珍遊記_-太郎とゆかいな仲間たち-
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珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-
ジャンル
少年漫画ギャグ漫画
漫画
作者漫☆画太郎
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
(不完全版)ヤングジャンプ・コミックス
(廉価版)ジャンプリミックス
(新装版)ヤングジャンプ・コミックス・ビージャン
発表号1990年49号 - 1992年13号
巻数全6巻
(不完全版)全4巻
(廉価版)全3巻
(新装版)全4巻
OVA
原作漫☆画太郎
監督春日森春木・ポエ山
アニメーション制作株式会社パンダ工場
製作集英社Liverpool
発表期間2009年6月12日 - 2009年8月7日
話数4話(劇場版含む)
映画:珍遊記
監督山口雄大
制作DLE
封切日2016年2月27日
上映時間100分
テンプレート - ノート

『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』(ちんゆうき たろうとゆかいななかまたち)は、漫☆画太郎による日本漫画作品。
概要

1990年49号から1992年13号にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載されたギャグ漫画

作品の構図は基本的に『西遊記』をモチーフおよびパロディとしている。孫悟空にあたる横暴で傍若無人なかぶき者の山田太郎が玄じょうに調伏されてサルのような少年の姿となり、一緒に天竺を目指しながらその途中で様々な騒動を起こすストーリー。『ドラゴンクエストシリーズ』『ドラゴンボール』『花の慶次』『BASTARD!!』などのパロディも各所に見られる。

電気グルーヴがこの作品の大ファンで当時放送されていた『電気グルーヴのオールナイトニッポン』で盛んにこの作品を薦めた。それに感謝した画太郎がサイン色紙を番組へ贈ったこともある。それが縁で作品内に「街一番のかぶき者・電気グルーヴ」として出演を果たした。後述の実写映画版では電気グルーヴのメンバーであるピエール瀧が変身前の山田太郎を演じている。

2009年から2010年にかけて『ビジネスジャンプ』で続編『珍遊記2』が連載された。

2014年3月19日に発売されたPlayStation 3PlayStation Vita用ゲームソフト『ジェイスターズ ビクトリーバーサス』にて、山田太郎がプレイヤーキャラクター、本屋のばばあが太郎の技の演出でそれぞれ登場した。

2016年に、松山ケンイチの主演で実写映画化された[1]
登場人物

の項はOVA版のキャスト、演は実写映画版のキャスト。
山田 太郎(やまだ たろう)
声 - 玄田哲章(変身前)/ くまいもとこ(変身後)、演 - ピエール瀧(変身前)[2] / 松山ケンイチ(変身後)[3]主人公。連載当時は『ドラゴンボール』が連載中であり、名前が被るため「孫悟空」という名前が使えなかったので、半ばヤケクソで付けられた[要出典]。角切り頭の巨体で凶暴な町一番のかぶき者。性別オス。あまりの凶暴さのため、警察から1億円の賞金を懸けられている。屁で空を飛んだり、酒を飲んで宮殿を燃やすほどの強大な火を吐いたりするなどの妖力を使い、数々の敵を蹴散らして、自ら殺した敵の墓標に自らの糞を使ったりと横暴の限りを尽くす。しかし、玄じょうと戦い、その時に放たれた呪文とによって妖力はなくなり、頭の毛が3本しかないちびっ子サルの様な姿となった。以後は玄じょうのお供として天竺を目指すことになるが、性格は以前と変わらず、隙を見ては玄じょうを殺そうと企てたり、行く先々で脱走して騒動を引き起こす。妖力がなくなったとはいえ、それでも並みの人間では太刀打ちできないほど強い戦闘力(その怪力は自らの倍以上あるカイカイの巨体をうっちゃるほど)と高い生命力を持ち、頭で刃物を折ったり、同じく頭で巨大な火の玉を軽く弾き返したり、体内の猛毒を糞にして外へ出したりする。
玄じょう(げんじょう)
声 - 松岡洋子(通常時)/ 鳥肌実(覚醒時)、演 - 倉科カナ[2]馬と共に旅をする僧侶。強力な法力の持ち主。普段はオカマ言葉だが、戦闘状態や寝覚めの悪い時などは顔と口調がいかつくなる。山田夫妻に懇願され太郎を、妖力を吸い取った上で引き取る。法力で珍々(後述)の体臭を治したのを端に町の老人達の病気を治し続けることになったが、その間何十話にもわたり出番はなかった。性格はかなりのケチで身内(太郎ら)には冷淡で、暴力も振るうなど僧らしからぬ面も多い。実写版では尼僧の扱いになっており、花にときめいたり後述の龍翔に一目惚れするなど女性らしい一面を見せることもあった。
じじいとばばあ(山田夫妻)
声 - 坂本頼光(じじい)/ 神代知衣(ばばあ)、演 - 田山涼成(じじい)[2]/ 笹野高史(ばばあ)[2]太郎の育ての親。子が欲しいと願をかけ、雷と共に落ちてきた太郎をわが子のように育てる。やがて太郎の非行に悩まされるが、偶然やってきた玄じょうに助けを求め、太郎を引き取ってもらった。実はけっこう欲が深く、太郎が盗ってきたお金に対しては目の色を変え、かなりの喜びようを見せている。
孔明(こうめい)
声 - 国井咲也「食」の国の軍師。皇帝および重臣2人と麻雀に興じて(皇帝を追い込み手加減するよう命じられていた)いたところ、太郎に襲撃されて、幾千の兵と共に交戦するも屁と大火をかけられて敗北。第1話にのみ登場した人物だが、続編『珍遊記2』で再登場。
狐(きつね)
声 - くじら人を喰う九尾の化け狐。特に坊主(僧侶)の肉が大好物。老婆に化け、宿泊と食事を求めた玄じょうと太郎を招き入れ、2人(特に玄じょう)を料理するチャンスを伺ったが、太郎が玄じょうを殺すつもりで捕ってきた人面魚の肉(猛毒)入りスープを食べて即死した。
人面魚(じんめんぎょ)
声 - 西村朋紘頭頂部から前頭部がはげ上がった中年男性の顔をした人面魚。水面から顔を出して人をおびき寄せ、「うおー」と叫んで襲いかかり、頭から食べてしまう。肉はパサパサしていてまずい上に猛毒で、調理すると臭い。同族が数体存在し、「うおーうおーうおっうおうおうおー」と合唱していた。普段は臆病なのか、アヒルのおもちゃが水面を通過しただけで隠れてしまう。太郎はこの人面魚の肉をスープの中に入れて食べさせ、玄じょうを殺そうと企てたが、玄じょうはそのスープが臭かったため食べようとせず、暗殺は失敗した。
珍々(ちんちん)
声 - 西村朋紘、演 - 松尾諭[4]ラーメン屋「珍々亭」の主人でふんどし姿をしている親父。体臭が臭いため店は閑古鳥が鳴いていた。体臭を玄じょうに治してもらい、以後店は大繁盛。後に玄じょうの噂を聞きつけた町の老人達の溜り場となる。「まんねん」「?よろしよ」が口調。
まり男(まりお)
声 - 宇垣秀成賞金稼ぎ達の溜り場である酒屋兼宿屋の親父。西洋酒場の親父でありながら、ガンスたちがやってくるまで外人を見たことがなかった。店にやってきた太郎の貫禄に心酔。物語の大半は彼の店が舞台となる。太郎がフンガーを倒して得た賞金は太郎、まり男、るいじーで山分けとした。
るいじー
声 - 西村朋紘まり男の酒屋で働く琵琶法師でまりおの父。1曲100円で琵琶で曲を弾く。普段は台に座ってコックリ寝ているが、太郎に1万円を貰い、ノリノリになり、太郎と外人軍団の戦いの最中は立って、ずっとハイテンションな曲を弾いていた。
賞金稼ぎの方々
1億円の賞金首となった太郎の首を狙うならず者の集まりで、まり男の酒屋にたまっていた。コスプレイヤーの集団。大半の者が当世具足を着用、太刀を武器とした。若干名、高レベル(推定レベル50以上)魔法使いや良質の装備を太郎に褒められた者も存在したが、大半は借金をして村から出てきたただの村人など雑魚の集団であった。太郎との戦闘で、太郎が放った単行本第一巻平成三年三月八日(金)発売記念パンチ(※新装版では「ウッキー」の叫び声と共に放つアッパーパンチの描写に変更)で簡単に倒され全員つるっぱげの全裸姿にされた。
太郎に頭で刀を折られた男
赤い忍者装束に日本刀という装備。刀は上質のものだったが、太郎に頭で折られてしまった。


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