生チョコレート
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生チョコレート

生チョコレート(なまチョコレート)は、チョコレート生地に生クリーム洋酒を練り込み、柔らかい食感をつくり出したもののこと[1][2]日本の洋菓子店・シルスマリアオーナーシェフを務めた小林正和が考案した[3][4]
概要

日本公正取引委員会は「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」において『チョコレート加工品(チョコレート生地を全重量の40%以上使用したもの)のうち、クリームが全重量の10%以上であって、水分(クリームに含有されるものを含む)が全重量の10%以上となるもの』を生チョコレートと定義している[5]

日本で独自に発展した菓子であり海外には普及していない[6]。チョコレートに生クリームなどを加えるという製法から「ガナッシュ:Ganache)」が近いものの、本来ガナッシュは他の菓子を作る際の材料という位置づけであり、生チョコレートは「ガナッシュをアレンジして単体で食べられるようにしたもの」と捉えることもできる[6][7]。ガナッシュを固めた菓子としてスイスジュネーブの名物となっている「パヴェ・ド・ジュネーブ」が存在し[8]、日本では生チョコレートと呼ばれることも多いものの、パヴェ・ド・ジュネーブのガナッシュは生クリームが含まれないため公正取引委員会が定める定義には合致しない[9]
歴史

生チョコレートの誕生は1988年(昭和63年)である[2]

シルスマリアはその6年前の1982年(昭和57年)2月に開店していたが、当時は一口サイズのトリュフが40種類ほど販売されていた[3]。小林は「トリュフの中身だけを食べさせる」ことを思いつき、チョコレートや生クリームの種類、固さや粘り気を調整して「生チョコレート」の原型を完成させた[3][4]。小林は完成した生チョコレートの特許を取得せず、広く広めるためにあえてレシピを公開した[3][4]
脚注^ 『生チョコレート』 - コトバンク
^ a b 石原亜香利 (2017年1月3日). “「生チョコ」は日本の独自規格だった 発祥は神奈川の洋菓子店”. Excite Bit. 2021年7月17日閲覧。
^ a b c d “【生チョコ誕生秘話?】ショコラティエ小林正和さん”. NHK (2023年7月18日). 2023年12月18日閲覧。
^ a b c “生チョコの“生みの親”が飯山にショコラトリーをオープン「北信濃いいやまショコラの森 Bunzoo(ブンゾー)」@飯山市”. 長野こまち (2021年7月22日). 2023年12月18日閲覧。
^ “チョコレート類の表示に関する公正競争規約” (PDF). 全国公正取引協議会連合会. 2022年2月15日閲覧。:第4条 (3)
^ a b “「生チョコ」(生チョコレート)は英語でどう言う?”. weblio英会話コラム (2017年1月23日). 2023年12月18日閲覧。
^ チョコレート・ココア辞典『ガナッシュ』 - コトバンク
^ Switzerland Tourismスイス政府観光局. “ ⇒Paves from Geneva”. 2014年7月19日閲覧。
^ “スイスの老舗チョコブランド「ステットラー」!パヴェ・ド・ジュネーブやその他商品を紹介”. スイーツビレッジ (2021年1月14日). 2023年12月18日閲覧。










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