男女7人秋物語
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男女7人秋物語
ジャンル
テレビドラマ
脚本鎌田敏夫
演出生野慈朗
清弘誠
出演者明石家さんま
大竹しのぶ
片岡鶴太郎
岩崎宏美
山下真司
音楽SHAKATAK
オープニング森川由加里SHOW ME
国・地域 日本
言語日本語
製作
プロデューサー武敬子
山本典助
制作TBS

放送
放送チャンネルTBS系列
放送国・地域 日本
放送期間1987年10月9日 - 12月18日
放送時間金曜21:00 - 21:54
放送枠TBS金曜9時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数11回

番組年表
前作男女7人夏物語
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『男女7人秋物語』(だんじょしちにんあきものがたり)は、1987年10月9日から同年12月18日にかけて、TBS系列で毎週金曜日21:00 - 21:54(JST)に放送されたテレビドラマであり、前年にヒットした『男女7人夏物語』の続編でもある。
概要

キャストは今井良介(明石家さんま)、神崎桃子(大竹しのぶ)、大沢貞九郎(片岡鶴太郎)のみ夏物語から据え置き、他のメンバーは入れ替えた。浅倉千明(池上季実子)はロンドンに転勤した設定で、夏物語のラストには付き合って結婚の約束までした貞九郎は独り者に戻っている。野上君章(奥田瑛二)は中国に転勤し恋人である沢田香里(賀来千香子)も同伴、椎名美和子(小川みどり)は結婚し幸せに暮らしている設定。
制作

当初は
軽井沢を舞台に物語を描く予定だったが、出演者のスケジュールの都合で川崎になった[1]。最高視聴率は36.6%。ドラマは夏物語のオープニングと同じように、良介が寝ていたベッドに違う人間(今回は山下真司演じる高木俊行)が寝ており、良介がベランダに出て電話をかけるシーンから始まる。踏切で桃子が良介にしがみ付いて泣くシーンなどは、名シーンとして語り継がれている。

1988年4月1日には、男女7人(さんま、大竹、岩崎、鶴太郎、山下、手塚理美岡安由美子)が再び集結し「さんちゃんしーちゃんなんでもトーク」が放送され、出演者の裏話的なトークが披露された。

タイトルは夏物語と同じく「男女7人」だが、実際には柳葉敏郎麻生祐未を加えた「男女9人」での恋愛ドラマが繰り広げられた。なお、大竹しのぶは前夫服部の死後3か月でこのドラマの撮影に挑んでいる[2]

劇中のロケ地等

沖中美樹(岩崎)が経営する荒三丸のシーンなど、鶴見の国道駅周辺でロケが多く行われていた。歌手の
岩崎宏美俳優としてレギュラー出演した数少ない連続ドラマとなる。

良介(さんま)と桃子(大竹)が、いつも偶然に出会う地下街は川崎アゼリアでロケが行われており、最終話の夜の歩道のシーンもアゼリアを出た近くの歩道で行われた。良介の名セリフ「もう遅いねや」は、正しくは「桃子…、遅いよ。もう遅い」(第7話)。地下街アゼリアから市街へでる階段で撮影された。

良介が通勤に使っていた日本カーフェリー(後のマリンエキスプレス)川崎 - 木更津便が話題となり、ドラマとの相乗効果で乗降客が増加したが、東京湾アクアラインの完成により1997年12月17日をもって廃止された。

主題歌に関して

主題歌は
森川由加里の『SHOW ME』で、夏物語の主題歌である石井明美の『CHA-CHA-CHA』に続き、こちらも大ヒットした。ドラマのクライマックスでは毎回、『SHOW ME』のイントロが流れ、演出に一役買っている。2018年10月6日より放映された創味食品のCMではさんまがサビを「ソーミー・ソーミー・創味シャンタン」や「だ?しまろ酢」と替え歌を歌い上げる様も話題になった[3]

エピソード

作中、貞九郎と千明のツーショット写真、千明から電話が掛かってくる
[注 1]、野上と香里の後日談、物語後半には桃子が美和子の家へ行くなどストーリーが展開されるが、夏メンバーの出演は桃子、良介、貞九郎以外なかった。

さんまが第4話の撮影が終了したあと調髪をしたが、スタッフの確認ミスでその後追加撮影を行った。このため第4話でバーからお好み焼き屋に場面が変わると良介(さんま)の髪の毛が短くなっている[4]

主演同士の結婚

このドラマの放送後に製作されたゴールデンコンビ(さんま・大竹)の
映画いこかもどろか』公開直後、実生活でも愛を育んでいた二人が結婚した(のちに離婚。ふたりの間に生まれたのはIMALU)。また、本作から10年後、同じスタッフ・同じコンセプト(役どころは異なるものの、中年になった良介というコンセプト)のドラマ『その気になるまで』が日曜劇場で放送され、さんま、手塚が出演した。

ストーリー

マイケル・ジャクソンのツアーに同行、それを書くことでノンフィクションライターとして売り出す夢を持って神崎桃子が渡米して1年。いつしか彼女から恋人・今井良介への連絡も途絶えていた。マイケルジャクソンは来日したのに桃子ちゃんは帰ってこないよねと友人の大沢貞九郎にからかわれる始末だ。

その貞九郎は浅倉千明とはうまくいかず別れ、その後、千明は海外勤務していた。貞九郎は当時と同じく結婚式場で働いている。椎名美和子はお見合い結婚して家庭におさまっていた。野上君章は中国転勤となり、沢田香里がその後を追い、当時の仲間は今井と貞九郎だけになっていた。

同じ旅行代理店でツアーコンダクターとして働く今井は川崎市に転勤、海外勤務となった先輩宅の留守を頼まれて木更津にある先輩宅(一軒家)へと越してきていた。

通勤で使うフェリーの中、1年ぶりに桃子に再会する良介。「どうでもいいけど、帰ってきたなら帰ってきたって連絡くらいしてもいいんちゃうの」。平気なふりを装って桃子に言う良介。その桃子には、恋人らしき横山健という男性の連れがいた。

失意の良介。「俺たちは新しい恋をするのが一番」と貞九郎に励まされ、貞九郎と、学生時代の友人で現在は行政機関で体育の講師をしている高木と共に、かつての時のように合コンへと出かける良介。

相手は親の後を継ぎ、釣り漁船店を経営し、自らが海に出て対応する、さっぱりした性格の沖中美樹。チケットショップで働く、美人でスラリとしているが、優柔不断で何事もなかなか決められない小泉ひかる。親の不仲で振り回され、寂しさを抱え、男性をとっかえひっかえして遊び回り、後始末をいつも美樹に頼んでくる、建設関連企業の研究室勤務である島村一枝。

誰もが色っぽく男性の扱いに長けている島村一枝に惹かれ、男3人のアタックが始まる。一方、良介は美樹と意気投合して、釣り漁船に乗せてもらう約束をしていながら、横山健と桃子とまた再会したその夜、一枝に会ってしまい、失意の中で一夜を共にしてしまう。

一枝がそれを美樹に告げ、怒りまくり、「バカヤロー!」と電話で良介を一喝する美樹。不思議なことに、それで良介と美樹の関係は近づくのだった。一枝は高木にもアプローチを欠かさない。しかし、良介との一夜のことを貞九郎に知らされた高木は一枝を拒絶、変わり身の早い彼は小泉ひかるへとアタックし始める。

一枝の寂しさを理解して、温かく見守る貞九郎。わがままの限りを尽くしながら、一枝もまた貞九郎といるとほっとするのだった。桃子を忘れ、美樹と向き合っていこうとする良介。近づいてくる桃子にも「もう遅いねや」ときっぱり伝える。しかし良介と桃子とはあちこちで再会してしまう。昔のことが蘇り、楽しい時間があることで良介は揺れ続ける。一枝に邪魔されたり、桃子の影に怯えながらも良介とうまくやっていこうと頑張る美樹。

桃子は渡米先で急病になり、献身的に看病してくれたのが横山だったが、彼が次に病に倒れた時に放っておけず、「私には待っててくれている人がいるんだから」と言いながら看病し、いつしか横山と恋仲になってしまったという経緯があった。

その横山の母親は依存的な性格で、桃子は休みの度に横山の実家に通い、すぐにあちこちが痛いと騒ぐ母親のサポートをせねばならなかった。すまないと言いながら母親を突き放せず、桃子に苦労をかける横山。彼もまた良介の存在を恐れつつ、桃子に甘えていた。

一枝はある日、自分が捨てた男から会社前で中傷のビラをまかれ、会社の人間たちから無視されたり冷たい扱いをされることになる。必死に頑張る一枝。彼女に振り回されながらも、友情を捨てきれない美樹は一枝を励まし続ける。

桃子がある時、「病院に一緒に来てほしい」と良介に言いにやってくる。付き添わされた場所は産婦人科。なんでそんなところに俺がついていかなあかんのや!と激昂しながらも、心配で一緒に行ってしまう良介。妊娠しているかもしれないと受診したが、それは間違いだった。「もし赤ちゃんができていたら、あなたと本当にさよならしないといけないと思うと」と嗚咽する桃子。良介はいつしか桃子を抱きしめていた。

「桃子ちゃんは勝手すぎるよ」と貞九郎には言われ、「あんたこそ不誠実」と一枝にもすさまじい勢いで詰め寄られ、美樹が自暴自棄な行動をとったことで「おまえらのせい」と高木にも責められたが、「俺はあいつとおったらおもろいねん」とその非難を受けとめる良介。

貞九郎にも変化が起きていた。小泉ひかるの同僚の工藤波子という美女から猛アプローチを受け、腰が引けていたが、波子が本気だったことを知り、勇気を出して波子に会いに行った。

高木は小泉ひかるへのアプローチが成功して、ふたりはつきあっていた。驚くことに、優柔不断なひかるが彼といると、はっきりとものが言えて、物事をきっぱり決められる態度へと変わり、周囲を驚かせるのだった。

良介と桃子がようやく一緒に住もうとした時にも非難は免れなかった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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