独立リーグ(どくりつリーグ)とは、主に日本では日本野球機構、北アメリカ(北米)ではメジャーリーグ・マイナーリーグ組織、韓国では韓国野球委員会とは別に組織されたプロ野球リーグの総称として使われる言葉。本項では、プロ野球以外の独立リーグも紹介する。 北米ではメジャーリーグベースボール(以下、MLB)およびその傘下にあるマイナーリーグベースボール(以下、MiLB)の機構から独立した、別組織の野球リーグをいう[1]。北米の独立リーグは19世紀末には存在していた[1]。「ブラックソックス事件」でMLBを追放されたシューレス・ジョー・ジャクソンもこのリーグでプレーしたといわれる。 現在は、MLBやMiLBを自由契約となった選手や日本の選手も多く参加しており、リッキー・ヘンダーソンも一度MLBから自由契約になった後に独立リーグに参加。その後MLBに復帰するなど、メジャーリーガーへの登竜門的な組織であることを印象付けている。 各リーグは地方の小都市を中心に展開され、加盟チームの中には本拠地を持たない「ビジターチーム」も一部存在する。商業面においてMiLBと競合することも多く市場規模も小さいため、経営は非常に不安定。シーズン中にリーグそのものが消滅してしまう事例も少なくない。こうしたことから、リーグ間での交流試合はほとんど行われていない。過去にはノーザンリーグとノース・イーストリーグが合併していたこともあった。 独立リーグのロースターには、選手の年齢層と、MLBでのプレー年数を基準とする厳しい選手登録制限が存在する。また、MLBのスプリングトレーニングでは、シーズン直前にロースターが決まる(MLB→AAA→AA→A→ルーキーという順番で選手を振り分け、余った選手が独立リーグに流れるため)ということもあって、選手構成は常に流動的である。ノーザンリーグに加盟していたセントポール・セインツ[注釈 1]では、史上初めて女性選手であるアイラ・ボーダーズがプレーしたことで話題となった。 リーグ名英語表記開始年度備考 リーグ名英語表記開始年度最終年度
北米の独立リーグ
概要
活動中のリーグ
MLBパートナーリーグ
アトランティックリーグAtlantic League of Professional Baseball1998年
アメリカン・アソシエーションAmerican Association of Independent Professional Baseball2006年
フロンティアリーグFrontier League1993年
パイオニアリーグPioneer League1939年2020年まではマイナーリーグ(ルーキー+級)
独立リーグとしては2021年から。
その他
エンパイアリーグ
ユナイテッドショアリーグUnited Shore Professional Baseball League2016年
ペコス・リーグPecos League2011年
活動停止した主なリーグ
ノーザンリーグNorthern League1993年2010年
グレート・セントラル・リーグ