玉鷲一朗
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玉鷲 一朗

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基礎情報
四股名玉鷲 一朗
本名玉鷲 一朗
(モンゴル名:バトジャルガル・ムンフオリギル Батжаргалын М?нх-Оргил)
愛称オギ、鉄人[1]
生年月日 (1984-11-16) 1984年11月16日(39歳)
出身 モンゴルウランバートル市
身長189.0cm
体重178.0kg
BMI48.7
所属部屋片男波部屋
得意技押し、小手投げ
成績
現在の番付東前頭9枚目
最高位東関脇
生涯戦歴807勝793敗2休(120場所)
幕内戦歴624勝679敗2休(87場所)
優勝幕内最高優勝2回
十両優勝1回
幕下優勝1回
賞殊勲賞2回
敢闘賞1回
技能賞1回
データ
初土俵2004年1月場所
入幕2008年9月場所
趣味小物作り、菓子作り、人間観察[2]
備考
金星7個
(日馬富士1個、鶴竜1個、稀勢の里1個、照ノ富士4個)
2024年4月30日現在■テンプレート  ■プロジェクト 相撲

玉鷲 一朗(たまわし いちろう、1984年11月16日 - )は、モンゴル国ウランバートル市出身で片男波部屋所属の現役大相撲力士。本名同じ[3]、帰化前はバトジャルガル・ムンフオリギル(モンゴル語キリル文字表記: Батжаргалын М?нх-Оргил、ラテン文字転写: Batjargalyn Munkh-Orgil)[4]、愛称はオギ。得意手は押し。身長189.0cm、体重174.0kg。血液型はAB型。最高位は東関脇2017年1月場所 - 7月場所)。趣味は小物、菓子作り、人間観察。好物は野菜の天ぷら[5]
経歴

モンゴルではモンゴル相撲経験もほとんどなく、ホテルマンを目指してモンゴル科学技術大学で勉強していたが、自分の大きな体と腕力を生かして相撲をやってみたいと思うようになり、東大大学院に留学していた姉を頼って2003年の秋に来日。姉と二人で両国を訪れ、たまたま見つけた力士について行ってみたところ、井筒部屋に着き、そこで同郷の鶴竜と出会う[6][7]。鶴竜に入門の相談をし、旭鷲山の連絡先を教えてもらい、それが縁で片男波部屋に入門し、2004年1月場所で初土俵を踏んだ。入門前にスポーツ経験はなかったものの[8][9]、2005年7月場所に幕下へ昇進し、2007年9月場所では西幕下32枚目の位置で7戦全勝の成績を挙げて初の幕下優勝を果たし、翌11月場所でも西幕下2枚目の位置で4勝3敗と勝ち越しを決め、翌2008年1月場所において新十両へ昇進した。十両でも4場所連続で勝ち越しを決めて、同年9月場所において新入幕を果たした。
新入幕場所以降

新入幕となった2008年9月場所では4勝11敗と大きく負け越し、翌11月場所に十両へ陥落したが、その11月場所において西十両4枚目の位置で10勝5敗の好成績を挙げて、翌2009年1月場所に再入幕を果たした。同年9月場所には再び十両へ陥落したが、その9月場所で東十両筆頭の位置で11勝4敗の好成績を挙げて初の十両優勝を果たした。翌11月場所に3回目の入幕を果たし、その11月場所では10勝5敗の好成績を挙げた。2010年9月場所では10勝5敗の好成績を挙げて、翌11月場所でも9勝6敗と勝ち越しを決めて、翌2011年1月場所では自己最高位の西前頭3枚目まで番付を上げた。その1月場所では5勝10敗と大きく負け越し、その後も2011年は年間を通して全く勝ち越すことができず、2012年1月場所には十両へ陥落した。翌3月場所に4回目の入幕を果たし、同年9月場所には再び十両へ陥落したが、翌11月場所に5回目の入幕を果たした。2013年7月場所には6回目の入幕を果たしている。2014年1月場所は東前頭6枚目での8勝7敗という成績ながら平幕上位に勝ち越し者が少なかった[注 1]影響で翌3月場所は4枚半上昇となる西前頭筆頭の地位を与えられ、自己最高位を更新。その3月場所は初日から7連敗と上位の壁に当たり、中日以降星を伸ばすも5勝10敗の大敗に終わった。2014年6月14日、鶴竜横綱昇進披露宴で2年前に元モデルのモンゴル人女性と結婚していたことを明かし、夫人と一緒に昇進披露宴へ出席して関係者らに披露。夫人の弟は、幕下・玉正鳳である[10](当時、春日山部屋に所属。後に、追手風部屋→中川部屋→片男波部屋所属となった)。同年11月場所4日目に怪我を乗り越えて再入幕を果たした栃ノ心と対戦した際には、相手の顎に頭突きが当たって崩れる形で白星を得た[11][注 2](決まり手は押し倒し)ことが話題となり、この11月場所を8勝7敗の勝ち越しで終えた[12]。2015年1月場所は東前頭9枚目。その場所は、6日目まで3勝3敗だったが、7日目からの5連勝で勝ち越しが決定。10勝5敗を挙げて敢闘賞候補に入ったが、同じく初三賞を窺っていた照ノ富士に受賞を許してしまった[13][14]
新三役場所以降

翌2015年3月場所で新三役となり、小結に昇進した。モンゴル出身の新三役は、2014年11月場所の逸ノ城以来。初土俵から所要66場所での新三役は外国出身力士の中でも1位のスロー記録である[15]。昇進を記念した記者会見が2015年2月23日に大阪市平野区で行われた際には3月場所の番付表を見て「名前が大きくなったな」としみじみと喜びつつも照ノ富士や逸ノ城ら出世スピードが速いモンゴルの後輩に対抗意識を燃やしていた[16]。会見ではまた自身の付け人だった同じ一門のが十両で活躍する姿に刺激されたそうで「一緒によく稽古したりして負けてられないと思った」と三役に昇進できた要因を説明した[8]。しかしこの場所は4勝11敗の大敗に終わる。

翌5月場所は西前頭5枚目の地位で土俵に上がり、この場所でも6勝9敗と負け越すが9日目の横綱・日馬富士戦では外国出身力士としてスロー記録1位となる30歳6ヶ月での金星を獲得した。玉鷲は初金星に対して「普通の顔をしたいけど笑顔が出ちゃうな。こんな感覚なんだ」とコメントしていた[9]。2016年7月場所は10日目に左膝を痛め、翌11日目はトイレから立ち上がれないほどであったが、サポーターで膝を固め、腰をしっかり下ろすようにしたら残りの5番中4番で白星を収めるという怪我の功名に与かり、9勝6敗の勝ち越し[17]

2016年9月場所は初日に負けてから5日目まで黒星と白星を交互に得る星取りとなったが、6日目から12日目まで7連勝。13日目から2連敗したものの、千秋楽に勝って10勝5敗と2けた白星で場所を終えた。場所を終えて支度部屋では「(三賞は)何もないんですか?(今場所は)立ち合いの手つきが良かった。意識してやっていたんで」と話していた[18]。10場所ぶりに小結(西小結)に復帰した2016年11月場所は、初日に横綱・日馬富士を一気に押し出し快勝。6日目には先場所全勝優勝を果たした大関・豪栄道に勝利し、連勝を20でストップさせている。この場所は1横綱3大関を破る活躍で13日目に勝ち越しを決め、これにより自身初の三役の地位での勝ち越しを果たした格好になる[19]。14日目と千秋楽も勝利し、10勝5敗と2場所連続で二桁白星を挙げ、長いリーチを生かしての重みのある突き押しや喉輪が光っていたため、自身初の三賞となる技能賞を受賞した[17]。新入幕から所要49場所での三賞初受賞は和歌乃山板井に次いで3番目のスロー記録で、初土俵から所要77場所は外国出身力士で最も遅い受賞である[20][注 3]。玉鷲は受賞について「良かった。(押し相撲で技能賞は)珍しいよね。ただただ楽しく相撲を取っていた。一番一番、楽しんでいた。立ち合いのスピードが大事で意識していた」とコメントする[22]。また、小結で10勝を挙げたため、翌2017年1月場所は大関への足掛かりとなる事については「大関とか考えてない。楽しくいい相撲を取ることだけ」と無欲を強調した[23]
新関脇場所以降靖国神社奉納大相撲 土俵入りする玉鷲(2017年4月17日撮影)靖国神社奉納大相撲 玉鷲の相手は照ノ富士(2017年4月17日撮影)


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