狙撃手
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「狙撃者」はこの項目へ転送されています。1971年のイギリス映画については「狙撃者 (映画)」をご覧ください。
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出典検索?: "狙撃手" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2013年4月)
Kar98kを使用するドイツ陸軍の狙撃手(1944年)。ギリースーツを着用したフランス外人部隊の狙撃手(アフガニスタン)。奥の兵士がFR-F2、手前の兵士がヘカート IIを使っている。敵の間で「白い死神」というニックネームで知られるシモ・ヘイヘは、世界で最も戦果を挙げた狙撃兵として広く知られている。[1][2][3]

狙撃手(そげきしゅ)とは、標的から長距離を隔てて狙撃銃などの狙撃を行う為に専門的な訓練を受けた要員である。

狙撃手は、軍事組織準軍事組織に所属する歩兵である者 (military sniper) と、警察などの法執行機関に所属する者 (police sniper) に大別される。

スナイパー (sniper) とも呼ばれ、選抜射手 (designated marksman) などの精密射撃を行う各種要員を含めて広義に用いられている。
語源

確認されている限り、英語で「狙撃手」を意味する"sniper"という単語は18世紀後半に駐英国武官が本国に宛てて送った書簡内に登場するものが最古で、この書簡では単に「狩猟の名人」を指す言葉として用いられている。その語源となったのは、野鳥タシギ (snipe) であった。タシギはその性質や逃亡時の飛行パターンから、当時の狩猟用銃器精度水準では仕留めることが困難だったため、タシギ猟を他の鳥類の狩猟と区別して"snipe shooting"と呼び、これが略称となって"sniping"として定着し、そこからタシギを上手く仕留められるほど優れた猟師のことをsniperと呼ぶようになったとされている[4]

かつて、英語圏において弓矢や銃などの投射兵器で精密射撃を行う兵士を指して用いられていた言葉は、主に"sharpshooter"(射撃の名手)であった。「狙撃手」としての"sniper"という単語は、第一次世界大戦期に新聞などの報道機関がsharpshooterやmarksman(選抜射手)をまとめて指す言葉として用い、これが定着したものである[5]
概説

弾薬最大有効射程
7.62x39mm350m
5.56x45mm550m
7.62x51mm800m
7.62x54mm R800m
.30-06 スプリングフィールド800m
7mm レミントン マグナム900~1,100m
.300 ウィンチェスター マグナム900~1,200m
.338 ラプア マグナム1,200~1,500m
.50 BMG (12.7x99mm NATO)
12.7x108mm (ロシア)1,500~2,000m
14.5x114mm1,800~2,300m
.408 チェイタック2,300m

軍隊警察による狙撃は、原則として専門の訓練を受けた狙撃手によって行われる。狙撃が行われる状況は様々だが、共通していることは適切な位置まで移動して待ち伏せを行い、相手に悟られずに狙いを定めて、少数の弾丸で目標の犯罪者を確実に殺害あるいは無力化することにある。

狙撃手を狙撃に専念させる為に、周囲の状況把握や命令伝達、場合によっては接近する敵の排除などを受け持つ観測手(スポッター、オブザーバー)とペアを組んで活動する。この観測手は狙撃手としての技術を持つ人員が担当する。これにより意思疎通がスムーズにでき、互いに役割を交代する事で負担を分散できるようになる。変則的な例として、狙撃手に汎用機関銃手と小銃射手を加えた3人チームで行動していたセルビア紛争の事例がある。これを目撃した傭兵高部正樹は、注意力の維持や負担の軽減のみならず、装弾数や連射力に乏しい狙撃銃の火力を補い、広範囲に対処できる極めて有効な戦術だったと述べている。

狙撃銃軍用あるいは民生用ライフル銃量産品から精度の良い個体を選び出し、スコープ照準器などの追加装備を施した物が使用されていたが、近年では当初から狙撃専用に開発された製品も存在する。精度の問題から、従来は一発必中を求めてボルトアクション方式ライフルが主に用いられたが、近年では、ミュンヘンオリンピック事件の影響などで、射撃精度を犠牲にしても、第2弾を素早く発射できるセミオートマチック方式ライフルの製品も増えている。戦間期から第二次世界大戦にかけては自動小銃を狙撃に用いる構想も一部の国では存在した。継続的に至近弾を送ることによる制圧効果を期待してのものだったが、戦後一般の小銃手にも広く自動火器が配備されたことで廃れた。
軍隊における狙撃手(狙撃兵)1915年のガリポリの塹壕。観測手をともなったオーストラリア軍の兵士がペリスコープを取り付けた小銃で狙撃している。ポーランド軍の狙撃手(11月蜂起)。草木に紛れるギリースーツを着たアメリカ海兵隊狙撃手。スターリングラード攻防戦時のドイツ軍狙撃手。イラク、ファルージャで狙撃されるアメリカ海兵隊員(ファルージャの戦闘FPK(PSL)を構えるエチオピア軍の狙撃手と、観測手を務めるアメリカ陸軍兵士

軍事行動での狙撃手は必然的に身を隠すことになり、高度なカモフラージュの技術を求められる。目立ちにくい色の服や迷彩服を着用し、その上からさらにギリースーツと呼ばれる植物を模した覆いを被ったり、植物を身に巻くなどの工夫がある。これは敵に、「何処からともなく撃たれる」という心理的な圧力を与えることも期待している。

基本的に観測手を伴って行動し、単独では困難な、長距離射撃における射弾の観測と修正を担当させる。観測手は経験を積んだ狙撃手が担当し、狙撃手への射撃の指示や射弾の修正量の計算は観測手が行う。また移動の痕跡が少なく敵に発見されにくいことから、斥候(偵察兵)としての任務を兼ねる場合がある。このため軍隊の狙撃手と観測手には、敵情を正確に判断、把握する能力や記憶力なども要求され、目標排除のために必要であれば航空支援、火砲による支援砲火の要請、巡航ミサイルなどの精密誘導兵器の標定、誘導なども任務に含められることがある。

ベトナム戦争時、アメリカ軍の狙撃手カルロス・ハスコックが敵司令官を追って長時間匍匐で移動し、発見されることなく暗殺に成功したが、この際、ハスコックは屎尿を全てズボンの中に垂れ流しにしていた。生物として回避できない排泄であっても、痕跡を抹消することを優先したこの行為は、狙撃兵の任務を表す一例として引用されている[6]


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