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甲殻類
生息年代: 514?0 Ma Pre??OSDCPTJKPgNカンブリア紀–現世
様々な甲殻類[注釈 1]
分類
甲殻類(こうかくるい、Crustacean、学名:Crustacea[4])は、節足動物を大まかに分ける分類群の一つ。分類学上は甲殻亜門(こうかくあもん)とされる。エビ、カニ、オキアミ、フジツボ、ミジンコ、フナムシ、ダンゴムシなどが含まれる。
およそ7万種が記載され[4]、深海から海岸、河川、湿地まで、あらゆる水環境に分布するが、主に海で多様化している。陸上の生活に完全に適応しているのはワラジムシ類とダンゴムシ類など僅かである。
系統関係については、21世紀現在、汎甲殻類説が最も有力視されている。すなわち甲殻類は六脚類と共に単系統群の汎甲殻類を成し、六脚類は側系統群の甲殻類から分岐したとされる[5][4]。 体は複数の体節(somites)からなり、前端は先節と直後5節の体節の癒合でできた頭部(head, cephalon)で、残りの胴部の体節は多くが前後で胸部(thorax)と腹部(abdomen、軟甲類の場合は pleon)としてまとめられるが、その構成は系統によって様々である[4]。多くが併せて十数節ほどであるが、少ないものでは数節(鰓尾類)、多いものでは数十節に達し(カブトエビ、多くのムカデエビ)、胸部と腹部の区分が見られないものもある(ムカデエビ)[6][5][4]。頭部と胸部全体、または頭部と胸部の一部の体節は更に癒合が進み、頭胸部(cephalothorax)を構成することがある[4][7]。頭部ないし頭胸部は背面から伸びた甲羅状の構造があり、背甲(carapace)と呼ばれる[4]。これによって頭部と胸部、あるいは全体を覆っているものが多いが、全くこれを欠くものもある。 先節由来の眼は側眼(複眼)と中眼(単眼)の両方、もしくは片方のみをもつ。中眼は主にノープリウス幼生期(後述)で顕著に見られ、ノープリウス眼(nauplius eye)と呼ばれている。複眼は原則として他の節足動物のように頭部の表面に密着するが、能動的な眼柄に突出(十脚類、無甲類
形態
十脚類の頭部と胸部は癒合して頭胸部をなし、背甲に覆われ、胸部と腹部の付属肢は明らかに異なった形態をもつ。
鰓尾類の胸部は4節しかない。
ムカデエビの胴部は同規的な十数節か数十節からなり、胸部と腹部の区分がない。
体の各体節には基本として1対の付属肢(関節肢)があり、第1触角以外の付属肢の基本形は途中から外肢(exopod)と内肢(endopod)に分かれた二叉型(biramous)で、これらの分岐より前の原節(protopod)は2節から3節に分れる、外側に副肢(epipod、または外葉 exite)、内側に内葉(endite、または内突起)という付属体がある[8][9]。これらの構造は種類により多様な機能に合わせ変形したり退化している[9][4]。ヨーロッパザリガニの大顎(a)、第1小顎(b)、第2小顎(c)、および第1-3顎脚(d-f)