猪苗代湖
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猪苗代湖


磐梯山山頂からみた猪苗代湖.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}猪苗代湖猪苗代湖の位置(福島県)
所在地 日本
福島県会津若松市郡山市耶麻郡猪苗代町
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯37度29分 東経140度06分 / 北緯37.483度 東経140.100度 / 37.483; 140.100座標: 北緯37度29分 東経140度06分 / 北緯37.483度 東経140.100度 / 37.483; 140.100
面積103.24[1] km2
周囲長49[2] km
最大水深94.6[3][4][2] m
平均水深51.5[3] m
貯水量5.40 km3
水面の標高514[3][2][4] m
成因構造湖[4](断層湖)
淡水・汽水淡水[4]
湖沼型酸栄養湖
透明度12.0 m
プロジェクト 地形
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猪苗代湖(いなわしろこ)は、日本福島県会津若松市郡山市耶麻郡猪苗代町にまたがる断層湖[5]。日本国内で4番目に広いである[6][7]阿賀野川水系所属の一級河川の指定を受けており、福島県のシンボルの一つとされる[8]。湖水が澄んでいることから天鏡湖(てんきょうこ)とも呼ばれる[9]
地理

福島県のほぼ中央に位置する。面積琵琶湖、霞ケ浦、サロマ湖に次いで日本第4位[10](「日本の湖沼の面積順の一覧」参照)で、福島県最大。また、湖面の標高514m[10]は、全国でも有数の標高の高い湖であり、磐梯朝日国立公園に属する。

湖面は長く市町境界が未定であったが、境界を画定することで地方交付税を増やすべく、「等距離線主義」で1999年平成11年)10月に境界線が引かれた[10]。これにより湖面は47%が猪苗代町に、28%が会津若松市に、25%が郡山市に属することとなった[10]
水質

2020年代初頭、湖水の水素イオン指数(pH)は6.8と、中性(pH7)に近くなっており、強い酸性だった30年前(pH5程度)から水質が大きく変化している[11]。猪苗代湖の湖水がかつて強い酸性を示していた要因としては、強酸性の地下水や強酸性の源泉による強酸性の水質が特徴の酸川(すかわ)の水が長瀬川を通じて流入するためである[12][13]。酸性は、特に河川流入部で顕著であった[14]。これによりプランクトンが少ない[14]。また、イオンアルミニウムイオンの濃度が高く、酸性の流入水と中和する過程で有機物リンが凝集して沈殿する[15]ため、水中の有機物の量を示すCODは0.5mg/L(2004年時点)と日本で最も少ない湖であり、4年連続で湖沼の中で水質日本一になっている。

福島県環境創造センターによると、流入河川の水に含まれる硫酸の量が減っており、安達太良山火山活動との関連が考えられるが、詳しい原因は不明である[11]。流入する酸性水の量や質の変化だけでなく、生活排水や産業・農業系排水の流入等も湖水の中性化をもたらしたとみられる[12]。湖水の中性化でプランクトンや水草ワカサギなどの魚介類が育ちやすくなっている[11]が、一方で有機物を沈殿させる作用が働かなくなったり、湖底に沈殿していた物質が溶出したりして水質が急激に悪化する可能性がある。2002年、福島県では、猪苗代湖及び裏磐梯地域の湖沼群の水環境の悪化を未然に防止し、水環境を保全していくため、水質汚濁防止法上乗せ規制及び横出し規制条例[16]を制定した。
湖の形成周辺地形図(上は猫魔火山磐梯火山

第四紀以降、東側の川桁断層により盆地の形成が始まり[6]新第三紀中も西側の会津盆地東縁断層などを含む東西の断層により、現在の猪苗代湖に続く盆地の形成がなされた[17][18]。その後、南方からの火砕流による西側山地の発達を経て、磐梯山による9万年前頃の翁島火砕流堆積物と4万2千年前頃[19]の頭無火砕流堆積物によって、盆地排水部がせき止められ、湖盆地形が形成され[17]、湖の水位が上がった[6]。その後、日橋川による急激な浸食により湖面が現在の高さまで低下し、現在の猪苗代湖が形成された[6]

縄文時代中期から後期にかけては、現在よりも湖の水位が低かったと考えられ、湖北部の沖においてこの時期の土器などの出土が見られる[20]


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