独立主張のある地域一覧(どくりつしゅちょうのあるちいきいちらん)とは、ある地域において公に独立を主張する勢力がある地域の一覧である。 独立運動の実態は多種多様で、おおまかに分類すると以下のようになる。列記している地域は、その主な例である。 実効支配地域のある政治的実体は、一部の国から独立国扱いを受けている。
分類
一定の実態のある独立運動
「国家承認を得た国連非加盟の国と地域の一覧」も参照
「日本が承認していない国一覧」も参照
政府が域内にあり一部国連加盟国から独立を認められた地域これらの地域の政治的実体は、独立主張がある地域を実効支配し、独立宣言(または国家としての宣言)も行っており、1か国以上の国際連合加盟国から国家承認をされている。
国連に参加・加盟の実績がある実体
パレスチナ(国家未承認国の認識はパレスチナ自治政府) - 2012年より国連総会オブザーバー国。
台湾(国家名称:中華民国) - 1972年まで「中国代表」として国連に加盟。
国連に参加・加盟の実績がない実体
アブハジア共和国 - 「民主主義と民族の権利のための共同体」加盟国[注釈 1]
北キプロス・トルコ共和国
コソボ共和国
南オセチア共和国 - 「民主主義と民族の権利のための共同体」加盟国[注釈 1]
政府が域外にあるも一部国連加盟国から独立を認められた地域これらの地域の政治的実体は、独立宣言後に独立を主張する地域とは別の国に本拠地を置いている(亡命政府)が、その地域の一部を実効支配し、1か国以上の国際連合加盟国から国家承認をされている。
西サハラ(国家名称:サハラ・アラブ民主共和国) - 独立を主張する地域の約3割を実効支配している。
政府が域内にあるも国連加盟国から独立を認められない地域これらの地域の政治的実体は、独立主張がある地域を実効支配し、独立宣言も行っているが、国際連合加盟国から国家承認を一切されていない。
沿ドニエストル共和国 - 「民主主義と民族の権利のための共同体」加盟国[注釈 1]
ソマリランド共和国
政府が域外にあり国連加盟国から独立を認められない地域これらの地域の政治的実体は、独立を主張する地域とは別の国に本拠地を置いて「亡命政府」を公称しているが、独立を主張する地域を一切実効支配しておらず、国際連合加盟国から一切国家承認されていない。
アルツァフ共和国(旧称:ナゴルノ・カラバフ共和国) - 「民主主義と民族の権利のための共同体」加盟国[注釈 1]
チベット(政府組織:ガンデンポタン) - 現状: 中国のチベット自治区、青海省の全域および四川・甘粛・雲南の一部。
東トルキスタン(政府組織:東トルキスタン共和国) - 現状: 中国の新疆ウイグル自治区
独立主張のある地域該当地域の一覧については「#世界の独立問題」を参照
政治的実体が独立宣言はしているが、支配国の実効支配を免れていない地域
イロコイ連邦 - アメリカ合衆国内に所在。独自のパスポートを発行、連邦捜査局の捜査権も及ばないインディアンの独立自治地域である旨主張。
ラコタ共和国 - 2007年12月19日に アメリカ合衆国からの独立を宣言した。
カタルーニャ共和国 - 2017年10月10日に スペインからの独立を宣言した。カタルーニャ自治州政府が自治権を有しているが、スペイン内務省の統制下にある。2017年以降は州独自の警察組織がスペイン警察に編入された。2018年現在、独立運動に関しては独立派が主導するカタルーニャ自治州政府と、事実上の亡命政権であり ブリュッセルに所在する「カタルーニャ共和国理事会」の二重支配になってしまっている。主に州の内政を州政府が、独立運動の国外への理解や協力を募る活動を共和国理事会が行っている。
政治的実体が独立宣言も地域の実効支配もしておらず、主張や運動の段階にとどまるもの
スペインの各地域政党など。世界の独立問題の節を参照。
ミクロネーション詳細は「ミクロネーション」および「ミクロネーションの一覧」を参照「ミニ独立国」も参照
現存するミクロネーション
セボルガ公国 - イタリアからの「独立」を宣言してはいるが、イタリアからはコムーネの村として扱われ、セボルガ自体もイタリアの行政を受けているため、独立主張というよりも村おこしの一種であるとする見方もある。
シーランド公国 - 独立宣言当時公海上にあった人工要塞が国として独立したもの。