生徒諸君!教師編
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『生徒諸君!教師編』(せいとしょくん きょうしへん)は、庄司陽子学園漫画作品。2003年から2011年まで、講談社のヤングレディース誌『BE・LOVE』で連載された。『生徒諸君!』(第1部)の続編にして、『生徒諸君! 最終章・旅立ち(第3部)』の前編(第2部)にあたる。

2007年6月に小説版が発売されたほか、2007年にこの作品を原案としたテレビドラマ(タイトルは『生徒諸君!』)が放送された。目次

1 あらすじ

2 舞台設定

3 登場人物

3.1 御園中学校職員

3.2 2年3組

3.2.1 3TD

3.2.2 その他の生徒

3.2.3 3年2組保護者および関係者


3.3 2年3組以外の生徒

3.4 ナッキーをとりまく人々


4 コミックス

5 小説版

6 テレビドラマ

6.1 ドラマ版のあらすじ

6.2 ドラマ版の登場人物

6.2.1 御園中学校職員

6.2.2 3TD

6.2.3 2年3組生徒

6.2.4 その他


6.3 補足

6.4 スタッフ

6.5 放送日程

6.6 遅れネット局


7 脚注

8 外部リンク

あらすじ

学生編から3年後。晴れて中学校教師となったナッキーこと北城尚子は、母校である聖美第4中学校で、楽しく幸せな教員生活を送っていた。しかしある日、恩師でもある金田教頭から「友人が教頭を務める中学で、2年生の担任が1学期いっぱいで辞め、代わりを探している」と打診される。

クラス担任になれると聞いたナッキーは大喜びで、その中学、横浜市立御園中学校へ赴任する。しかし、彼女が受け持つことになった2年3組は、教師や大人を信じられなくなった生徒たちの集団だった。謎の組織「3TD」に率いられた2年3組によって苦しめられるナッキーであったが、彼女のあきらめようとしない根性と熱意を見た生徒たちの一部は、次第に自分たちの本心をナッキーに打ち明けていくようになる。

その一方、3TDのリーダーである樹村珠里亜は、3TDそのものの権威が崩れはじめていくのを恐れ、次第に強硬的な手段を用いて、ナッキーの御園中からの排除を画策しはじめる。

また、祖父の影響下で彼の不満に染まって育ったナッキー自身は両親に捨てられたという思い込みが心に根を張っており、母親に等しい祖母が倒れたことで母の未知子に思わず不満をぶつける。

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2018年7月)(使い方

舞台設定

本作の舞台となる御園中学校(みそのちゅうがっこう)は、横浜市に存在する公立中学校。ナッキーが受け持つことになる2年3組は、1年時にクラスで出かけたハイキングで遭難し、当時の担任に置き去りにされた過去を引きずっている。このクラスは、御園中の教師たち、そして御園中全体の生徒たちを陰で震え上がらせている謎の3人組「3TD」が率いている。2年3組教室前に設置された目安箱に、依頼内容を書いて入れれば解決してくれるとして2年3組生徒はもちろん他クラスからの依頼が、舞い込むこともしばしばだが、その実態は2年3組そのものの牛耳を執る暴君であり、手段は卑劣そのもの。目安箱に書かれているターゲットは全員が問答無用で横暴的な制裁を受けており、無実の人間まで犠牲にしている。さらには、自分たちに反意を持つ者は同じ生徒であろうとも容赦はしない。3TDの「3」はメンバーの人数、「T」は「Teacher」ではなく「Tree(3人とも苗字に「木(樹)」の字が含まれている)」、最後の「D」は「disposer(処理する人)」を意味する。当初構成員は不明であったが、ナッキーによって見破られる。この中学校は3年間クラス替えがないため、のちにそのまま3年3組となる。
登場人物

この節の加筆が望まれています。

学生編にも登場する人物については、「生徒諸君!#主な登場人物」の項も参照のこと。
御園中学校職員
北城 尚子(きたしろ なおこ)
本作の主人公。負けず嫌いな性格。中学校時代の経験から理想に燃えて教師を目指すが、初めて担当するクラスは学校きっての問題児クラスであった。偏見や先入観がないように見えても「娘に捨てられた」と思い込む祖父に植えつけられた不信感とともに「母親に忘れられた」過去への複雑な思いを持っている。担当教科は国語。7歳でマールの存在を知るまでは内気で甘えん坊な子供だった。猫舌であるにもかかわらず熱いものが好きなのは祖父譲りらしい。
江上校長
校長。本名は24巻の卒業式で明かされる。ナッキーの教育方針を理解し信頼を寄せるが、珠里亜の闘病のあたりから次第に「やり過ぎ」になるナッキーに不安を抱き、3TDだけが担当する2年3組の生徒ではないと他の生徒を放置したかのようなナッキーを諭す。
野村教諭
御園中学校の教師で、理科を担当。物語冒頭で、誤解によりセクハラのレッテルを貼られ、さらに3TDによって半裸でさらし者にされる。
近藤教諭
学年主任。修学旅行の責任者。
戸田教諭
2年5組担任。3組の行く末を案じ、新任のナッキーが3組を変えてくれるかと期待する。担当教科は社会科。
出島 聡(でじま さとる)
新任の生徒指導主任。「生徒に規律と道徳を叩きこむのが自分の仕事」が信条で、校則違反には厳罰で臨む。そのため初めはナッキーと対立するが、のちに意気投合し、「2クラス担任」のときは副担任を引き受ける。「北城先生は既存の学校制度に当てはまらないのではないか」と忠告する。
星川先生
1年2組担任。荒れたクラスを御しきれず体調を崩すが、ナッキーに救われ立ち直る。母一人で育ったので、母子家庭の永井のことを他人と思えないと叱る。
石井先生
家庭科担当。3の3・1の2合同ゴミ拾いボランティアの際、手作りのアイスバーを差し入れる。
2年3組
3TD
樹村 珠里亜(きむら じゅりあ)
複雑な家庭事情を抱える女子生徒。寡黙で冷静沈着。先の事件以来、担任教師のことが信じられなくなり、話を聞かず一人で勉強をしていた。父は彼女の幼いころに離婚し、母は病弱だった弟の死後、錯乱して入院したため、叔母の家で世話になっているが、叔母の息子に性的嫌がらせを受け続けている。それゆえに学校に自分の居場所を求めて3TDを結成した。そのため2年3組のなかでも、最後までナッキーに抵抗するが、心のなかでは切実に救いを求めていた。従兄弟に暴行されそうになった寸前、心配して駆けつけた公平たちに救われる。のちに白血病を発病し入院治療を受けるが、再発し、公平がスイスから一時帰宅した際、
ICUで亡くなる。
青木 公平(あおき こうへい)
2年3組の学級委員長で、実質的な2年3組の支配者。私立ではなくても今の自分なら有名私立高校に行ける自信があり、公立中学に入学。母親はPTA会長で、その威光をかさに着た振る舞いが目立つ。ナッキーとの和解後は、母親の意向に逆らって自分の夢(パティシエ)を貫こうとし、スイス留学する。珠里亜のピンチを何度も救い、のちに相思相愛の仲になる。
木下 薫(きのした かおる)
長髪、長身の少年。バスケットボール部の幽霊部員。父親は暴力団の組長で「ヤクザに学問は要らぬ、中学卒業後は組に入ればよい」と言われ、好きなバスケットボールの夢もあきらめかけていたが、ナッキーの助言により進学を許され、あこがれの岩崎祝監督がいる京都の高校をめざし勉強に励む。西臣春菜が好きで、援助交際で妊娠した春菜に「オレが赤ん坊の父親になってやる」と申し出る。ドラマ版では2年3組のなかで唯一の金髪男子。
その他の生徒
吉沢 由佳(よしざわ ゆか)
万引きをしてナッキーが身元確認に行く。親が事故で死に、叔父の鹿野に育てられている。
白井 将太(しらい しょうた)
山の置き去り事件以来不登校になった3人のうちの一人。事件以前は
学級委員を務め、自分が提案したハイキングがもとで起きた事件に責任を感じていた。自分たちのために公園を走るナッキーを最後まで見届け、ついに心を開く。後に、スイスに旅立った青木に代わり再度学級委員を務める。
上田 良(うえだ りょう)
不登校になった3人のうちの一人。ナッキーに「登校してほしければ公園を50周走れ」という無理難題を吹きかける。 この公園は上田がふだん運動のために使っている公園だった。気性は激しいがまっすぐな心の持ち主。剣道をやっていて警察官志望だったが、総合の学習を通して社会正義の実現を目指すため検事を志すようになる。
岡沢 真奈(おかざわ まな)
不登校になった3人のうちの一人。幼いころに病気で亡くなった姉を思い、病院の検査技師を目指す。
三宅 静香(みやけ しずか)
修学旅行の事故で重傷を負いナッキーに助けられる。母親が恋愛をしているのが気に入らなかったが、ナッキーの助言で二人の結婚を認める。ナッキーの生き方に感銘を受け、保育士を目指す。
神崎 あゆみ (かんざき あゆみ)
絵が好きで将来その方面に進みたいが、具体的なことがわからず悶々としている。ナッキーの助言により生き生きと将来を考えるようになる。勉強を親身に教えてくれる青木を好きになるが、木下に青木と樹里亜の関係を明らかにされ失恋する。好きな絵を生かすため美術品修復師を目指す。
佐藤 貴行(さとう たかゆき)
内気で人見知りな性格だったが、教員に試験問題流出を疑われたとき、真っ先に再テストに同意する。作家志望で富岡と一緒に岩崎守に会いに行き、刺激を受ける。
富岡 隆(とみおか たかし)
生徒会副会長を務める。花火大会でナッキーが青木たちと一緒にいるのを見てひいきしていると疑う。夜な夜な遊んでいたが、寝ずに走り回って自分たちを探したナッキーの姿に打たれ改心する。成績優秀で親の願いもあり官僚を目指していたが、青木と珠里亜の姿を見て自分について考えるようになり、小説家を目指すようになる。卒業式では卒業生総代として答辞を述べ、ナッキーに卒業証書を渡す。
野口 トビオ(のぐち トビオ)
3年生になって九州からやってきた転校生。報道カメラマンだった父親が戦争取材中に急死したことで心に傷を持っていた。いつでも死んで構わないと思っていたが、「命を軽く見るな」と珠里亜に説教される。自分と同じように孤独を知るナッキーに「興味がある」と告白し、二人だけのときは対等に話す。ふだんは青木や木下と行動をともにしている。白血病が再発した珠里亜に「樹村の精一杯生きる姿を青木に残してやりたい」と言って毎日写真を撮る。母親は早くに亡くなっており、現在は母方伯母の家で暮らす。特技は前の中学でやっていた器械体操。生きる喜びを撮るカメラマンになりたいと写真専門学校を目指す。
3年2組保護者および関係者
樹村 真緒
珠里亜の母。和輝の死を受け入れられず心を病み、それからずっと時が止まっている。珠里亜のことを「自分の娘と同じ名前の、身寄りのない女の子」と思っている。
大波
樹里亜の実の父親。大阪在住で再婚した妻とのあいだに2児がいる。樹里亜たちを捨てたことをずっと後悔し、父としての責任を果たしたいと骨髄移植に臨む。
小林
珠里亜の担当医師。再発して投げやりになっていた樹里亜に同じ病で闘う子どもたちを会わせる。
鹿野 高雄
吉沢の叔父。山岳
写真家。容姿が沖田に酷似している。万引きをした姪を引き取りに出向いた警察署でナッキーと出会い、好意を寄せるようになるが、失恋する。
2年3組以外の生徒
渡辺 順 (わたなべ じゅん)
2年1組生徒。気の弱い少年だが、成績は良い。かつては、私立の中学を受験していたが不合格となり、それまで仲の良かった友人たちからいじめに遭い、3TDに救いを求める。
西臣 春菜 (にしおみ はるな)
御園中の生徒会長。
援助交際のすえに妊娠し、妊娠中絶のためのカンパを募っていたのをナッキーに見つかり、担任がさじを投げたためナッキーが面倒を見ることとなる。当初は中絶される赤ん坊の命も、自分のこともどうでもいいという態度をとっていたが、ナッキーと木下の説得もあり、母親とも和解し、母の実家の兵庫へ転出する。転出のあいさつに来た際、樹里亜と意気投合し文通するようになる。
永井 翼(ながい つばさ)
1年2組の生徒。金髪に染め粋がっていたが、母親への複雑な思いゆえであった。3人兄弟の長男できょうだいみな父親が違う。星川先生に叱られ、母に自分の思いをぶつけ話し合い、母の真意を知る。
柳川 通(やながわ とおる)
1年2組学級委員。1年2組には数少ない真面目な生徒で、クラスに馴染めず戸惑っている。母親はクラスを変えてもらいたがっており、そのせいで星川先生が崩れたかと胸を痛める。
湯浅 怜(ゆあさ れい)
1年2組の女子生徒。祖母を介護する母の様子、その母が家庭訪問に来たナッキーに話をする様子を見て考えを変える。
香川(かがわ)
木下のバスケ部の後輩。技能が優れ、試合を見に来た祝に「卒業したら洛日へ来い」と誘われる。
ナッキーをとりまく人々
岩崎 祝(いわさき はじめ)
「悪たれ団」メンバーで高校教諭。中学生の頃からナッキーを思い続け、紆余曲折のすえ、学生編の最後に将来を誓う仲となる。大学時代にバスケットボールで全日本選手に選ばれかけたほどの名プレーヤーだったため、京都の高校にバスケ部顧問として招聘された。ナッキーの危機を敏感に悟っては手を差し伸べてきたが、生徒にのめり込み心の迷宮の深みに自ら沈みゆくナッキーからの連絡が途絶えがちになり、何も知らされず第三者から伝え聞くという状況に不信感を抱くようになる。
岩崎 初音(いわさき はつね)
「悪たれ団」メンバーで旧姓は「小西」。祝の兄、守の妻であり2児の母。コンビニエンスストア「岩崎商店(元酒店)」を姑とともに切り盛りする「日本一のおかみさん(になる予定)」である。従兄弟の魔の手から救い出された珠里亜をナッキーに頼まれ岩崎家で預かり、自身が過去に
強姦(レイプ)されたこともあり愛情深く見守る。富豪である北城家の娘であるナッキーとは身分が違うと時代錯誤な僻みを抱いて祝との交際に反対する姑を、家のことは関係ないと諭して初恋の人である義弟の恋を応援する。
沖田 成利(おきた なるとし)
「悪たれ団」メンバー。大学在学中に山の事故で死去するも、思い出は今もナッキーの胸に深く刻まれている。祝にとってはナッキーを巡る永遠のライバル。しかしながら、暴力で解決しようとする傾向があり、そのため、祝の右眼を失明に追い込むことになる。
五月野 舞子(さつきの まいこ)
「悪たれ団」メンバーで現在、薬剤師として田村医院に勤めている。
田村 僚一(たむら りょういち)
家業の医院を継ぐために必死で勉強をしてきたが、ナッキーとの触れ合いで心を開き「悪たれ団」に入る。舞子と結婚し田村医院を継ぐ予定だったが、誰からも必要とされる医者を目指し舞子とともに離島の無医村へ赴任する。
金田 巌(かねだ いわお)
ナッキーの恩師で聖美4中の教頭。物語冒頭でナッキーに御園中への赴任を打診する。校長に「来年の担任はない」と言われ意気消沈するナッキーに「お前は思うまま生きろ、お前の生きざまは俺が保証する」と励ます。
宮島 徳一郎(みやじま とくいちろう)
ナッキーの祖父。若幸田村で妻の里(さと)と2人暮らし。我が子の幸福を優先させて未知子を送り出した筈だったが、手元に一生置きたいという利己的な感情から不満をため込んでおり、里が倒れたおり駆けつけた未知子に自分たちを捨てたと非難し、また孫であるナッキーを捨てるくらいなら他所にやれば良かったのだと暴言をぶつける。
コミックス

コミックスは全25巻。発売元は講談社
2004年4月発売。ISBN 978-4063191332

2004年4月発売。ISBN 978-4063191349

2004年7月発売。ISBN 978-4063191387

2004年11月発売。ドラマでも取り上げられた教室立てこもりの名シーンが出てくる。ISBN 978-4063191479

2005年2月発売。ISBN 978-4063191561

2005年6月発売。『樹里亜編』完結。ISBN 978-4063191653

2005年11月発売。ISBN 978-4063191769

2006年3月発売。ISBN 978-4063191851

2006年6月発売。ISBN 978-4063191929

2006年10月発売。ISBN 978-4063192025

2007年3月発売。3年生に進級。ISBN 978-4063192100


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