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出典検索?: "猿の手"
"猿の手"
著者W・W・ジェイコブズ
原題"The Monkey's Paw"
国英国
言語英語
ジャンル怪奇小説、ショートショート
収録『遊覧船の貴婦人(英語版)』
出版元Alan Rodgers Books
英語圏出版日1902年9月
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「猿の手」(さるのて、原題: The Monkey's Paw)は、イギリスの小説家W・W・ジェイコブズによるホラー短編小説である。
概要ジェイコブスの短編小説集『遊覧船の貴婦人』(1902年)より、モーリス・グライフフェンハーゲンの「猿の手」のイラスト。
本作は、1902年に短編小説集『遊覧船の貴婦人(英語版)』にて発表された。物語は、「3つの願い」という伝統的なおとぎ話の暗いパロディである。
本作は怪奇小説の古典に位置しており、多数のアンソロジーに収録されている。また、さまざまな形で後世の作品に影響を与え続けている。 老いたホワイト夫妻とその息子ハーバートの一家は、夕食に招いたインド帰りの友人モリス曹長の持つ「猿の手のミイラ」について聞く。これには行者のまじないがかけられており、願いを3つ叶える魔力があるが、運命を曲げようとする者には災厄をもたらすという。自らそれを経験したと語るモリスが捨てようとした猿の手を、ホワイトは譲り受ける。 ハーバートの提案を受け、家のローンを完済するため二百ポンド欲しい、と猿の手に願うホワイト。とたんに、彼は驚いて悲鳴を上げた。猿の手がねじれて動いたというのだ。翌日。ホワイト夫妻は、ハーバートの勤める工場から彼が機械に巻き込まれて死んだことを知らされる。そして支払われた弔慰金は、“願い”通り二百ポンドであった。 息子の死を嘆き悲むホワイト夫妻。ある夜、どうしてもあきらめきれない妻は、ホワイトに息子を猿の手で生き返らせてと懇願する。息子の無残な亡骸を目にしていたホワイトは妻を懸命になだめるが、彼女の必死の訴えを断り切れず、渋々2つ目の願いをかけた。しばらくのち、夫妻は何者かが玄関をノックする音に気付く。息子が戻ったと確信した妻は狂喜して迎え入れようとするが、恐ろしい結果を予感したホワイトは、猿の手に3つ目で最後の願いをかけると、ノックは止んだ。それと同時に開いた玄関の外では、誰の姿もいなかった。
あらすじ
参考文献
W・W・ジェイコブズ ほか 著、田村隆一 訳、早川書房編集部 編『幻想と怪奇 英米怪談集 第2』早川書房〈世界探偵小説全集〉、1956年。
W・W・ジェイコブズ ほか 著、田村隆一 訳、早川書房編集部 編『幻想と怪奇 英米怪談集 2』早川書房〈Hayakawa pocket mystery books 268〉、1976年。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-15-000268-8。
Jacobs,William Wymark 著「三つ の ねがいごと 猿 の 手 より」、山中恒、佐野美津男 編『とってもおもしろい話ちょっとこわい話』三一書房〈母と子のお話図書館 1〉、1967年。
ブラックウッド ほか 著、平井呈一 訳「猿の手」『怪奇小説傑作集 1』東京創元社〈創元推理文庫 501-1〉、1969年2月。ISBN 978-4-488-50101-3。
ブラックウッド ほか 著、平井呈一 訳「猿の手」『怪奇小説傑作集 1 (英米編 1)』(新版)東京創元社〈創元推理文庫 Fン1-1〉、2006年1月。ISBN 978-4-488-50106-8。
W・W・ジェイコブズ 原作『猿の手』矢野徹 文、石井治 絵、学習研究社〈5年の学習付録 5年生文庫シリーズ 11〉、1971年2月。
ジェイコブズ ほか 著、椋田直子 訳「猿の手」、江河徹 編『奇妙な動物の話』林浩一 画、くもん出版〈幻想文学館 3〉、1989年8月。