「とんでも戦士ムテキング」とは異なります。
甲虫王者ムシキングジャンルトレーディングカードゲーム
対応機種アーケードゲーム
開発元セガ
発売元セガ
人数1人、2人(対戦)
稼働時期2003年1月21日 - 2010年1月21日
システム基板NAOMI
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『甲虫王者ムシキング』(こうちゅうおうじゃムシキング)は、セガによる、トレーディングカードアーケードゲーム。通称「ムシキング」。また後継ゲームとして、2010年から2011年まで『ムシキングバトル 合虫ガッツ!!』・2015年から2018年まで『新甲虫王者ムシキング』を稼働。 2001年に製品開発を開始。2003年1月21日よりアミューズメント施設に登場。2010年1月21日に、稼動終了となることがセガの公式ホームページにて告知された。2007年11月時点での累計出荷枚数は4億9800万枚となっていた。 当初「甲虫王者ムシキング」に使用された筐体は「たいりょうダイちゃん」などで採用されていたシングルキッズメダルをベースとし、内部を以下のマザーボードが搭載できる仕様にカスタムしている(そのため、モニターは元々キッズメダルで従来使用されていたものをそのまま継続使用したことにより水平同期周波数15khz出力のままであった)。マザーボードは、初期型はNAOMIだったが、後期型は「ラブandベリー」や「恐竜キング」と共通のSYSTEM SPとなった。本体起動時の画面やゲームスピード等に若干の差はあるが、ゲーム内容そのものに違いはない。 なお、カードの払い出しが先なのは、法律上自動販売機として扱われるためである。同様の理由で、カードの購入だけでゲームプレイを行わないモードが設置されている、カードがスリーブ
概要
じゃんけんを利用した単純なルールのため、アーケード筐体が無い場所でも、カードを持ち寄り、お互いに遊ぶことが出来る。短時間で決着をつけられるため、学校の短い休み時間での遊びとして都合がよく、実際にそうやって遊ばれることも多い。
ムシキングは幼稚園から小学校低学年の男児を中心にヒットし、ブームを巻き起こした。ファミリー層向けのアミューズメントスペース・ゲームセンターでは置かれていない店はないと言えるほどに普及し、漫画化・アニメ化のみならず映画化するにまで至っており、プロレスリング・ノアからムシキングをモデルにした覆面レスラー『ムシキング・テリー』が誕生した逸話もある。また「ムシキング」などのトレーディングカードアーケードゲームの隆盛は、ソーシャルゲームにも引き継がれ[1]、『拡散性ミリオンアーサー』のプロデューサーの一人である安藤武博は「ここ10年のアーケードゲームや現在携帯電話を席巻中の“カードバトル系ゲーム”の始祖は、セガのアーケードゲームである『ダービーオーナーズクラブ』『WORLD CLUB Champion Football』『甲虫王者ムシキング』『三国志大戦』で、これらがなければ市場の様相は変わっていたんじゃないか」と語っている[2]。
2020年代には、子供の頃に遊んだ「ムシキング世代」が実際の昆虫飼育に乗り出す例が多く見られるようになり、昆虫などのエキゾチックペットのブームを支えている[3]。
登場人物
ゲーム内のキャラクター
ポポ
声 - 進藤尚美本作の主人公。心優しい性格で正義感が強い森の妖精の少年。ある日住んでいた森がアダーの改造甲虫に襲撃され、アダーの野望を阻止すべく仲間の甲虫(プレイヤーがスキャンした甲虫)と共に戦う。2005セカンドまでショートパンツのような服装だったが、2006ファースト以降は本作と同じズボンのような服装になった。
ムシキング
声 - 堀井真吾森の王者のカブトムシ。森で一番強いためポポから「ムシキング」と呼ばれているが、彼はその名を謙遜している。オープニングの冒頭では、巨大な角を持つ虫によって吹っ飛ばされた。しかし「アダー登場編」終盤では自ら「ムシキング」と名乗っている。必殺わざは「キングトルネードスロー」。他のカブトムシとは違い、体はやや大きく、体色は赤茶色である。正体はアダーが善人だった頃に作られた改造甲虫の試作品。作中でのカブトムシとも強さが異なるのはこの為。
アダー
声 - 佐藤正治老人の姿をした妖精で、本作の黒幕。森を追放されたことを恨み、森を支配しようと自ら改造した赤い目の外国甲虫を操り攻撃を仕掛けてくる。ムシを戦う道具扱いしたり蛹の時点から改造を重ねる、自分のものにならないなら森に火を放つなど極悪な性格。元々は森の医者であり、森を守る為に虫達の主力となる甲虫たちの強化改造を研究する科学者でもあった。しかし人災で息子を弔ってしまった事によりその怒りから研究は過激化し、その研究を恐れた森の民から森を追放された。そして不法廃棄物が大量に残る『ゴミの森』で大量の外国甲虫達と遭遇。(言及からするにペットショップ等の売れ残り等と思われる)彼らを利用し、怒り任せに復讐も兼ねて森を支配しようと企てる。アダー登場編のラストでムシキングに攻め込まれたためか、復活の森編以降は顔に傷が入っている。
ムシキング研究所
ネブ博士
ムシキング研究所の所長で、別名「小型甲虫のエキスパート」。元はムシキングチームのディレクター・根布谷朋範[4]。好きなものは、スパゲッティとプロレス。トマトが死ぬほど苦手で、読みきり漫画でブラック博士に誘拐・監禁された際に、ブラック博士にトマト料理を山ほど食べさせられて、げっそりとやつれてしまったことがきっかけ。好きな甲虫は「グラントシロカブト」。
ムシキング・ジョニー
全国を旅しながら、各地でムシキング大会を応援している、さすらいのムシバトラー。 みんなにやさしい、よきアニキ的存在。DSソフト「甲虫王者ムシキング ?グレイテストチャンピオンへの道2?」(以下、GC2)でネブ博士がピンチの際には必ず現れるらしい。好きな甲虫はネプチューンオオカブト。元はムシキングチームのリサーチ・西山太郎で、ムシキングチームにスカウトされるまではゲームセンターの店長だった[4]。GBAソフト「グレイテストチャンピオンへの道(GC)」においても、それをモデルに「ニシヤマ店長」として登場している。
ブラック博士
ネブ博士のライバル的な存在で、ネブ博士を倒そうとするがいつも返り討ちに遭う。その一方、「GC2」ではワルキング団の陰謀に押され、ネブ博士を誘拐した。ネブ博士とは対照的に大型甲虫が好きで、特に好きな甲虫はアクティオンゾウカブト。 ムシキング研究所の所長・ネブ博士やゲームのプレイヤーに何かとちょっかいを出してくる存在。但し、悪人という訳ではなく、基本的に「ムシキングが大好きなちょっと困ったおじさん」である。最近はTVアニメ「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説」内の「ムシキング教室」のコーナーをネブ博士と共に担当。ムシや技の名前をど忘れしたり(例:ギラファノコギリクワガタ→ギラバノゴギジグワガタ)頓珍漢な間違い方をしてネブ博士に正してもらうのが主な役どころ。プロレスリング・ノアにおけるムシキング・テリーの試合では、そのライバルであるムシキング・ジョーカーのセコンドとして登場。セガ ファミリーエンタテインメント研究開発部・ムシキングチームのプロデューサー・植村比呂志がその正体。植村はオシャレ魔女?ラブandベリーではプロデューサーを務めたほか、『ダンディ植村