異次元
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ルパン三世の登場人物については「次元大介」をご覧ください。
空間次元を模式的に表した図。

次元(じげん)は、空間の広がりをあらわす一つの指標である。座標が導入された空間ではその自由度を変数の組の大きさとして表現することができることから、要素の数・自由度として捉えることができ、数学計算機において要素の配列の長さを指して次元ということもある。自然科学においては、物理量の自由度として考えられる要素の度合いを言い、物理的単位の種類を記述するのに用いられる。

直感的に言えば、ある空間内で特定の場所や物を唯一指ししめすのに、どれだけの変数があれば十分か、ということである。たとえば、地球は3次元的な物体であるが、表面だけを考えれば、緯度・経度で位置が指定できるので2次元空間であるとも言える。しかし、人との待ち合わせのときには建物の階数や時間を指定する必要があるため、この観点からは我々は4次元空間に生きているとも言える。

超立方体正八胞体は四次元図形の例である。数学と無縁な人は「正八胞体は四つの次元を持つ」というような「次元」という言葉の使い方をしてしまうこともあるが、専門用語としての通常の使い方は「正八胞体は次元(として) 4 を持つ」とか「正八胞体の次元は 4 である」といった表現になる(図形の次元はひとつの数値であって、いくつもあるようなものではない)。

また、転じて次元は世界の構造を意味することがある。
目次

1 独立要素数

1.1 空間・時空

1.2 配列(プログラム)

1.3 量の次元


2 次元論

3 転用表現

3.1 観点・尺度

3.2 世界

3.3 架空世界・架空人物

3.4 文字コード

3.4.1 ISO/IEC 10646における次元

3.4.2 ISO/IEC 2022における次元

3.4.3 さまざまな文字コードにおける次元



4 参考文献

5 脚注

独立要素数
空間・時空

私たちの住む世界は共時的には3つの向きへの広がりをもった実3次元的な空間だととらえられる。また、時間は一方向的な実1次元的物理量だと考えられ、ニュートン力学では空間と時間は相互に独立な物理概念として取り扱われる。一方、相対性理論では光速を通じ時間の尺度と空間の尺度とは結びつけられ、符号(3, 1)の計量が入った実4次元の空間(ミンコフスキー空間)において現象が記述される。ただし、ミンコフスキー空間においても依然として時間軸は他の3つの空間軸とは性質の異なるものとしてとらえられることに注意しなければならない。
配列(プログラム)

コンピュータ言語において添字で指定できる一連の変数を配列(配列変数)と言うが、ひとつの配列で独立して指定できる添字の個数を配列の次元と言う。配列参照。
量の次元

ある量体系に含まれる次元とは、その体系において独立な基本量冪乗として表したものである。特に、国際量体系(ISQ)に基づく場合は、独立な基本量として7つの物理量が定められている。詳細は「量の次元」を参照
次元論詳細は「次元 (数学)」を参照

数学では、次元は様々な数学的対象について異なる方法で定義されている。例えば、

ハメル次元 - ベクトル空間の次元。ベクトル空間において、一次独立(線型独立)な生成系の濃度

多様体代数多様体の次元

複体のホモロジー次元

可換環のクルル次元次元論 (代数学)も参照。

環の大域次元

加群の次元(射影次元移入次元、etc.)


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