甲鉄城のカバネリ_海門決戦
[Wikipedia|▼Menu]

甲鉄城のカバネリ


ジャンルアクション時代劇
スチームパンク
ダーク・ファンタジー
アニメ
監督荒木哲郎
シリーズ構成大河内一楼
脚本大河内一楼、瀬古浩司
キャラクターデザイン美樹本晴彦(原案)
江原康之
音楽澤野弘之
アニメーション制作WIT STUDIO
製作カバネリ製作委員会
放送局フジテレビほか
放送期間2016年4月7日 - 6月30日
話数全12話
漫画
原作・原案などカバネリ製作委員会
作画吉田史朗
出版社マッグガーデン
掲載誌月刊コミックガーデン
レーベルブレイドコミックス
発表号2016年6月号 - 2018年12月号
発表期間2016年5月2日 - 2018年11月5日
巻数全4巻
話数全28話
映画:甲鉄城のカバネリ 総集編 前編 集う光
監督荒木哲郎
制作カバネリ製作委員会
封切日2016年12月31日
上映時間1時間48分
映画:甲鉄城のカバネリ 総集編 後編 燃える命
監督荒木哲郎
制作カバネリ製作委員会
封切日2017年1月7日
上映時間1時間44分
映画:甲鉄城のカバネリ 海門決戦
監督荒木哲郎
制作カバネリ製作委員会
封切日2019年5月10日
上映時間1時間8分
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画
ポータルアニメ漫画

『甲鉄城のカバネリ』(こうてつじょうのカバネリ、Kabaneri of the Iron Fortress)は、WIT STUDIO制作の日本テレビアニメ2016年4月より6月までフジテレビノイタミナ』枠にて放送された。キャッチコピーは「死んでも生きろ」「貫け、鋼の心を」。
概要

アニメスタジオ「WIT STUDIO」によるオリジナル作品[1]。監督は『ギルティクラウン』などの荒木哲郎が務め、シリーズ構成・脚本は『コードギアス 反逆のルルーシュ』などの大河内一楼、音楽は『ガンダムUC』などの澤野弘之、キャラクター原案は『超時空要塞マクロス』などの美樹本晴彦がそれぞれ担当する[2]

2014年11月17日の「ノイタミナプロジェクト発表会2015」にて制作が発表され[3]、テレビ放送に先駆け特別先行版『甲鉄城のカバネリ 序章』(こうてつじょうのカバネリ じょしょう)が2016年3月18日より1週間限定で劇場公開された[1][4]。上映時間は68分[4]

物語は蒸気機関が発達した極東の島国・日ノ本(ひのもと)を舞台に、装甲蒸気機関車・甲鉄城に乗る人々と、不死の怪物・カバネとの戦いを描く[5]。「スチームパンク」「時代劇」「バトルアクション」「ゾンビ」「ロードムービー」といった要素が込められている[6][7][8]。鉄道要素については映画『スノーピアサー』の影響を受けている[9]

制作テーマについて、荒木は「自分たちが最も得意なこと(アクション作画・シビアでハードな作品)をやる[6]」「負け犬がみんなを見返す(リベンジする)ドラマにする[8]」「最新鋭の尖ったものよりも、王道を行く普遍的な作品を作る[8]」などと語っている。また、『ガンダム Gのレコンギスタ』の総監督である富野由悠季と一緒に仕事をして影響を受けたとも語っている[6]。「映画バブル」「ギルティクラウン」を手掛けた荒木哲郎監督が「普遍的」と評する美樹本キャラクターの作画には、メイクアップ専門のスタッフが参加している[10]

本作品にて主人公である生駒を演じた畠中祐と、ヒロインの無名を演じた千本木彩花は放送後の2019年12月29日に結婚を発表した。[11]
あらすじ

噛んだ人間をウイルス感染させ同族に変える怪物・カバネに覆い尽くされた世界。極東の島国・日ノ本では、駅と呼ばれる砦を駿城という装甲蒸気機関車で往来するというカバネから隔離された堅牢なインフラを整備することで生活が保たれていた。

製鉄および蒸気機関生産の行われる顕金駅では、かつてカバネによって妹を殺された少年・生駒が、独自の対カバネ武器・ツラヌキ筒やカバネウイルスの脳への侵食を止める器具など、カバネに対抗すべく独自に研究を行っていた。ある日、不思議な少女・無名を乗せた駿城の一つ・甲鉄城が、将軍家のある幕府最大の要害・金剛郭に向かう途中立ち寄ってくる。同日、カバネに乗っ取られた別の駿城が突入し、顕金駅は放棄されることとなる。そんな中、生駒はカバネに対抗するも噛まれ、自作の器具を用いてウイルス侵食を止めるも、体はカバネながらも理性と人格を保った存在・カバネリと化する。

当主を含めた多くの犠牲の果てに、駅の住民は甲鉄城に避難する。生駒は自身の身に起きた変化にショックを受けながらも、同じカバネリであった無名とともに彼らに同行し、カバネからの脱出行が始まった。道中、ワザトリや黒煙りなどのカバネ襲撃を経て生駒と無名は皆に受け入れられるようになる。

磐戸駅で美馬率いる狩方衆と合流し、美馬との交渉により金剛郭に向かうまで甲鉄城を克城と連結し行動することになる。しかし、狩方衆による行動に生駒や菖蒲をはじめとした甲鉄城の人は不信感を募らせていく。美馬を慕っていた無名も、やがて美馬に騙されていたことに気付き、無名や甲鉄城の人間は美馬の計画のために狩方衆に捕えられる。そして、狩方衆による倒幕が始まった。
登場人物
甲鉄城一行
主要人物
生駒(いこま)
- 畠中祐[12]本作の主人公[1]。17歳。誕生日は2月28日。ぼさぼさの黄土色の髪が特徴的な少年。右にのみレンズの入った眼鏡をかけており、カバネに襲われ亡くなった妹・初音(はつね、声 - 深川芹亜)の形見として右手に初音と共に河原で見つけた緑の石を身につけている。顕金駅で蒸気鍛冶師をしながら、密かに収集したカバネの死体を用いて研究を行い、独自の武器「ツラヌキ筒」やカバネのウイルス侵食を食い止める器具を開発し、カバネに対抗する手段を模索していた。のちに顕金駅がカバネに襲撃された際、カバネに噛まれるも先述の器具を用いて脳へのウイルス侵食を止めカバネリとなった。その際に黄土色だった髪の前髪の一部が白髪になった。本編開始から5年前、かつて暮らしていた故郷の駅がカバネに襲撃された際にカバネに噛まれた妹を恐怖心から見捨てて逃亡し、カバネ化した瀕死状態の妹に自ら止めを刺したことがトラウマになっている。以来正義感が強く恐怖心と利己性を理性で抑え込む「誇れる自分」になることを誓っている。研究成果により攻防面でカバネへの対抗手段を確保したことでカバネリの耐久力を生かしてカバネに接近。至近距離からツラヌキ筒を撃つ捨て身の戦法でカバネと戦う。カバネリ化後は無名と行動を共にしながら、事態を解決すべく彼女と共に金剛郭に向かうことを決意する。そして、無名の生い立ちと無名の本名が穂積(ほづみ)だと知り無名を人に戻すべくカバネの一掃とカバネに奪われた土地を取り返し再び稲作ができるようにするという目的を得る。美馬に対しては、無名に「弱い奴は死ね」と教えたこと、そして冷酷な一面を見せたことなどから不信感を抱いている。その後、美馬が自分の理想実現のために磐戸駅を壊滅に追い込んだことから、倒すべき敵と認識する。克城に捕らえられるも、甲鉄城の仲間と共に反撃を開始。先頭車両に向かうが美馬の罠に嵌まってしまい、沙梁の銃撃で右腕を失い、逞生も美馬に殺害され、操られた無名に深手を負わされ克城から転落し、そのまま海に落ちていった。浜辺に打ち上げられた所で目覚めるも全てを失った絶望から、一体のカバネに対してすら恐怖するようになり、廃船の陰に隠れるまでになってしまう。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:150 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef