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現代やくざ 与太者の掟
監督降旗康男
脚本村尾昭
出演者菅原文太
待田京介
志村喬
藤純子
若山富三郎
音楽菊地俊輔
主題歌若山富三郎「夜霧に消えたチャコ」
撮影星島一郎
編集長沢嘉樹
製作会社東映東京撮影所
配給東映
公開 1969年2月1日
上映時間92分
製作国 日本
次作現代やくざ 与太者仁義
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『現代やくざ 与太者の掟』(げんだいやくざ よたもののおきて)は、1969年2月1日に公開された日本映画。製作:東映東京撮影所、配給:東映。菅原文太の東映移籍後初主演作品[1]で、「現代やくざシリーズ」の第1作である。
東京・新宿を舞台に、一匹狼の男が組織ヤクザの暴力と対決する「アクション娯楽篇[2]」。
封切り時の同時上映作品は『緋牡丹博徒シリーズ』第3作の『緋牡丹博徒 花札勝負』(監督:加藤泰、主演:藤純子)。 勝又五郎(菅原文太)は名曲喫茶で暴れるヤクザを刺したため、傷害罪で府中刑務所に3年服役する。出所した勝又はあてもなく新宿へ向かう。勝又は乗っていた電車の中でスリの名手・湯浅(大辻伺郎)に、全財産である作業報奨金と切符の入った封筒をスられ、新宿駅の改札で駅員と押し問答になるが、福地鉄男(待田京介)と名乗る男に助けられる。福地は新宿界隈を仕切る新興のヤクザ組織・荒尾組の若頭であった。荒尾組組長・荒尾徹(安部徹)はある日福地に、対立する岩上一家組長・岩上(山岡徹也)の暗殺を命じる。岩上一家の事務所に乗り込んだ福地は返り討ちに遭い、怪我を負う。ひそかにあとをつけていた勝又が加勢し、岩上を切りつけるが、取り逃がす。勝又に介抱された福地は彼を組に誘うが、ヤクザ組織を嫌う勝又は断る。 ある夜、勝又は人身売買罪の容疑で警察に連行されるが、身に覚えがないことだった。釈放後、通称「ヤッパの政」(山城新伍)率いる女衒集団が勝又に詫びを入れ、足を洗うことを誓う。勝又は、自分と同様に既存組織にしがらみのない政たちと兄弟分となって愚連隊を形成し、新たな生活のためにノミ屋を開帳するが、場所が荒尾組の縄張り内であったため、組の幹部・拝島(名和宏)とトラブルとなる。そこへ福地が仲裁に入り、拝島に50万円の詫び料を支払うという条件がまとまる。偶然スリの湯浅と再会した勝又は、湯浅から金をむしり取るが、50万円には足りなかった。そのまま仕方なく荒尾組に出向いた勝又は、福地が金を立て替えたことを知る。しかしその金はもともと荒尾の資金であったことから、実質として勝又の詫びが成立しなかった。また、このことで福地が組の金を私的に使い込んだようにみなされることになり、福地は組織の中で立場が危うくなる。 福地からの借りを返すために勝又が思案していたところ、湯浅がパクリ屋稼業に乗り出すことを提案する。勝又・政・湯浅たちは銀行員を装って企業から1000万円分の融通手形をだまし取ることに成功する。勝又と政の前に手形の買い取り屋を自称する立花が現れ、どこかへ案内されるが、着いた先は荒尾組の事務所だった。岩上一家との縄張り争いのために大金を求める荒尾らは、この手形を力づくで奪おうとするが、すでに偽物にすり替えたあとだった。収まらない荒尾は福地に勝又の処刑を命じる。福地が迷いながらドスを抜いたところに、福地のおじで荒尾の兄弟分である五代竜三(若山富三郎)が現れ、事態の収拾を申し出る。 手形の入手をあきらめきれない荒尾は、手形の隠し場所に出向いた政と、その弟分のゴロ竹(小林稔侍)を子分に尾行させ、射殺させる。そこへ駆け付けた勝又と福地は、それぞれの持つ仁義のため、その場で果たし合いを行わざるを得なくなる。しかしドスを持って組み合った際、福地はわざと腕を下げて勝又のドスを受け、絶命する。五代は甥の仇を取るため、荒尾たちがいる宴会の場に乗り込み、目の前で兄弟盃を叩き割ってみせ、さらに荒尾を襲うが、手下たちに銃撃され、荒尾を取り逃がしたまま果てる。知らせを聞いた勝又は湯浅たちに別れを告げ、単身で荒尾らのいる五代の葬儀会場へ向かった。勝又は組員たちを皆殺しにし、自身も傷だらけになって昏倒した。駆け付けた救急隊に担架に乗せられた勝又は「死んでたまるか」とつぶやいたのであった。 ※武原英子と小甲登枝恵は出演者としてクレジットされているが、公開シーンに出演部分がない。
ストーリー
出演者
勝又五郎:菅原文太
福地鉄男:待田京介
石井直吉(刺青師):志村喬
樋口道子(パチンコ屋の店員):田村奈巳
江夏加奈子(福地の恋人):橘ますみ
勝又百合:武原英子
ヤッパの政:山城新伍
ドモリの貞(政の弟分):砂塚秀夫
拝島要一(荒尾組幹部):名和宏
湯浅幸平:大辻伺郎
荒尾徹(荒尾組組長):安部徹
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久保(荒尾組組員):八名信夫
立花(荒尾組出入りの手形師):江幡高志
岩上剛治(岩上一家組長):山岡徹也
萩野刑事:室田日出男
花井(荒尾組幹部):関山耕司
改札係:人見きよし
ゴロ竹(政の弟分):小林稔侍
まさる(政の弟分):石橋蓮司
チンピラ(喫茶白馬の客):日尾孝司
松永(荒尾組幹部):藤山浩二
早川三郎(流し):山田彰
荒尾組組員:久保一
松宮刑事:植田灯孝
東京金属化学の常務:沢彰謙
山形(東京金属化学の幹部):北川恵一
根岸(岩上一家組員):土山登士幸
杉山(岩上一家組員):伊達弘
和田垣(関東銀行支店長):河合絃司
市村(岩上一家組員):相馬剛三
駅詰めの警官:木川哲也、岡野耕作
荒尾組組員:亀山達也、伊東昭夫
ノミ屋の客:三木宏祐
山中(流し・三郎の相棒):山之内修
チンピラ(喫茶白馬の客):香月裕司
学生:新城竜也、林隆幸
電車の客:藤井まゆみ
喫茶白馬のオルガン奏者:小林千枝
椿荘の管理人:久保伊都子
勝又しず子:小甲登枝恵
小峯弥生(喫茶白馬の元オルガン奏者):藤純子(友情出演)