田中良_(政治家)
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日本政治家田中 良たなか りょう
2023年4月19日、新大久保駅にて
生年月日 (1960-11-04) 1960年11月4日(63歳)
出生地 日本 東京都杉並区
出身校明治大学政治経済学部卒業
前職テレビ東京従業員
所属政党(進歩党→)
日本新党→)
新進党→)
(刷新クラブ→)
無所属→)
旧民主党→)
民主党→)
無所属
称号学士
公式サイト杉並区長 田中 良
東京都杉並区長
当選回数3回
在任期間2010年7月13日 - 2022年7月10日
第42代 東京都議会議長
在任期間2009年8月 - 2010年6月
東京都議会議員
選挙区杉並区選挙区
当選回数5回
在任期間1993年7月23日 - 2010年7月2日
杉並区議会議員
当選回数1回
在任期間1991年 - 1993年
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田中 良(たなか りょう、1960年昭和35年)11月4日[1] - )は、日本政治家東京都杉並区長(3期)、東京都議会議長(第42代)、東京都議会議員(5期)、杉並区議会議員(1期)等を務めた。
来歴

東京都杉並区生まれ[2]。杉並ひまわり幼稚園、杉並区立桃井第五小学校、獨協中学校・高等学校を経て、1984年明治大学政治経済学部卒業[2]。明大在学中は雄弁部に所属していた[3]。同年にテレビ東京へ入社し、主に営業を担当していた[2][4]

1990年第39回衆議院議員総選挙進歩党公認で旧東京4区(定数5)から出馬したが、得票数9位で落選した[2]

1991年杉並区議会議員選挙に出馬し、最年少でトップ当選した[2]1993年、1期目の任期途中で区議を辞職し、日本新党公認で東京都議会議員選挙に杉並区選挙区から出馬して当選した[2]。以後、2010年まで5期連続で当選[2]

1994年の日本新党解党に伴い、新進党・刷新クラブ・旧民主党を経て、1998年以降は民主党に所属。都議会新進党政策審議会長や都議会刷新クラブ幹事長、都議会民主党団長・幹事長・政策調査会長を歴任した。2009年東京都議会議員選挙で民主党が第一党に躍進し、選挙後の議会において史上最年少で東京都議会議長に選出された[2]
2010年杉並区長選挙

2010年4月18日、保守系の首長、地方議員らによって日本創新党が結成され、杉並区長の山田宏が党首に就任[5]。同年5月13日、日本創新党は、第22回参議院議員通常選挙東京都選挙区に、山田主宰の勉強会に参加していた金融庁職員の藤岡隆雄を擁立すると発表[6]。ところが山田は5月30日の党大会で、参院選に同選挙区から出馬する考えを表明。5月31日付で区長を辞職した[7][8]。藤岡は一転、山田区政批判を始め、6月4日、杉並区長選にみんなの党推薦で立候補する意向を表明をした[9]。山田は眼科医で元杉並区議会議員の千葉奈緒子を擁立。さらに自由民主党東京都連会長の石原伸晃に千葉支持を要請した。6月10日、千葉は自民党の集会に登壇し、区長選への出馬を正式に表明した。この頃、田中は区長選への出馬をすでに決断していたが、千葉が田中の元妻であったため、夕刊紙に「泥沼の夫婦対決」の見出しが躍った[10]

同年7月2日、田中は東京都議会議員を辞職。山田の辞職に伴い、第21回参議院議員通常選挙に合わせて7月11日に実施された杉並区長選挙に民主党、社会民主党東京・生活者ネットワーク3党の推薦を受けて立候補。山田宏と石原伸晃の支援を受けた千葉、日本共産党公認の沢田俊史、みんなの党推薦の藤岡らを破り、初当選した[11][12]

※当日有権者数:448,526人 最終投票率:57.63%(前回比:+15.53pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
田中良49無所属新102,990票44.10%(推薦)民主党社会民主党東京・生活者ネットワーク
千葉奈緒子49無所属新84,498票36.18%
沢田俊史59日本共産党新22,289票9.54%
藤岡隆雄33無所属新19,306票8.27%(推薦)みんなの党
土田三盛60無所属新4,450票1.91%

2014年の杉並区長選挙には、田中の他に4人の新人が立候補したが、田中が再選[13][14]

2018年の杉並区長選挙では、政党の推薦は受けなかったものの、8年前の区長選では対立候補を支援していた自民党の石原伸晃からも支持を受け[15]、3選[16][17]

2021年7月14日、緊急事態宣言の発令中、公用車で群馬県長野原町のゴルフ場へ行った(後述)。このことで支持離れを起こしたとされる。同年10月の衆院選では石原伸晃を全面的に応援するも[18][19]、石原は野党統一候補の吉田晴美に敗れ、議席を失った[20]
2022年杉並区長選挙

2022年2月9日、区議会定例会で4選出馬を表明[21]。ところが同年4月、田中区政に批判的な大泉泰政、浅井邦夫、渡辺友貴、井原太一、大和田伸、今井洋、脇坂達也、吉田愛、井口かづ子の9人の区議が会派「杉並区議会自由民主党」(15人)から脱会し、新会派「自由民主党杉並区議団」を結成[22][23]。区議会の最大会派となる。同年6月19日執行の区長選挙に自民党、公明党の支援と連合東京の推薦を受けて立候補[24][25][26]。さらに石原の協力も得たが[27]、接戦の末新人の岸本聡子に僅差で敗れ落選した[28]

※当日有権者数:472,619人 最終投票率:37.52%(前回比:+5.5pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
岸本聡子47無所属新76,743票44.41%(推薦)立憲民主党日本共産党れいわ新選組社民党
杉並・生活者ネットワーク緑の党グリーンズジャパン新社会党
田中良61無所属現76,556.724票44.31%(推薦)連合東京[26]
田中裕太郎46無所属新19,487.275票11.28%

政策・主張
受動喫煙問題

田中は杉並区長就任時、庁内の
ルールを逸脱しながらも区長応接室に灰皿を置いており、杉並区議である堀部やすしに議会で指摘されたことを受け灰皿を撤去した。2016年3月10日の杉並区議会予算特別委員会において、堀部が「(灰皿を撤去したことは)当然だと思うんですね。今まで何であったんですかね」と質問したところ、田中は「当然じゃないよ」と発言した[29][30]

2017年11月14日小池百合子東京都知事が制定を目指していた、東京都の罰則付き受動喫煙防止条例に対し、「分権に反する」「受動喫煙防止という目的に異論はない。だが、都が一律に規制するのはファッショ的だ」と述べ、成立に反対の意向を表明[31]2018年2月1日東京都庁で行われた23特別区区長による意見交換会でも、条例の規制対象に官公庁など区立施設が含まれることについて「区に管理権限がある施設まで、相談もせず規制をかけるのは問題だ」「自治体の代表として待ったをかけるべきだ」と批判した[32]。さらに2018年5月15日に都内で行われた特別区長会の会合では、区長らに協力を要請した小池知事に対し、「大手町小笠原村で一律のルールを作ることは合理的か」「具体的な実行計画は基礎自治体が作るのが合理的で、それを都や国が支援するのが分権国家の政策の進め方だ」などと述べ、再三にわたり批判したが[33][34][35]、条例は6月27日に都議会本会議で可決され、成立した[36][37]

浜渦東京都副知事に対する問責決議

2005年3月14日の東京都議会予算特別委員会において、浜渦武生副知事が、都社会福祉総合学院の運営に関する浜渦への「やらせ質問」を民主党所属の都議に行わせていたことが、百条委員会で判明した。浜渦に対する問責決議に民主党は反対する方針を決定していたが、田中ら5人の都議が自党の百条委員会への対応を批判し、議員グループ「議会の権能を守る会」を結成。問責決議案の採決では、民主党都議19人中6人が造反し、賛成票を投じた。会派拘束に反した行動を主導したことなどから、都議会幹事長の名取憲彦は、田中、和田宗春の2人を会派から除名する処分を下した[38]。その後、田中、和田、林知二の3人の都議が、新たな会派「民主党東京都議会議員団」を結成し、都議会の民主党会派は事実上分裂したが[39]、同年7月の都議選を経て、分裂していた民主党は当選した35人全員で会派結成届を提出したため、田中も再び都議会民主党の会派に加わった。


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