王になろうとした男_(映画)
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2012年の韓国映画「王になった男」とは異なります。

王になろうとした男
The Man Who Would Be King
監督ジョン・ヒューストン
脚本ジョン・ヒューストン
グラディス・ヒル(英語版)
原作ラドヤード・キップリング王になろうとした男
製作ジョン・フォアマン(英語版)
出演者ショーン・コネリー
マイケル・ケイン
音楽モーリス・ジャール
撮影オズワルド・モリス
編集ラッセル・ロイド(英語版)
製作会社コロンビア ピクチャーズ
配給コロンビア映画
アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーション
公開 1975年12月18日
上映時間129分
製作国 アメリカ合衆国
イギリス
言語英語
製作費$8,000,000[1]
興行収入$11,000,000[2]
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『王になろうとした男』(おうになろうとしたおとこ、原題:The Man Who Would Be King)は、1975年公開のアメリカイギリス映画。ラドヤード・キップリング同名小説の映画化作品。ショーン・コネリーマイケル・ケインが演じる、王になることを夢見た2人の英印軍退役軍人が、アフガニスタン辺境部の国カフィリスタン(英語版)を冒険する物語である。
あらすじ
再会

イギリス領インド帝国ラホールにある北極星新聞の記者キップリングは、一人オフィスに残り記事を書いていた。そこに、乞食のような男が現れ、キップリングとの再会を喜ぶ。キップリングは彼が何者か分からなかったが、「君の前で契約を交わした」という言葉を聞き、その男が3年前に出会ったカーネハンだと気付く。キップリングは、契約を交わしたもう一人の男ドレイボットの行方を尋ねるが、カーネハンは彼が死んだことを告げ、2人で交わした「王になる」という夢の顛末を語り始める。
夢の始まり

3年前のラホール。退役軍人のカーネハンはラホール駅でキップリングの懐中時計を盗むが、時計にはフリーメイソンの紋章が刻まれていた。キップリングが自分と同じフリーメイソン会員だと気付いたカーネハンは、慌てて汽車に乗り込み彼に時計を返す。意気投合したカーネハンは途中の駅で下車し、キップリングに次の駅にいるドレイボットに伝言を頼む。キップリングはドレイボットに伝言を伝えるが、彼らが藩王を脅迫しようとしていることを知り、地区長官に密告する。長官は2人を逮捕するが、キップリングはフリーメイソン会員の2人を釈放するように要請し、2人は釈放される。キップリングはラホールのオフィスに戻り記事を書くが、そこに2人が現れる。彼らは「王になる」という夢を実現するためにアフガニスタン辺境部のカフィリスタンに向かおうとしており、キップリングを証人に「王になるまでは女と酒を断つ」という契約を交わす。20丁のマルティニ・ヘンリー銃を手に入れた2人はカフィリスタンに向けて出発し、キップリングは餞別としてフリーメイソンの紋章をドレイボットに渡す。
夢の成就

ドレイボットとカーネハンはアフガニスタンを横断し、大河を超えて雪山に入るが、カフィリスタンを目前にして行く手を巨大なクレバスに遮られてしまう。食料も焚き木も使い果たした2人は死を覚悟するが、雪崩によってクレバスが埋まり、2人はカフィリスタンに入国する。カフィリスタンに到達した2人は、女性を襲う仮面の部族に出くわし、マルティニ・ヘンリー銃で部族を追い払う。2人は捕虜を連れて襲われていた部族の城に向かうが、そこには英語を話す男ビリー・フィッシュがいた。彼はインド軍所属のグルカ兵で、数年前に地形調査隊の一員としてカフィリスタンを訪れていた。2人はビリーを仲間に引き込み、首長ウータを丸め込みイギリス式の軍事訓練を施し、ウータを利用してカフィリスタンを征服しようと企む。2人は部族を率いて仮面の部族に戦争を仕掛けて降伏に追い込む。その際、ドレイボットの胸に矢が命中するが、サム・ブラウン・ベルトに当たり命拾いする。それを見た部族たちは、ドレイボットが伝説で語られる、かつてカフィリスタンを征服した神シカンダー(アレクサンダー大王)の息子だと信じ出す。

カーネハンは伝説を利用してドレイボットを「神の息子」に仕立て上げ、戦わずに周辺部族を従属させるが、そこに聖都シカンダルグルの大司祭セリムの使者が現れ、シカンダルグルへの出頭を命令する。2人はシカンダルグルに出頭するが、そこでセリムは「本当の神か確かめる」としてドレイボットを剣で刺そうとする。その際、抵抗したドレイボットがフリーメイソンの紋章を所持しているのを見たセリムは、彼をシカンダーの息子として認める。不思議に思ったドレイボットとカーネハンに対し、セリムは祭壇に刻まれた紋章を見せる。そこにはフリーメイソンの紋章が刻まれており、フリーメイソンが数千年前にカフィリスタンに存在していたことを示唆していた。
夢の終わり

「シカンダー2世」としてカフィリスタン王に即位したドレイボットは人々から崇められ、将軍になったカーネハンと共にシカンダーが残した莫大な財宝を手に入れる。悲願を達成したことを喜ぶカーネハンは、「雪解けを待ち、財宝を手にインドに戻ろう」と提案するが、王座の魅力に憑りつかれたドレイボットはカフィリスタンに留まることを選択する。ドレイボットは戦争中に見かけた、シカンダーの妃と同じ名前を持つ美女ロクサネを王妃に迎えることを決める。これに対し、「神と人間の結婚」にセリムたち高僧は反発し、カーネハンとビリーも正体が露見することを恐れて反対するが、ドレイボットは聞き入れず強引に結婚を宣言する。結婚式の前日、カーネハンはドレイボットに別れを告げて出発しようとするが、ドレイボットに「せめて結婚式は見届けて欲しい」と懇願され、結婚式に参列することを決める。

翌日、カフィリスタン中の人々が集まり結婚式が執り行われた。しかし、「神に愛された女は灰になる」という言い伝えを信じたロクサネは、恐怖のあまりドレイボットの頬を噛んでしまう。不死身のはずのドレイボットから血が流れる姿を見たセリムは、彼が神を騙る偽物だと気付き、2人は怒り狂う群衆から逃げようとする。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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