猿の惑星:_創世記
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猿の惑星:創世記
Rise of the Planet of the Apes
監督
ルパート・ワイアット
脚本アマンダ・シルヴァー
リック・ジャッファ
製作アマンダ・シルヴァー
リック・ジャッファ
ピーター・チャーニン
ディラン・クラーク
製作総指揮トーマス・H・ハンメル
出演者ジェームズ・フランコ
アンディ・サーキス
フリーダ・ピントー
ジョン・リスゴー
ブライアン・コックス
トム・フェルトン
音楽パトリック・ドイル
撮影アンドリュー・レスニー
編集コンラッド・バフ
マーク・ゴールドブラット
製作会社チャーニン・エンターテインメント
WETAデジタル
配給20世紀フォックス
公開 2011年8月5日
2011年10月7日
上映時間106分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$90,000,000[1]
興行収入$481,800,873[2]
24.2億円[3]
次作猿の惑星: 新世紀
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『猿の惑星:創世記』(さるのわくせい ジェネシス、原題:Rise of the Planet of the Apes) は、2011年公開のアメリカ合衆国SF映画。『PLANET OF THE APES/猿の惑星』以来10年ぶりとなる『猿の惑星』シリーズの新作で、新たなシリーズの起点(リブート[4])と位置づけられたオリジナル・ストーリーである[5]

当初は2011年6月の公開が予定されていたが8月5日に延期となり[6]、日本では同年10月7日に公開された。2014年には続編となる映画『猿の惑星: 新世紀』が公開されている。
ストーリー

製薬会社ジェネシス社に勤める神経学者のウィルは、アルツハイマー治療用のウイルスベクター試験薬ALZ112を開発し、実験台として雌チンパンジーのブライトアイズに投与する。ALZ112[7]により劇的に知能を向上させたブライトアイズの成果から、ウィルは更なる臨床試験の許可を得ようとジェネシス社幹部達にプレゼンテーションを試みるが、その最中にブライトアイズは密かに身籠っていた子猿を守ろうとして凶暴化し射殺されてしまった。

一連の騒動により研究が凍結され職場を自宅へと移したウィルは、ブライトアイズが遺した雄の子猿を引き取り、その子猿をシーザーと名付け育て始める。ブライトアイズの遺伝子を受け継いだシーザーもまた成長するにつれて母猿のような高い知性を示すようになり、やがて人間に匹敵する複雑な情緒と、手話アメスランによる会話を成立させるほどになる。

シーザーの発達に希望を抱いたウィルは、かねてよりアルツハイマー型認知症に冒されている父チャールズを見かねて、秘密裏に社から持ち出したALZ112を投与。法に背いた人体実験ながら、見事チャールズの病状を快復させる事に成功する。こののち、シーザーの診察をきっかけに知り合った獣医キャロラインとウィルは親しくなり、二人は相思相愛の仲となってゆく。

しかし幸せな時間は長くは続かなかった。それから5年の月日が流れ、チャールズの身体にALZ112への抗体が出来たことにより、彼のアルツハイマーが再発してしまう。ある日、チャールズは症状の結果に隣人とトラブルを起こし、その光景を窓から眺めていたシーザーはチャールズを守ろうとして隣人に怪我を負わせてしまい、ランドン親子が経営する霊長類保護施設に送られる。

人間の家庭で普通の猿を知らないまま育ったシーザーは、当初施設の猿達と上手く馴染めず、しかも横暴なランドン親子の度重なる虐待を受け、人間に対して深い失望感と憎悪を抱くようになる。やがて、同じ施設に収容されていたとりわけ人間から虐待されて育ったゴリラのバックや手話を使えるサーカス出身のオランウータンのモーリスと親しくなったシーザーは、群れのボス猿ロケットとのリーダー争いに知略で勝利、新たなボス猿の地位へと収まった。

一方、ウィルは父による人体実験の結果を上司ジェイコブスに一か八かで暴露。これにより治療薬の開発計画の解凍が認められた。ALZ112を改良しより強力になった新型試験薬ALZ113を開発、たった一度の実験でボノボのコバの知能をアルファベットを読み書き出来るまでに向上させた。この結果に気を良くしたジェイコブスは、慎重な運用を求めるウィルの忠告を無視して更なる臨床試験を続行、ついにはALZ113を大量生産する。ジェネシス社から辞職しチャールズの死を看取ったウィルはシーザーを引き取ろうとランドン親子の施設へ赴くが、この時すでにシーザーは人間への叛逆を計画しており、ウィルをも拒絶してしまう。

密かに施設を抜け出したシーザーは、ウィルの自宅からチャールズに投与させず終いに保管してあったALZ113を盗み、仲間の猿達に服用させる。知能が向上した猿達はシーザーの指揮により、ランドンの息子を電気ショック棒で自滅させ施設を脱走。さらに、コバを筆頭とするジェネシス社の実験用チンパンジー達や動物園の猿達を解放して軍勢を成す。シーザー達は人間の街を進攻し、ジェネシス社からの追手や、ゴールデンゲートブリッジで待ち構えていた警官隊をも撃退。ジェイコブスはヘリコプターから捕獲指示を出していたものの猿達の強襲で墜落、かろうじて橋の淵に不時着したが、憎しみを込めた目をしたコバにより蹴り落とされ、転落死した。

その後、かつてウィルに連れて来られたミュアウッズ国定公園へと到着したシーザーの前に、後を追ってきたウィルが現れる。人間を敵視しウィルに襲い掛かろうとした猿達をシーザーが制止したことで事なきを得るが、「うちに帰ろう」とシーザーを説得しようとするウィルに、シーザーは「シーザー(の)うち(は)ここ」と最初で最後の言葉を発する。そして、離別を悟ったウィルに送り出されながら、仲間の猿達を率いて森の奥へと消えていった。
本作ストーリーの後日談
猿にとっては言語能力を与えるほどに知能を向上させるALZ113だが、人間にとっては危険な殺人ウイルスだった。漏洩したALZ113は、のちに猿インフルエンザと呼ばれる致死率の高い新型感染症として、世界中へと爆発的に蔓延していった。辛うじて抗体を獲得出来た一部の者を除いて数多の人間が死亡したため、全世界規模での「文明社会の崩壊」が起きつつあった。
キャスト

※括弧内は日本語吹替[8]
人間


ウィル・ロッドマン - ジェームズ・フランコ関智一

キャロライン・アランハ - フリーダ・ピントー東條加那子

チャールズ・ロッドマン - ジョン・リスゴー阪脩

ジョン・ランドン - ブライアン・コックス稲垣隆史

ドッジ・ランドン - トム・フェルトン阪口周平

スティーヴン・ジェイコブス - デヴィッド・オイェロウォ落合弘治

ロバート・フランクリン - タイラー・ラビーン塩屋浩三

ロドニー - ジェイミー・ハリス高瀬右光

ジョン・ハミル - タイ・オルソン大川透

ハンシカー - デヴィッド・ヒューレット後藤敦

猿(エイプ)[注 1]


シーザー(英語版) - アンディ・サーキスチョー

モーリス - カリン・コノヴァル(英語版)[注 2]

ロケット、ブライト・アイズ - テリー・ノタリー(英語版)

バック - リチャード・ライディング(英語版)

コバ(英語版) - クリストファー・ゴードン (三宅健太)

コーネリア - デヴィン・ダルトン

アルファ - ジェイ・カプート

その他


沢田泉/間宮康弘/小林かつのり/宗矢樹頼/岩崎了/遠藤純平


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