琴龍宏央
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琴龍 宏央

基礎情報
四股名琴中野 克巳→琴龍 宏央
本名中野 克巳
愛称平成の野武士
生年月日 (1972-03-02)
1972年3月2日(52歳)
出身千葉県市川市兵庫県高砂市
身長183cm
体重149kg
BMI44.49
所属部屋佐渡ケ嶽部屋
得意技押し、左四つ、寄り、吊り
成績
現在の番付引退
最高位西前頭筆頭
生涯戦歴591勝576敗77休(110場所)
幕内戦歴325勝378敗62休(51場所)
優勝十両優勝1回
敢闘賞1回
データ
初土俵1987年3月場所
入幕1996年7月場所
引退2005年5月場所
引退後準年寄・琴龍→会社経営
趣味野球、サーフィン、パソコン、スニーカー・腕時計収集、ギター
備考
金星3個(貴乃花2個、武蔵丸1個)
2014年3月2日現在■テンプレート  ■プロジェクト 相撲

琴龍 宏央(ことりゅう ひろお、1972年3月2日 - )は、兵庫県高砂市出身(入門時は千葉県市川市を出身地としていた[1]。)で佐渡ケ嶽部屋に所属した元大相撲力士。本名は中野 克巳(なかの かつみ)。最高位は西前頭筆頭(2000年1月場所、2001年3月場所)。得意技は押し、左四つ、寄り、吊り。時に足技も見せた。O型。その風貌から「平成の野武士」の異名もあった。容貌については、「竜というより熊」とも言われている。
来歴

幕下天童の長男として生まれる(のちに千葉県市川市に転居)。曾祖父は大阪相撲の千鳥川、祖父は草相撲で活躍し、4世力士といえる。

中学卒業後、呼び出し琴二に伴われ佐渡ヶ嶽部屋へ。琴中野の四股名1987年3月場所初土俵。初土俵から4年で幕下に昇進したが、初めて幕下上位に進出した1993年5月場所を7戦全敗を喫し、直後に髷を切り落として脱走してしまった。父の説得により翻意し、翌1994年7月場所には十両に昇進した。新十両の場所はざんぎり頭であった。1996年7月場所、10年かけて入幕した後は時折見せる豪快な吊りを披露した。力士の大型化が進み昭和と比べ吊りを得意とする力士は減りつつあるが、ぽこりと腹が出た体型がそれを可能としていた。1997年1月場所、唯一の三賞である敢闘賞を受賞。1998年3月場所14日目の対敷島戦では二枚蹴りという珍しい決まり手で勝利した。

1999年1月場所では横綱の貴乃花に勝ち初金星、2000年1月場所では横綱の武蔵丸に勝ち2個目の金星。2001年初場所、武双山に下手ひねりで勝ち9勝を挙げたが、2001年3月場所の魁皇との小手投げで左肘を骨折する怪我を負い翌日から休場に入る。さらに2001年11月場所、右膝靱帯損傷、右膝半月板損傷を負い2日目から休場となった。2002年3月場所、十両で優勝。2002年9月場所、貴乃花に勝って3個目の金星を挙げ、2003年3月場所では初日から5連勝するもその後、10連敗を喫してしまった。

2004年11月場所頃から肝臓を悪くし、2005年3月場所は「肝機能障害、高血圧、糖尿病」で途中休場。場所後も体調の回復が思わしくなく、体重は20kgも落ちたという。最後は立っているのも辛かったといい、師匠に自ら申し入れて五月場所前の同年4月22日に体力の限界を理由に引退した。引退後の会見で琴龍は思い出に残る取組として2000年1月場所2日目、横綱の武蔵丸に2分半近い相撲で勝った一番を挙げた。この時を含め3度前頭筆頭まで上がっているが、三役はならなかった。引退後は準年寄・琴龍として後進の指導に当たったが、準年寄の期限満了のため2006年4月30日付で日本相撲協会を退職した。退職後は千葉県の実家に戻り、家業を継ぎ社長となった。
生涯成績

通算成績:591勝576敗77休 勝率.506

幕内成績:325勝378敗62休 勝率.462

現役在位:110場所

幕内在位:51場所

三賞:1回

敢闘賞:1回(1997年1月場所)


金星:3個(貴乃花2個、武蔵丸1個)

各段優勝

十両優勝:1回(2002年3月場所)


場所別成績

琴龍宏央[2] 一月場所
初場所(東京) 三月場所
春場所(大阪) 五月場所
夏場所(東京) 七月場所
名古屋場所(愛知) 九月場所
秋場所(東京) 十一月場所
九州場所(福岡
1987年
(昭和62年) x (前相撲) 西序ノ口36枚目
4–3  西序二段153枚目
3–4  西序ノ口11枚目
4–3  東序二段131枚目
3–4 
1988年
(昭和63年) 東序ノ口2枚目
4–3  西序二段101枚目
3–4  東序二段118枚目
2–5  東序二段156枚目
5–2  西序二段105枚目
5–2  東序二段59枚目
2–5 
1989年
(平成元年) 西序二段83枚目
4–3  東序二段52枚目
3–4  東序二段70枚目
6–1  西序二段4枚目
3–4  西序二段23枚目
3–4  西序二段42枚目
6–1 
1990年
(平成2年) 東三段目84枚目
2–5  西序二段17枚目
6–1  東三段目60枚目
3–4  西三段目80枚目
5–2  東三段目47枚目
4–3  東三段目26枚目
4–3 
1991年
(平成3年) 西三段目10枚目
5–2  東幕下51枚目
3–4  東三段目5枚目
3–4  東三段目20枚目
4–3  西三段目4枚目
4–3  西幕下49枚目
4–3 
1992年
(平成4年) 西幕下39枚目
5–2  東幕下21枚目
3–4  東幕下30枚目
5–2  西幕下14枚目
3–4  西幕下20枚目
6–1  東幕下8枚目
4–3 
1993年
(平成5年) 西幕下5枚目
4–3  西幕下3枚目
3–4  西幕下8枚目
0–7  西幕下43枚目
5–2  西幕下29枚目
6–1  西幕下12枚目
3–4 
1994年
(平成6年) 西幕下17枚目
6–1  東幕下8枚目
5–2  西幕下筆頭
5–2  西十両12枚目
6–9  東幕下3枚目
4–3  西幕下筆頭
3–4 
1995年
(平成7年) 東幕下5枚目
5–2  西幕下筆頭
4–3  西十両13枚目
9–6  西十両9枚目
8–7  西十両8枚目
8–7  西十両6枚目
7–8 
1996年
(平成8年) 西十両7枚目
9–6  東十両4枚目
10–5  東十両2枚目
11–4  東前頭15枚目
8–7  西前頭13枚目
8–7  西前頭8枚目
7–8 
1997年
(平成9年) 西前頭11枚目
10–5
敢 東前頭4枚目
5–10  東前頭8枚目
5–10  西前頭12枚目
8–7  東前頭12枚目
7–8  西前頭14枚目
9–6 
1998年
(平成10年) 東前頭11枚目
9–6  東前頭5枚目
4–11  西前頭10枚目
6–9  西前頭13枚目
9–6  西前頭6枚目
5–10  東前頭11枚目
8–7 
1999年
(平成11年) 西前頭5枚目
5–10
★ 西前頭10枚目
8–7  西前頭8枚目
5–10  東前頭15枚目
9–6  西前頭10枚目
8–7  西前頭6枚目
9–6 
2000年
(平成12年) 西前頭筆頭
6–9
★ 東前頭3枚目
5–10  西前頭5枚目
7–8  西前頭6枚目
9–6  西前頭筆頭
1–14  東前頭11枚目
8–7 
2001年
(平成13年) 西前頭7枚目
9–6  西前頭筆頭
1–6–8[3]  東前頭10枚目
休場[4]
0–0–15 東前頭10枚目
8–7  西前頭7枚目
9–6  東前頭5枚目
1–1–13[5] 
2002年
(平成14年) 西十両筆頭
休場[4]
0–0–15 西十両筆頭
優勝
12–3 東前頭8枚目
8–7  西前頭3枚目
休場[4]
0–0–15 西前頭3枚目
5–10
★ 西前頭6枚目
7–8 
2003年
(平成15年) 西前頭8枚目
8–7  東前頭5枚目
5–10  東前頭10枚目
9–6  西前頭5枚目
8–7  東前頭3枚目
4–11  西前頭7枚目
7–8 
2004年
(平成16年) 東前頭9枚目
7–8  西前頭10枚目
8–7  東前頭9枚目
10–5  東前頭3枚目
4–11  東前頭8枚目
7–8  東前頭9枚目
8–7 
2005年
(平成17年) 西前頭7枚目
4–11  西前頭12枚目
0–4–11[6]  東十両8枚目
引退
0–0–0 x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞     その他:★=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

幕内対戦成績

力士名勝数負数力士名勝数負数力士名勝数負数力士名勝数負数
蒼樹山8(1)7安芸乃島27安芸ノ州4106
朝青龍14朝赤龍25(1)朝乃翔74朝乃若1214
旭豊31安馬01安美錦32岩木山12
潮丸2(1)0皇司54大碇10大日ノ出13
小城錦77魁皇09海鵬1013垣添13
春日王40春日錦20巌雄47稀勢の里21
北桜01旭鷲山118旭天鵬97旭道山10
金開山40剣晃13五城楼73黒海01
小錦14敷島612十文字74戦闘竜01
大至32大善41大飛翔21貴闘力54
隆の鶴12貴ノ浪210貴乃花24隆乃若63
高見盛33豪風31玉春日68玉乃島37
玉力道12千代大海27千代天山54出島611
寺尾58出羽嵐10闘牙49(1)時津海116
時天空01土佐ノ海39栃東26栃栄3(1)6
栃乃洋310栃乃花21栃乃和歌65豊桜21
豊ノ島11浪乃花20M錦10濱ノ嶋77
追風海44春ノ山20肥後ノ海77普天王21
武雄山43北勝力38舞の海32三杉里21
水戸泉65湊富士87雅山69(1)武蔵丸16
武双山58大和30Y司31力櫻50
露鵬01若光翔10若孜10若兎馬21
若の里28若ノ城34若乃花02和歌乃山27
※カッコ内は勝数、負数の中に占める不戦勝、不戦敗の数。
改名歴

琴中野 克巳(ことなかの かつみ)1987年三月場所 - 1993年一月場所

琴龍 宏央(ことりゅう ひろお)1993年三月場所 - 2005年五月場所

年寄変遷


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