異星人
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「宇宙人」のその他の用法については「宇宙人 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

宇宙人(うちゅうじん)とは[1][2][3][4]地球外生命のうち知性を持つものの総称である。異星人(いせいじん)[5]、エイリアン(: alien)[6]ともいう。一時期、「EBE(イーバ)[注 1]」と呼ばれたこともある。

この項目では、宇宙人一般、および、その中でも超常現象を扱う雑誌やテレビ番組などで地球を訪れていると報道された宇宙人について説明する。他方、科学的な研究の詳細は地球外知的生命体探査を参照のこと。目次

1 歴史

1.1 近世以前

1.2 近世

1.3 SFにおける宇宙人


2 フェルミのパラドックス

3 分類

4 空想上の宇宙人や目撃されたと主張される宇宙人の分類

4.1 火星人

4.2 金星人

4.3 グレイ

4.4 レプティリアン

4.5 ノルディック

4.6 その他の宇宙人


5 宇宙人の形態

6 対処

7 脚注

7.1 注釈

7.2 出典


8 参考文献

9 関連項目

歴史 月へ帰っていくかぐや姫(『竹取物語』1650年ごろの絵)
近世以前

人間の住む世界以外に生命が生息する世界が数多く存在するという考え方(多宇宙論)は近世以前からあり、地動説よりも古く、世界各地の神話に共通している。2世紀の風刺作家ルキアノスが書いた『本当の話』には、船に乗っていたルキアノスが竜巻に巻き上げられて月まで行った話が描かれている。月には人が住んでおり、太陽の住民と明けの明星の植民地化をめぐって戦争をしていたとしている。東晋干宝が著した『捜神記』には火星人の少年が登場し予言を行う逸話がある[注 2]

また、日本では10世紀半ばまでに成立したと考えられている『竹取物語』は主人公のかぐや姫が月の住民であるという話であり、中世アラビアの『千夜一夜物語』の「ブルキヤの冒険」も異世界譚の一種である[7]
近世

より科学的な地球外生命体の存在仮説は、太陽中心の太陽系への理解が深まり、さらに恒星間空間への理解が深まることで発展したもので、近世のことである。そして、それを題材とした文学作品が17世紀および18世紀に登場した。

ヘンリー・モアは古代ギリシアのデモクリトスの地球以外にも生命の生息する世界があるという考え方をテーマとして Democritus Platonissans, or an Essay Upon the Infinity of Worlds (1647) を著した[8]。その中で、「我々の世界での太陽は、余所にとっての星になる」という相対的価値観を提示し、モアは太陽系外の惑星にまで思索をめぐらせた。

17世紀には、ヨーロッパの教養ある人々にとっては地球外生命の可能性が常識となっていたが、『失楽園[9](1667) の中でジョン・ミルトンは、月面上の生命の可能性を天使がアダムに告げる場面で、注意深く仮定法を使っている。

ベルナール・フォントネルの『世界の多数性についての対話』でも同様に地球外生命について描いており、創造主の天地創造を否定するのではなく拡張した形となっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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