田辺 節雄(たなべ せつお、本名同じ[1]、1949年1月28日[1])は、日本の漫画家。大分県東国東郡出身[1]、大分県立安岐高等学校卒[1]。少年向け作品で「たなべせつを」表記が使われることがある。 高校卒業後、京都の電機会社に就職するが、望月三起也から誘いの手紙をもらい退職、その後上京して望月のアシスタントとなり、約2年半続けた[1]。独立後、1971年に『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にてサッカー劇画『どろんこシュート』でデビュー[1]。少年画報社新人漫画賞佳作受賞。 以後、『戦国自衛隊』(原作・半村良)『地球0年』(原作・矢野徹)、『謀殺のチェス・ゲーム』(原作・山田正紀)、『滅びの笛』(原作・西村寿行)などを執筆。『週刊漫画TIMES』(芳文社)に『悪党貴族』(原作・間都聖史)、『悪玉志願』(原作・渡辺一雄/脚色・磯田健生)、『しぶとい男』(原作・伊東恒久)、「歴史と旅」に『武田信玄』を連載。 また、ゴルフレッスンもの等を10年余り連載し、少年向けのサッカー解説書『少年サッカー』やサッカー解説者として知られている湯浅健二の『サッカーを「観る」技術 スーパープレー5秒間のドラマ』(新潮社)においてイラストを担当するなどスポーツ漫画、イラストの作者としても知られる。アシスタントからは佐佐木勝彦がデビューした。
来歴・人物
作品リスト
どろんこシュート(1971年、月刊少年チャンピオン 秋田書店)
戦国自衛隊(1975年、プレイコミック 秋田書店 原作:半村良)
続・戦国自衛隊(2000年、書下ろし 世界文化社 原案:半村良)
黄金伝説(1973年、月刊少年チャンピオン 秋田書店 原作:半村良) - 9月号および10月号に前後編で掲載
滅びの笛(1977年、プレイコミック 秋田書店 原作:西村寿行)
滅びの宴(1985年、月刊プレイコミック 秋田書店 原作:西村寿行)
蒼茫の大地、滅ぶ(1980年、プレイコミック 秋田書店 原作:西村寿行)
戦略列島(原作:六本木二郎
地球0年(原作:矢野徹)
謀殺のチェス・ゲーム(1977年 Apache
月刊少年チャンピオンの「劇画ロードショー」枠に掲載された。後半では「たなべせつを」表記が使われた。
燃えよドラゴン - 1973年12月号
ドラゴンへの道 - 1975年3月号
タワーリング・インフェルノ - 1975年7月号
ジョーズ - 1975年12月号
狼たちの午後 - 1976年4月号
風とライオン - 1976年6月号
スカイハイ - 1976年7月号
ヒンデンブルグ - 1976年8月号
ジャイアント・スパイダー大襲来 - 1976年9月号
オーメン - 1976年11月号
カサンドラ・クロス - 1977年1月号
復刊
マンガ 戦国自衛隊(飛鳥新社、2023年12月、ISBN 978-4-86410-987-1) - 特装版には『滅びの笛』の電子版が付く。帯や広告にはかざりが登場。同時に『マンガ 続戦国自衛隊』1-9巻も復刊されたが、こちらは電子版のみとなっている。
脚注^ a b c d e f 『劇画・マンガ家オール名鑑』 p218 徳間書店