猿の惑星・征服
Conquest of the Planet of the Apes
監督J・リー・トンプソン
脚本ポール・デーン
製作アーサー・P・ジェイコブス
出演者ロディ・マクドウォール
ドン・マレー
リカルド・モンタルバン
音楽トム・スコット
撮影ブルース・サーティース
編集マージョリー・ファウラー
アラン・L・ジャッグス
製作会社APJACプロダクションズ
配給20世紀フォックス
公開 1972年6月29日
1972年7月22日
上映時間87分
93分(完全版)
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$1,700,000[1]
興行収入 $9,043,472[2]
前作新・猿の惑星
次作最後の猿の惑星
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『猿の惑星・征服』(さるのわくせい・せいふく、原題: Conquest of the Planet of the Apes)は、1972年のアメリカ合衆国の映画。ピエール・ブールによるSF小説『猿の惑星』を原作とする『猿の惑星』シリーズ全5作の第4作。 コーネリアスとジーラが人間に殺害された後、未知のウイルスにより犬や猫は絶滅し、猿が人間のペットとなった。しかし、猿が調教次第で人間並みの仕事が出来ることを知った人間たちは、猿を奴隷として使役するようになる。1991年、コーネリアス・ジーラ夫妻の遺児マイロは養父代わりの人間アーマンドと共にサーカス団の宣伝のためにある都市を訪れる。しかし、そこで猿が人間から虐待を受ける姿を見て思わず言葉を発して警察に目を付けられてしまう。アーマンドはマイロを逃がすため一人で警察に自首し、マイロは他の奴隷猿に紛れて都市に身を潜める。都市を治める知事ブレックは、20年前に死んだはずのマイロが生きていると疑い、アーマンドの尋問を警察署長コルプに命令する。 一方、奴隷猿に紛れ込んだマイロは優秀な猿としてオークションに掛けられ、ブレックに買われる。新しく「シーザー」と名付けられたマイロはブレックの側近マクドナルドの下で働くことになる。同じ頃、アーマンドは尋問機器によって「言葉を話す猿」を匿っていたことが露見し、コルプたち警官と揉み合いになり窓から転落死する。アーマンドの死を知ったシーザーは復讐を決意し、テレパシーを使い猿たちにサボタージュと武器の調達を指示する。ブレックはシーザーが「言葉を話す猿」だと疑いコルプに逮捕するよう命令するが、マクドナルドに助けられ逃亡する。しかし、途中で警察に捕まり拷問を受け、耐えかねて言葉を発してしまう。ブレックは電気ショックによる死刑を命令するが、再びマクドナルドの機転で命拾いする。 リサたち仲間の猿の元に戻ったシーザーは、通信設備を破壊し人間への反乱を決行する。ブレックは警官隊と軍隊を動員して鎮圧を図るが、数に圧倒され敗北し猿たちの捕虜となる。復讐を叫ぶシーザーや猿たちに対し、マクドナルドとリサは復讐の無意味さを訴える。彼らの訴えを聞いたシーザーは復讐を止め、地球が自分たち猿の支配する「猿の惑星」になったことを宣言する。 役名俳優日本語吹替
あらすじ
キャスト詳細は「猿の惑星シリーズの登場人物」を参照
フジテレビ版
(追加録音版)
シーザー/マイロ
プロデューサーのアーサー・P・ジェイコブスによって、自身が手掛けた『何という行き方!』『0の決死圏』で監督を務めたJ・リー・トンプソンが監督として起用された。トンプソンは人間の衣装は全て黒系統に統一するように指示し、ブレック役のドン・マレーはナチスをイメージした黒のタートルネックのセーターとワードロープを提案した。脚本家のポール・デーン
(英語版)は公民権運動を脚本に盛り込み、トンプソンはニュース放送をイメージしたシーンを取り入れた。撮影はロサンゼルス郡のセンチュリーシティ(英語版)で行われた[4]他、カリフォルニア大学アーバイン校でも行われ、アーウィン・アレンからは撮影用の小道具や衣装が寄付された。当初の予定ではブレックが処刑されて憎悪の連鎖が続くことを暗示する結末となっていたが、1972年6月1日の試写後に結末が変更され、シーザーの演説シーンに差し替えられた[4]。