この項目では、漢籍について説明しています。九条兼実の日記については「玉葉」をご覧ください。
『玉海』(ぎょくかい)は、南宋の王応麟によって編纂された類書の一種。全200巻。 『玉海』は科挙試験の参考書として編まれたものだが、大量の書籍を引用しており、中でも現在では見ることのできない宋代の実録の類を使用しているため、資料価値が高い[1]。 『玉海』は宋代には出版されず、元の後至元6年(1340年)にはじめて刊刻された。この本には、『玉海』のほかに『詞学指南』4巻、およびその他の王応麟の書13種61巻を含んでいる。その後、至正12年(1352年)に重刻された。明・清にも何度か修補重刊されている。日本では、東京大学東洋文化研究所と国立国会図書館に初刊本がある。 巻分類巻分類巻分類巻分類
概要
構成
1-5天文6-13律暦14-25地理26-27帝学
28-34聖文35-63芸文64-67詔令68-77礼儀
78-84車服85-91器用92-102郊祀103-110音楽
111-113学校114-118選挙119-135官制136-151兵制
152-154朝貢155-175宮室176-186食貨187-194兵捷
195-200祥瑞
脚注^ 『四庫全書総目提要』巻百三十五・玉海二百巻、附辞学指南四巻「然所引自経史子集、百家伝記、無不?具。而宋一代之掌故、率本諸実録・国史・日暦、尤多後来史志所未詳。」
外部リンク
『玉海204卷附刻13種、慶元路儒學刊』 - 国立国会図書館デジタルコレクション