琉球方言
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この項目では、琉球諸島各地の言語全体について説明しています。その中心的地位を占める沖縄諸島の言語については「沖縄語」を、日本語共通語)が沖縄県で土着化したものについては「ウチナーヤマトグチ」をご覧ください。
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}日琉語族 > 琉球諸語

琉球語派
琉球諸語
琉球語/琉球方言
民族琉球民族
話される地域 日本沖縄県鹿児島県奄美群島
言語系統独立した言語であるか論争あり
日琉語族[1]

琉球語派

下位言語

北琉球語群

南琉球語群


沖縄語で書かれた交通標語。(沖縄県金武町沖縄語で書かれた交通標語。那覇バスターミナルにて.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。

琉球諸語(りゅうきゅうしょご)あるいは琉球語派(りゅうきゅうごは)は、日本沖縄県鹿児島県奄美群島で用いられる諸言語の総称。日本本土の日本語とともに日琉語族に属し、琉球語(りゅうきゅうご)とも呼称される。

琉球諸語は、八丈語とともに日本語の歴史を知る上で欠くことのできない資料的価値を持つ[2]

日本語内部の一方言の琉球方言(りゅうきゅうほうげん)とみなす場合もある(#言語か方言か参照)。また琉球内部でも島々の地域差が著しいため、諸言語の集合として「琉球諸語」と呼ぶ立場もある(#下位区分か、個別言語か参照)。本項では、各立場を考慮して、琉球諸語(琉球方言)と併記する。

独立した言語として見た場合、日本語と系統が同じ言語と見なされ、日本語と琉球(諸)語を合わせて日琉語族あるいは日本語族と呼ばれる。一方、日本語の一方言とする立場からは、日本語は琉球方言と本土方言の2つに大別できる、との見解がある。
概説

琉球諸語(琉球方言)は、琉球諸島の地理的な広さと、強力な中央語を持たなかった歴史(琉球王国時代、支配層では首里方言が中央語の地位にあったが、大衆同士のリングワ・フランカとしてはほとんど使われなかった)から、地域ごとの方言差が本土以上に大きい。大きく沖縄本島以北の北琉球諸語(北琉球方言)と、宮古列島以南の南琉球諸語(南琉球方言)の2グループに大別でき、北琉球諸語は奄美語(奄美方言)沖縄語(沖縄方言)に、南琉球諸語は宮古語(宮古方言)八重山語(八重山方言)与那国語(与那国方言)の諸言語(諸方言)に分けられる[3][4][5][6][7]。「沖縄県の言葉」という意味で「沖縄方言」や「沖縄語」、「ウチナーグチ(沖縄口)」という呼称が使われることもあるが、本来「沖縄(ウチナー)」は沖縄本島を指す言葉であり(現在でも先島諸島の住民は沖縄本島を指して「沖縄」と言う)、今の沖縄県全体を指すようになったのは1879年(明治12年)の沖縄県設置以後である。

明治から昭和中期までの強力な標準語普及運動(「標準語励行運動」と呼ばれた)に、戦後のマスメディアの普及などの影響が重なり、現在琉球諸語(琉球方言)は衰退している。沖縄芝居や組踊琉歌琉球民謡島唄などの伝統芸能で使われるほかは、日常生活では主に高齢者とその家族周辺に限られている。2009年、ユネスコは奄美語・国頭語・沖縄語・宮古語・八重山語・与那国語のそれぞれを危機に瀕する言語に指定した。

明治以降の琉球諸語(琉球方言)と日本語(主に標準語および九州方言)の言語接触によって、琉球列島では日本語の影響を強く受けた新方言が発生した。沖縄県内のものは特に「ウチナーヤマトグチ」と呼ばれる。団塊の世代より後に生まれた世代は、琉球諸語(琉球方言)に代わって、この新方言を第一言語として使用しているケースが多い。
区分

琉球諸語(琉球方言)は、一方言の話者が、他の琉球諸語(琉球方言)の方言を聞き取れるというわけではない。琉球諸語(琉球方言)は、北琉球(奄美群島沖縄諸島)と南琉球(先島諸島)の2つに大別でき、北琉球諸語南琉球諸語との間では全く会話が通じない。これらはさらに諸方言に分けられ、島ごとや集落ごとに著しい方言差があり、それぞれの島内でも意思疎通に支障をきたすほどである。なお、大東諸島は明治になって八丈島からの開拓団によって開発された島であり、琉球諸語(琉球方言)ではなく八丈方言から派生した方言が話されている(大東諸島方言)。

一般的な区分を示す[3][4][5][7][6][8]

北琉球諸語/奄美沖縄方言群

奄美語

奄美大島方言

奄美大島北部諸方言

奄美大島南部・加計呂麻島・請島・与路島諸方言


喜界島方言

徳之島方言

沖永良部島方言

与論島方言


沖縄語

沖縄北部方言/国頭方言

伊平屋島方言

国頭村方言

今帰仁方言

本部方言

伊江島方言

瀬底島方言

名護方言


沖縄中南部諸方言

コザ方言

首里方言(王国時代に成立した士族標準語)

那覇方言(商業における共通語的方言)

豊見城方言

糸満方言

久米島方言

津堅島方言

久高島方言




南琉球諸語/先島方言群

宮古語

宮古島方言

池間島方言

大神島方言

伊良部島方言

多良間島方言(宮古語と八重山語の中間的な特徴を持つ)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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