猫ピッチャー
[Wikipedia|▼Menu]

猫ピッチャー
ジャンル
野球漫画
漫画
作者そにしけんじ
出版社読売新聞東京本社
読売新聞大阪本社
読売新聞西部本社

その他の出版社
中央公論新社

掲載誌読売新聞日曜版 よみほっと
発表期間2013年4月7日 -
巻数既刊12巻
アニメ
原作そにしけんじ
放送局BS日テレ
放送期間2014年5月3日 - 2016年3月29日(終了後も再放送あり)
話数全51話
テンプレート - ノート

『猫ピッチャー』(ねこピッチャー)は、そにしけんじによる日本漫画。タイトルのコマには「直球一本勝負」と入る。
概要

読売新聞の日曜版において2013年4月7日より連載開始。同紙日曜版での23コマ漫画の連載は、『あたしンち』以来約1年ぶりである。

架空のプロ野球リーグ「セロリーグ」の野球チーム「ヨリウミニャイアンツ」に所属するプロ野球界初の投手・ミー太郎(1歳)が、相手チームの強力打線に猫ならではの珍プレー好プレーで立ち向かうギャグマンガ。もう1つのリーグは「パセリーグ」。

読売新聞社が発行する英字新聞『ジャパン・ニューズ』では本作の英訳版が掲載されている。また、読売中高生新聞にて『猫ピッチャー番外編 勇者ミー太郎の大冒険』も連載されている。

第5巻(2016年9月)時点で累計発行部数は50万部[1]。2017年に小説版が小学館ジュニア文庫より刊行した。

第7巻でミー太郎が2歳に、第11巻で3歳になる。

2023年3月12日・3月19日の連載は特別編@・Aとして、WBG(ワールドベースボールゲームズ)を描いた。
登場人物

担当声優はテレビアニメ版のもの。
セロリーグ
ヨリウミニャイアンツ(N)
ミー太郎
ミー太郎
声 -
しまおまほ主人公の1歳の猫で、プロ野球史上初の「猫投手」として試合に出場している。右投げ右打ち。背番号は「222」。身長40cm、体重3kg。オス[2]雑種ローテーションは中6日[3]、デビュー時の契約金はネコ缶1年分・年俸はドライフード12箱(シーズン開幕後に再交渉に出向きネコ缶2,000缶も追加)+出来高(かつお節[4]。周囲からは愛称の「ミーちゃん」で呼ばれる。作中では主に「ミ?」と鳴くのみだが、捕手の平野を初めニャイアンツの選手とは意思疎通が出来ている。球種は最高時速150kmの直球のみだが、リリースポイントの低さやコントロールの良さも相まって、数々の選手を圧倒する。「スライニャー」「ニャックルボール」などといった風変わりな「魔球」を披露し、時には実際に変化球の投球も試みるが、大抵は無変化の直球に終わることが多く成功例はチェンジアップのみである。“マウンド上・塁上で居眠りをする”“バットで爪をとぐ”“ユニフォームグラブを身につけない[5]”“高いところ(マウンド上や本塁を除いた塁上)が好き”“濡れるのが嫌で、雨が降ると降板を要求する”など、試合中に猫の習性が出てしまい、それが好転に向かうことも裏目に出ることもある。また、「猫である」ことが猫好きの打者に対しては強力な武器となる(一方で犬好きの打者を苦手にしている)ため、相手スタメンが猫好きのみだった試合で完全試合を達成したが、本人は猫扱いされることを嫌っている。セロリーグは指名打者制度を採用していないため、猫であっても打席の機会が回ってくる。その身長の低さからストライクゾーンが非常に狭いため[6]四球での出塁が多い一方、本人は安打ないしは本塁打を打つことを夢見ており、用具メーカーが専用で製作したバットを持って打席に立つこともある。また、猫の動体視力の良さを活かし確実にジャストミートは出来るが、力負けして平凡な飛球を連発する。ただし、1度だけ他選手のバントを真似て内野に転がすことに成功し、安打を記録した。また、サヨナラランニングホームランを決めたこともある。オールスターゲームには3回出場している(#517時点)。

第1シーズンの成績

9勝3敗・タイトル2つ(新人王盗塁王)を獲得。年俸は3倍(ネコ缶の単価比)に増加したが、前年と違う種類(ネコ缶ゴールド)の匂いが気に入らず交渉決裂。味を理由に前年よりグレードを落としたレギュラー缶+高級かつお節1年分で確定した。


その他の選手
平野
捕手。試合ではミー太郎とバッテリーを組む。背番号は「23」。初対面の時、近眼のためにミー太郎が猫であることに動じず(気付かず)投球を受けたことをきっかけに、登板する際の正捕手を任されている。身長168cm[7]。WBGでもミー太郎とバッテリーを組んだ。
山本
リリーフ投手(右投げ)。ミー太郎が登板日を忘れた時、急遽先発として緊急登板したことがある。身長170cmとそれほど高くはないが、ミー太郎からの継投を受けた際に対比で大きく見える事から、ひそかに「ビッグガイ」と呼ばれている。
英須 英司(えいす えいじ)
投手(右投げ)。背番号は「18」。ニャイアンツのエース投手で、最速156kmのストレートを武器に高速スライダーやチェンジアップなどをあやつる。球速向上を狙うミー太郎へアドバイスを送ることもある。身長187cm[7]
芦林(あしはやし)
ニャイアンツ一俊足の選手。背番号は「31」。ミー太郎の必殺投法「三つ子ボール」の際は低空で丸まるなど、器用な一面も見せる。
大嶋 大輔(おおしま だいすけ)
チームの4番打者。背番号は「44」。26歳。身長195cm[7]
木遣(きづかい)
外野手。ミー太郎登板時は主にライトを守る。背番号は「28」。大の犬好きであるが、犬が苦手なミー太郎のために試合前に犬の毛を払うなど、細かな努力を行っていた。身長180cm[7]
清好(きよすき)
外野手。ミー太郎登板時は主にレフトを守る。背番号は「10」。ニャイアンツ一オシャレで綺麗好きな選手として知られる。
ボブ
外国人選手。ミー太郎にスポーツドリンクを飲ませるなど、少しずれたところがある。
ジャック・パワー
外国人選手。身長205cm[7]
ジョン・クーガー
外国人投手。身長203cm[7]
勾利(まがり)
投手。変化球の質はニャイアンツ一とされる。
守野(もりや)
入団6年目の三塁手。自身の目標として「日本一の三塁手」を掲げる。
猪瀬
No.295で登場。渡辺の代わりに一軍登録された。
不動(ふどう)
投手。新加入のセットアッパー。背番号は「11」。No.443で登場。
古川
打撃投手。ミー太郎デビューの前の年に引退したばかりで、練習でミー太郎のストライクゾーンに投げ込む内にアンダースロー投法と低めに変化球を投げる技術を習得したことで現役復帰が決まるも、登板する直前にミー太郎が原因で試合終了し実現しなかった。
新(あたらし)
一軍に昇格したばかりの新人選手。No.518で登場。
監督・コーチ
井狩 治(いかり おさむ)
声 -
宮崎吐夢監督で、ミー太郎のニャイアンツ入団を決めた張本人。背番号は「888」。毎試合指示を飛ばしながらミー太郎を優しく見守る。身長173cm[7]
サブマネジャー
一軍のサブマネージャー。ミー太郎を獲得した井狩監督に対して小馬鹿にした態度を取り、当初はミー太郎をも単なる猫と扱っていた。回が進むにつれてきちんとした対応で接するようになったものの、以前の行いが原因でミー太郎から敬遠されている。身長167cm[7]
玉見 輝世(たまみ てるよ)
一軍投手コーチ。投球指導をしながら、ミー太郎らと共に新たな「魔球」の開発を行う。字、特にサインが極めて汚い。WBGでもピッチングコーチを務めた。
大神(おおかみ)
No.452で登場。一塁ベースコーチ。
球団スタッフ・フロント
山村
数多くのピッチャーの
マッサージを担当してきたベテランのトレーナー。当初は猫であるミー太郎へのマッサージへ困惑を覚えていたものの、後に上手く打ち解ける。
オーナー
チームオーナー。井狩へ(酔った勢いの冗談で)猫を選手として獲得するよう提言する。
村上
選手の年俸査定担当者。猫アレルギー[8]
岩谷
テクニカルスタッフ。フォーム確認に使うビデオ映像の撮影を担当。
金元
No.318で登場。経理一筋の球団スタッフ。ミー太郎の年俸であるキャットフードの宣伝を調べるなどのリサーチに余念のない人物。
飯田 戯礼男(いいだ じゃれお)
No.460で登場。「ニャイアンツ球場」物販部の部長。ダジャレが大好き。
堂宮(どうぐう)
No.496で登場。ニャイアンツのベテラン用具係。ミー太郎から依頼され、爪切りやブラッシングも担当する。
ニャッピー
猫を模したチームのマスコットキャラクター。背番号は無限大(第11巻127ページ)。ミー太郎はその見た目を大の苦手としている。
亜久田(あくた)さん
ニャッピーのスーツアクター。着ぐるみの外見が苦手なミー太郎も亜久田さんは大好きで、見つけるとスリスリごろごろする。また、ミー太郎に気に入られようと、ニャッピーの顔出しバージョンを作ったが失敗したこともある。
ニャンシー
猫を模したチームのマスコット。こちらはメス。ニャッピーとは違い、ミー太郎は苦手では無い様子である。
シマシマケープ(C)
縦嶋(たてじま)
監督。「ねこのひみつ」という本を参考にして、対抗策を練るが、いつも惜しい結果に。
極見(きわみ)
野手。背番号は「38」。ミー太郎のしっぽの動きで出たサインが違うことを見ぬいた。
田中 有(たなか ゆう)
先発投手。
江ヶ津内(えげつない)
一塁手。目的のためには手段を選ばず、ミー太郎をアウトにするために講じた作戦の練習のし過ぎで足がつりやすくなってしまった。
マイク・フィッシャー
1番打者。背番号は「27」。かつてメジャーリーグのMVPだった。ミー太郎を野良猫と勘違いした。
シマさん
ケープのマスコットキャラクター。
浜辺(はまべの)ベニスターズ(B)
白波(しらなみ)
監督。「智将」と呼ばれており、ミー太郎攻略のために様々な手段を駆使する。
柵越 東吾(さくごえ とうご)
チームの4番打者を務めるリーグ一のホームランバッター。背番号は「77」。以前は
トラネコの「トラの助」を飼っていたが、亡くなってしまう。ミー太郎がニャイアンツの選手以外で信頼している数少ない人物で、オールスターゲームでは知らない選手だらけでミー太郎が怖がっていたところ、チームメイトとなった柵越選手と会ったことで安心している。ミー太郎から自身通算500打点のヒットを打った際、飼うことにしている保護猫を「五百(いお)」と命名することを決める[9]
良打(よしうち)
セロリーグの首位打者。ミー太郎の投球は苦手としている。
衣樫(ころがし)
No.406で登場[10]。左打者でセーフティーバントの名手。
針穴 通(はりあな とおる)
「球界一コントロールのいい投手」とされ、変化球でもミー太郎の狭いストライクゾーンへ悠々と投げ込む制球力を持つ。
木和戸井(きわどい)
きわどいコースに投げる投手。No.430で登場。
コッカー
外国人選手。外野(レフト)を守っていたがワンポイントリリーフ(犬ポイントリリーフ)を務めた。コッカー・スパニエルを髣髴とさせる長髪の風貌でミー太郎に恐怖を与えたが、全くコントロールが定まらず結果はフォアボール。No.413で登場。
バルーン
外国人選手。背番号は「80」。打席に立つ時、風船ガムを噛んでいる。No.420で登場。
鬼似田(おににた)
一塁手。顔は怖いがやさしいと言われている。No.501で登場。
ザ・スター
ベニスターズのマスコットキャラクター。
ハヤイゾタイヤーズ(H)
短木(たんき)
監督。非常に短気な人物。
オールスターゲームでは全セの監督。
ビッグ・マックス
来日・入団したばかりの新外国人選手。犬が好きであることから対ミー太郎攻略用として起用されたものの、時差ボケで凡退してしまう。
苫戸井 杉留(とまどい すぎる)
野手。背番号は「87」。23歳。毎回ミー太郎の“魔球”に戸惑い、打ち取られている。守備が上手い。対ミー太郎用として「ひねり返し打法」を発案した。
立浜(たてはま)
右翼手。背番号は「17」。猫好きのために抑えられる。
美白(みしら)
二塁手。背番号は「6」。猫好きのために抑えられる。
石橋
一塁手。背番号は「32」。犬好きであるため、悠々と投球を打ち返した。
長井 柔(ながい やわら)
一塁手。背番号は「11」。手足が長くて体も柔かい。No.414で登場。
四輪(よつわ)
中堅手。背番号は「44」。一軍登録されたばかりで情報が無かったものの、ウグイス嬢が「犬好き」との情報を流す。
捕天座(ほてんざ)
No.306で登場。キャッチャー。オールスターゲームでミー太郎の球を受けた。なお、名前の由来はブリヂストンのタイヤ、ポテンザから(第10巻7ページ)。
Mr.タイヤん
タイヤーズのマスコットキャラクター。
中辛(ちゅうから)ダイコンズ(CD)
卸金(おろしがね)
監督。投手出身で、ミー太郎の投手としての素質を高く評価している。
犬飼(いぬかい)
野手。背番号は「44」。犬好きであり、ミー太郎との対戦を得意とする。4番打者(No.454)。
犬好(いぬよし)
野手。背番号は「11」。“超”が付くほどの犬好き。
長井(ながい)
背番号は「18」。球界最年長の45歳で、様々な変化球を駆使する打たせて取るタイプ。
ダイナマイコン
ダイコンズのマスコットキャラクター。
ヤキトリスズメーズ(S)
鳥川(とりかわ)
監督。敵チームの監督ながら、ミー太郎に対して比較的友好的な態度を示している。打倒ミー太郎のため、容姿や動作が鳥に似た選手を集めた「トリプルとり打線」を組んだ。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:49 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef