側に回旋するような向回発作が生じる。また補足運動野に発作焦点があると、焦点と対側の上枝を伸展挙上しこれを見上げるように眼球と頭部をむける姿勢発作が起こることがある。

運動発作名発作焦点
焦点性運動発作一次運動野
Jackson型発作一次運動野
向回発作前頭葉(側頭葉、頭頂葉)
姿勢発作補足運動野
音声発作補足運動野

感覚発作名発作焦点
体性感覚発作一次体性感覚野
視覚発作後頭葉
聴覚発作側頭葉聴覚野
嗅覚発作側頭葉内側
味覚発作側頭葉内側
回転性めまい発作頭頂・側頭葉移行部

そのほか、側頭葉内側を発作焦点とする自律神経発作、側頭葉を焦点とする精神発作が知られる。
複雑部分発作に伴う運動症状

多少なりともまとまっているものの、適切な目的性を欠く一連の動作、表情、行動などが不随意的、無意識に生じることがあり自動症とよばれる。代表的なものは、舌なめずりや舌打ち、もぐもぐと口を動かす、ごくんと飲み込むなど口部自動症である。そのほか、顔や身体をなでたり、こすったり、衣服をまさぐったり、手をもんだりなどの身ぶり自動症もある。


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