『猫ラーメン』(ねこラーメン)は、そにしけんじの4コマ漫画、およびそのアニメ化作品である。『コミックブレイドMASAMUNE』(マッグガーデン)の休刊後『月刊コミックブレイド』に移籍。同誌にて連載していた「猫ラーメンの猫カレー」は、引き続き連載。本編の他、4コマではない「ショートコミックスペシャル」が併せて掲載されることが何度かあった。
『月刊コミックガーデン』2017年3月号から、タイトルを新たに『新装開店!猫ラーメン』にして連載が復活。同作は毎月30日更新でウェブコミックサイト『MAGCOMI』に遅れて無料公開されている。
またスピンオフ作品として、大将の過去を描いた「猫ラーメン物語 子猫のトーマス」が無料ウェブコミック誌『EDEN』(マッグガーデン)にて2011年7月22日より連載されていた。 サラリーマンの田中さんがある日入ったラーメン屋は、猫が作る「猫ラーメン」だった。人間語を話し「大将」と呼ばれる猫の店主と、田中さんとの珍妙なやりとりが展開される。 店主が猫という一風変わったラーメン屋。土日はブッフェ形式にしている(回転寿司のような回転ラーメン形式にしたこともある)。ネット通販やグッズ販売なども行っている。
あらすじ
登場人物
主要人物
ウィリアム・トーマス・ジェファーソン3世
2月22日生まれのA型。東京下町出身。趣味はネット通販とテレビショッピング。猫(アメリカンショートヘア)。本名が長いため、「大将」と呼ばれることが多い。モデルをやっていた父親と同じ道を歩むため、幼い頃からモデルをやっていたが、それが嫌になり飛び出す。その後、寿司職人や医者・教習所教官やスポーツ選手・作家などの職に就くも長続きすることはなかった。路頭に迷っていたところ、あるラーメン屋の屋台の店主に一杯のラーメンをもらい、その恩からその屋台を手伝うようになる。その後、その味が認められ、屋台を譲り受けることとなる。屋台時代は、野良犬にからまれたり、恋人と別れたり、ライバルと競いあうなどの経過の中、丸越デパートからの声がかかるほどまで腕を上げていく。その後、怪我をして動けない猫にラーメンを食べさせるために猫の舌にあった麺である猫麺を鈴木とともに作り上げる。12人くらい弟がいる。特注のソフトコンタクトレンズを使用しているが、第10話「自然」ではメガネ姿で登場している。
田中 康一(たなか こういち)
4月15日生まれ(おひつじ座)の25歳。A型。神奈川県出身。趣味は、音楽鑑賞とテニス(大学時代はテニスサークルに所属していた)。職業は大手家電メーカーの営業マン(役職は特にない)都内のワンルームマンションで一人暮らしをしている。どうしても大将の事が気になってしまい、猫ラーメンに足を運んでいる。
猫ラーメン関係者
ミー子
通称「ミーちゃん」。猫ラーメンのバイト。猫(雑種)。男を作って出て行ってしまうが、後に戻ってくる。
たまみ
店によくいる三毛猫(バイトなのかどうかは不明)。
2号店の人
始めはバイトであったが、その後、2号店の店主となる。27歳。9月17日生まれ(おとめ座)のO型。宮崎県出身。2号店は最初こそラーメンのみであったが、後に雑貨店やレンタルビデオ屋を兼ねるようになっていく。好きなスポーツはバドミントン(国体出場経験あり)。
堰B茂(えのき しげる)
通称「しげちゃん」。猫ラーメンのバイト。大成という息子がいる。よく店の金を盗むが(店の物をすべて盗み、質屋に50円で売ったことがある)、彼のおかげで店が強盗の脅威から救われたこともある。仕事が見つかり店を辞めるが、その後、2号店のアウトレットで発見される。
徳井 健吾(とくい けんご)
通称「徳さん」。猫ラーメンのバイト。榎の代わりに入ってくる。時給は牛乳であり、老人会の知り合いを連れてくるなどの働きをみせる。双子の兄弟に、いつも不機嫌な「卓さん」がいる。
ピエール
猫ラーメンのバイト。詳しくは後述。
吉田(よしだ)
猫ラーメンのバイト。バイト中は店を仕切り続けていたが、辞めて仕事を独立した。
ミミー
猫ラーメンのバイト。猫。ミー子の娘。
雨宮 辰夫(あめみや たつお)
通称「たっち」。猫ラーメンの従業員。老け顔で5歳から幼稚園の父兄に間違えられ、その威圧的な顔で高校では他校からも恐れられる番長になる。しかし、「おじさん顔」と好きな女の子に言われて失意の中、大将に「ボウズ」と呼ばれラーメンをご馳走になり、大将の男気に惚れて10年かけて高校を卒業し、従業員となる。頭が悪いのが欠点。
丸越デパート関係者
丸越 英一郎(まるこし えいいちろう)
丸越デパートオーナー。
丸越 源三郎(まるこし げんざぶろう)
丸越デパート会長。
大将の家族
マーガレット・ビクトリアン・ローズ
大将の母親。5月3日生まれのA型(?)。アメリカ本土出身。特技は料理(とくにカレーが得意)。趣味は片付け。
ウィリアム・トーマス・ジェファーソン2世
大将の父親。11月11日生まれのA型。アメリカ本土出身。スーパーキャットモデル。趣味はクルージングとグルーミング。プライドが高く、大将を跡継ぎにしようと厳しくする。
ウィリアム・トーマス・ジェファーソン2世の父
大将の祖父。カリフォルニア州在住。全米チャンピオン。
ウィリアム・トーマス・ジェファーソン2世の母
大将の祖母。カリフォルニア州在住。全米チャンピオン。
パトリシア・ビクトリアン・ローズ
大将の妹。母親似のしっかり者で、大将と仲が良い。
大将のライバル
太田 左文(おおた さもん)
36歳。九州ラーメン屋台店主。大将に汚い手を使ってくる。
犬ラーメン店長
大将と屋台で競い合うが、窮地に陥った大将を助ける一面も。
フレンチ関係者
ピエール
猫ラーメンのバイト(猫ラーメンの味を盗むため)。元フレンチのヘッドシェフ。
パリス品川
27歳。フレンチ出身。
大将の知人
ミキと五郎(ごろう)
ピアニストとその飼い猫。大将の恋人であったが、イギリスへ行くこととなり、離れることになる。
鈴木(すずき)
大将に頼まれ、猫麺(かつお節と牛乳を練り込んだ麺)を開発する。
田中の知人
池沢 麻利子(いけざわ まりこ)
田中の同僚。21歳。10月28日生まれのB型。横浜出身。英語やフランス語などを話せる。犬派のためか、大将とはあわない。
課長
田中の上司。猫好き。
ワッシー
田中の同僚。猫好きで、大将とラーメンが気に入り、大将が迷惑がるも常連となる。実家は資産家で、パトリシアの飼い主である。
田中の家族
田中の父
田中の父親。ラーメン屋をはじめるため、大将に弟子入りする。
田中の母
田中の母親。カレー屋を出したかったため、夫とともに大将に弟子入りする。
猫ラーメン
メニュー
基本的に麺は、猫麺と呼ばれるものを使用している(普通の麺の中に鰹節と牛乳を煉り込んでいる)。なお、屋台時代は普通の麺を使用していた。
麺の太さは選べるようになっている(麺の固さや味の濃さなども選択できるようになっている)。
上に何か乗せるというサービスもある(一時期はトッピングも選べるようになっていた)。
300円プラスすると、サラダバーとスープバーを利用できる。
しょうゆラーメン
700円。「猫ラーメン(しょうゆ)」と表記されることもある。旭川しょうゆ系。一時期は、ランチタイムにおにぎりをつけていたが、コーヒーをつけるサービスに変更された。
セルフラーメン
500円。安いが、自分で作らなければならない。
ハーフ&ハーフ
しょうゆラーメンとみそラーメンが混ざり合ったラーメン。
ジャンボラーメン
30分以内に食べ上げるとタダになる。丼の大きさはそこまででもないが、実はナルトがジャンボ、しかも二枚入り。
お土産ラーメン
800円。土産用のインスタントラーメン。
ダイエットラーメン
カロリー半分のラーメン(薄めただけの普通のラーメン)。
カロリー0ラーメン
カロリー0のラーメン(お湯だけ)。
昆虫王者ヘラクレスしょうゆラーメン
1200円。おまけとしてラーメンカードがついてくる。
チャーシューメン
800円。
ちょい不良ラーメン
780円。ちょっと大人の味。
しおラーメン
700円。「猫ラーメン(しお)」と表記されることもある。
みそラーメン
750円。カード化されたこともあり、「猫ラーメン(みそ)」と表記されることもある。
チキンラーメン
800円。インスタントラーメン。
店主のまかないラーメン
グルメ評論家に絶賛される(トッピングは猫缶)。
店主のまかないラーメン2
新たなまかないラーメン(トッピングは「キャットグードライ」)。
冷やし中華
途中、冷麺へと名前が変わる。普通のラーメンに氷を大量に入れた一品。