狙撃銃
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ボルトアクション式狙撃銃各種。上からスプリングフィールドM1903小銃モーゼルM98小銃ナガン小銃を基とするMSG90(上)及びPSG-1(下)

狙撃銃(そげきじゅう、 sniper rifle)とは、狙撃に機能を特化した小銃。一般には遠距離の照準をつけやすくするために光学照準器(スコープ)を取り付けて、遠距離からの目標の狙撃に適した小銃を指す。
概要

弾薬最大有効射程
7.62x39mm弾350m
5.56x45mm NATO弾550m
7.62x51mm NATO弾800m
7.62x54mmR弾800m
.30-06スプリングフィールド弾800m
7mm レミントン マグナム900-1,100m
.300 ウィンチェスター マグナム(英語版)900-1,200m
.338ラプア・マグナム1,200-1,500m
12.7x99mm NATO弾
12.7x108mm弾1,500-2,000m
14.5x114mm1,800-2,300m
.408 シャイタック(英語版)2,300m

狙撃銃は精度が高く命中率が良い小銃(ライフル)であり、頬当てやバイポッドなどで安定性を保ち易くしているものも多い。連射した場合、銃身の放熱で映像が揺らぐのを防ぐため、銃身の上面には陽炎ベルト(mirage belt)を装着することが多い。
歴史

小銃はその発生時より狙撃銃としての性格を持っていたが、第一次世界大戦時に精度の良い小銃と腕の良い射手による戦術的成果が認識されはじめ、戦間期から第二次世界大戦中にかけて本来は狙撃用ではない一般の小銃の中から精度の優れたものを選抜したうえでスコープを取り付け運用され、次第に高い精度専用の物が製造されるようになった。
種類Psg 90

現代の狙撃兵や警察狙撃手は専門化が進み、精度の高い狙撃専用として設計された狙撃銃を使用する傾向があり、銃身、機関部、銃床、スコープは目的に応じた各メーカー製品あるいは一部特注した仕様の製品を組み合わせ、ウェポンシステム化した狙撃システムと呼ばれる製品が増えている。銃身は従来より弾道を安定させるために長く重く作られている。銃床(台座部分)と銃身は干渉しないようにフリーフローティングバレル[注釈 1]が採用され、銃床も従来は木製(ウォールナット材が多かった)だったのが、材質も気温や湿度の影響を考慮して熱膨張率の低い合成樹脂繊維強化プラスチック金属基複合材料などを用いる傾向にある。一方、選抜射手(マークスマン)に用意されるマークスマンライフルのように歩兵が運用する狙撃銃はアサルトライフルを大口径化したモデルやバトルライフルを近代化させたものが多い。これは専用の狙撃兵は単独、もしくはスポッターとの少数行動で専門的狙撃を行うために精度が重視されるからであり、選抜射手は歩兵分隊の一員として行動するために火力や柔軟性を重視するほか、操作性や部品を分隊のライフルと共通化するためでもある。

狙撃銃は一般に7.62mmクラスの小銃弾を使用し、概ね100-600m程度の射撃に適する。12.7mm弾であれば1km程度まで弾丸は届き、2-3km程度の長距離狙撃に成功する場合もあるが、この距離だと重力湿度など、様々な要因に干渉されるので、基本的に命中は期待できない。

また、12.7mmを超える弾丸を使用する対物ライフルも超長距離の弾道直進性を買われて狙撃に用いられる。小銃弾より桁違いに重い弾丸重量のおかげで、1,000メートルを超える狙撃でも風のような外部干渉要因に左右されにくく、命中を期待できる。高貫通力かつ高威力でもあるため、採用する軍や警察が増えている。一部にはハーグ陸戦条約の「不必要な苦痛を与える兵器」に該当するのではないかという見方もあるが、ハーグ条約の条文に大口径銃弾への記述があるわけでもなく、具体的に使用を制限する条約や法律は存在しない。
構造
照準器スコープのレティクル詳細は「照準器」を参照

ほとんどの狙撃銃の上部には光学照準器(スコープ)がついており、その倍率は20世紀初頭の古いもので2倍以上、21世紀初頭の新しいもので20倍近くになる(ただし狙撃の用途や想定交戦距離により最適な倍率は異なるため、倍率が高ければ有利という訳ではない)。また、暗視式スコープを装着することで夜間での射撃を可能にする。

単眼鏡の中に現れる照準(レティクル/reticle)に目標を照らし合わせて狙撃を行うが、実際の弾道は直線ではなく、重力の影響を考慮するため遠距離では上向きの放物線を描くことになり、さらに手ぶれや風、湿度、気圧火薬の劣化などの複数の影響が加わるため、長距離で弾が当たる場所を正確に予測するのは難しい。このため、射手は高度な技術と経験を頼りに照準を垂直/水平微調整(elevation/windage)して目標を狙う必要がある。最近では距離の測定にはレーザーを併用する場合もある。また、狙撃手(スナイパー/sniper)に必要な風や目標、着弾点の情報を報告する観測手(スポッター/spotter)が狙撃を補助する場合もある。近年では距離を測定するレーザー式のレンジファインダー、距離や風、目標物との角度による弾道を計算するソフトウェアを内蔵した専用の端末などの電子機器の性能も向上し、また、これらを複合的に組み合わせるシステム等が開発、実用化されている。
ボルトアクション(手動装填)方式L115A3のボルトを引く様子

ボルトアクション方式は弾丸の装填を1発ずつ手動で行う方式である。主に.338ラプアマグナム弾や.300ウィンチェスターマグナム弾を使用する狙撃銃で採用される方式である(一部では7.62mm弾を使用する狙撃銃も存在する)。構造が簡単なため安価で軽く、信頼性や射撃精度で勝る。欠点として、次弾装填のためのボルト操作が必要であり連続した射撃が不可能である。警察特殊部隊など精度を最重視する場合などでよく利用される。戦場では最初の1発のみで戦闘が終了することは少なく、軍はもとより警察でも問題になった。ボルトアクション方式の問題は、手動装填のために連射速度が遅いという単純な点だけでなく、次弾を装填する際に、
ボルトを操作するために引き金から手を離さなくてはならない

その際に目標と照準がずれてしまう

ということが起きる。そのため、狙撃目標が複数ある場合や初弾を外した場合には、致命的ともいえる動作(問題)を伴う点にある。警察では、後述のオートマチック方式の狙撃銃が登場するまで、狙撃手には外した場合に備えたバックアップ武器として自動小銃を携行させていた。
オートマチック(自動装填)方式

オートマチック方式は弾丸の装填が自動で行われる方式である。主に7.62mm弾を使用するマークスマン・ライフル12.7mmを使用する対物ライフルで採用される方式である。構造が複雑なため高価で重く、信頼性や射撃精度[要出典]で劣る。利点として、次弾装填のためのボルト操作が不要であり連続した射撃が可能である。軍隊など速射を最重視する場合などでよく利用される。警察でもミュンヘンオリンピック事件以後、導入したケースもある。

スムーズに次弾を装填するためには弾薬を保持する薬室に間隙の余裕を持たせる必要があり、これによって弾道に誤差が生じて狙撃の精度を落とす恐れがあるため、高度な製造技術が求められる。その例として、ミュンヘン事件を受けて狙撃専用に開発されたH&KPSG-1は7,000ドルもする。高価すぎるためにドイツ連邦軍は導入せず、代わりにH&K G3の、試射で好成績を出した製品を生産ラインから引き抜いてスコープ、チークピースを備えたG3SG/1というモデルを採用し、現在はH&K G28に置き換えが進んでいる。


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