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「瓦」のその他の用法については「瓦 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
日本閑谷学校講堂(国宝)の窯変瓦の屋根

瓦(かわら、: roof tiles)は、屋根葺きに用いられる代表的な建材である[1]
概要

歴史的に見れば、用いられてきた瓦のほとんどが粘土を焼いて作られていたものであり、他の素材のものはあまりなかった。「瓦」という漢字は、もともとは屋根[2]の建材に限らず、粘土素焼きしたもの全般を意味している[注 1][注 2]

ドイツでは、粘土製のものをZiegel(ツィーゲル=煉瓦)またはDachziegel(ダッハ・ツィーゲル=屋根の煉瓦)、セメント製のものをDachstein(ダッハ・シュタイン=屋根の石材)と呼んでいる。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}

イタリアの典型的な瓦エイムリチェ(イタリア語版)。本来の素焼き。オレンジ色のテラコッタ

ドイツの瓦の一例

米国の瓦の一例。スペインコロニアル様式の瓦屋根。(アメリカ合衆国テキサス州)

中国の瓦の一例

歴史

瓦は、洋の東西を問わず古くから用いられている[1]。しかし、瓦が誰によっていつごろ発明されたかはよくわかっていない[4]

発見されている世界で最も古い瓦は中国の陳西省西安の近郊から出土したもので薄手の平瓦である[4]。中国では王朝の時代に陶製の瓦が作られていたという記録があり、春秋戦国時代の瓦は遺物として残っている[1]

西洋ではたとえばギリシアでは古代ギリシアの時代から、民家は茅葺き屋根と並んで瓦屋根も用いられていた。パルテノン神殿も、(現在では遺跡になり、上部の屋根が消失し、下から空が見えてしまい、下から見ると白っぽい石製の柱やファサードばかりが眼につく建物になってはいるが)もともと神殿として使われていた当時は木材で小屋組がされた屋根があったのであり、屋根の表面は大理石の瓦で覆ってあったのである。

北斉の壁画。瓦屋根が見て取れる。

古代ギリシアの様々な瓦

種類・分類
素材や製法による分類.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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出典検索?: "瓦" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年10月)

粘土瓦
詳細は「粘土瓦」を参照かつては「瓦」といえばもっぱら粘土瓦を指したが、近年では様々な素材のものがかなり使われるようになったので、「瓦」だけでは他の素材のものと区別がつかなくなってしまうので、「粘土瓦」や「本瓦(ほんがわら)」と呼ぶようになった[要出典]。釉薬の使用の有無によって、釉薬瓦と無釉薬瓦に分けられる。
金属瓦
古くは、平瓦、丸瓦、役瓦の形に造られた木の型に銅や鉛の薄い板を貼り付け粘土瓦と同じような方法で葺いた。現在では、木型はなく、アルミなどの金属板のみである。徳川家康が江戸城天守や名古屋城大天守の最上階に葺いたのが始まりとも言われており、高層建築を建てる上での瓦の重量を軽減させるために用いたと考えられている。そのほか寒冷地域では割れてしまう粘土瓦の代わりに葺かれることがある[5]。最近[いつ?]では酸性雨で腐食してしまうために、ステンレスガルバリウムが用いられる。風合いがないために、表面に接着剤で砂などを固定し、セメント瓦を模した製品もある。日本では最近、チタン製の瓦が登場した[6]。アルミに比べ高価だが、メンテナンスがほぼ不要で補修費用がかからないため、長期的には低コストであるという[6]
セメント瓦
文字通りセメントで造られた瓦である。セメント1に対して3の割合で調合したモルタルを用いて造られる。比較的安価で、多彩な形があった。顔料を練りこむか、固まった後で、塗布して色を付ける。そのため年月が過ぎると風化し、色や表面の艶を失ってしまう欠点があったため、吹付け塗装などを行って維持管理をする必要がある[7]。安価な家屋に使用されていたが、最近ではその座を金属瓦や厚形スレートに譲り使用されることは激減した。割れやすいという欠点があり、補強のためにアスベストが使用されることもあり、社会問題となった。詳しくはアスベスト問題を参照。現在は大半のメーカーが製造から撤退しており、2017年時点で工場は沖縄の1軒だけである[8]
プレスセメントがわら
セメント瓦の1種。セメント1に対して砂2の割合で調合したモルタルを高圧油圧プレス成形で造られる瓦のことである。戦後の復興から昭和60年代まで西日本で大量生産された[要出典]。近年ではグラスファイバーなどを配合した複合素材も開発されている。表面の色調は塗装によるもので、10年に1回程度の再塗装が必要であったが、近年は陶器に使われる釉薬を塗布し焼成した物や、高耐久樹脂製塗料により数十年の耐久性を持つものも販売されている。プレス成形後の寸法精度が高い事により特殊な形状の役物[9]部品が作りやすく、施工の省力化簡易化が図られている[注 3]
ガラス瓦
ガラス製の瓦のこと。透明にはせずに曇らせる。桟瓦型に造られているものなどがあり、天窓の代わりに粘土瓦に混ぜて用いられることが多い。
石瓦
石製の瓦。古い例では近世以前の建築である丸岡城天守に葺かれている凝灰岩製のものがある[要出典]。


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