狂言
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この項目では、猿楽から発展した伝統芸能について説明しています。

歌舞伎狂言については「歌舞伎」をご覧ください。

宗教劇については「大念仏狂言」をご覧ください。

俄狂言については「」をご覧ください。

作り話(詐話)については「」をご覧ください。

Adoのアルバムについては「狂言 (アルバム)」をご覧ください。

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出典検索?: "狂言" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2008年4月)
狂言「水掛聟(みずかけむこ)」

狂言(きょうげん)は、猿楽から発展した日本の伝統芸能で、猿楽の滑稽味を洗練させた笑劇明治時代以降は、および式三番とあわせて能楽と総称する。
概要

2人以上の人物による、対話と所作を用いた演劇である。

狂言と同様に猿楽から発展した能が、舞踊的要素が強く、抽象的・象徴的表現が目立ち、悲劇的な内容の音楽劇であるのに対し、狂言は、物まね・道化的な要素を持ち、失敗談を中心としたシナリオおよび、様式をふまえた写実的、ときには戯画的な人物表現を通じて、普遍的な人間性の本質や弱さをえぐり出すことで笑いをもたらす[1][2]

その笑いの質は、曲目(演目)によって、風刺性を帯びる場合もあれば、ほがらかな言葉と動きによって観客の幸運を祈る祝祭的な性質を持つ場合もある[2]
語源・語用

「狂言」は、道理に合わない物言いや飾り立てた言葉を意味する仏教用語の「狂言綺語」(きょうげんきご)に由来する語である。この語は主に小説などを批評する際に用いられた(例:願以今生世俗文字業狂言綺語之誤 翻為当来世々讃仏乗之因転法輪之縁 - 白楽天)。さらに一般名詞として、滑稽な振る舞いや、冗談や嘘、人をだます意図を持って仕組まれた行いなどを指して「狂言」と言うようになり(後述)、さらに南北朝時代には、「狂言」は猿楽の滑稽な物まね芸を指す言葉として転用され、定着する[1]

江戸時代中期になると、「狂言」の語は、演劇歌舞伎文楽)をはじめとする芸能全般の別称としても広く用いられるようになり、やがて歌舞伎の公的な名称として「狂言」あるいは「狂言芝居」が用いられた[3]。このためにこの項における狂言と区別がつきにくくなり、歌舞伎を「歌舞伎狂言」、この項における狂言を「能狂言」と呼称・表記する場合があった[1]。現代でも、歌舞伎などでは、演目や上演の形式に関する用語に「狂言」の語を用いる(例:通し狂言)。
狂言の歴史「猿楽#歴史」も参照

申楽(猿楽)ないし猿楽態(さるごうわざ)と総称された即興性と滑稽味を持った劇芸能から、能と狂言がそれぞれ分立していった経緯や、その能と密接に提携する形式(間狂言、別狂言)のルーツなどは明らかでない[2]が、室町時代の初期から末期にかけて、現代に伝わる形式や関係性が定着・整備されていったものと考えられている[2]安土桃山時代には、100の曲目(演目)を収録した膨大な台本集『天正狂言本』が残され、現代で演じられるものとほぼ同内容となっている[2]

能同様、江戸幕府指定の「式楽」として儀式的な体制下に置かれる反面、演技の聞き書きを元にしたとみられる「狂言記」が一般向けの読み物として出版されて人気を呼び、幕末まで版を重ねた[2]。また、後述の3流派が成立し、それぞれによる台本の確定と伝承がなされた[2]
舞台A.能舞台平面図B.舞台上の位置および見所の名前

能舞台が用いられる。登場人物は、原則として下手の「鏡の間(画像A-1)」から現れて以降は、終劇まで鏡の間へ入ることはない。その場面上にいないことを表現する際は、「後見座(画像A-10)」「狂言座(画像A-11)」「笛座前(画像B-3)」のいずれかで、演者は静かに座り込む。逆に、その場に登場している態の演者は、「常座(画像B-1)」「脇座前(画像B-9)」「角(画像B-7)」を結ぶ三角形の中のみで演技を行う[4]
登場人物(役柄)

狂言で主役を務める者は、能と同様にシテ(仕手)というが、その相手役を務める者は能のワキ(脇)とは異なり、アド(挨答)という。大藏流(※流派のひとつ。流派については後述)ではアドが集団で登場する立衆物(たちしゅうもの)などの場合、統率する一番目のアド(立頭)をオモと呼ぶ。また、和泉流(※流派のひとつ)では、アドに準ずる役柄を小アドなどと称する。実際の台本では後述の役名で表記されることの方が多い。

役名は役割を示す一般名詞であることが多く、固有の役名は少ない。「大名(名主の意)」「果報者(成功者の意)」「太郎冠者・次郎冠者・三郎冠者」「出家(僧侶の意)」「山伏」「素破(すっぱ、詐欺師の意)」「」「聟(むこ、大名などの娘婿)」「商人」など、十数種類に限られる。また、どの役柄がシテとなるかが、そのまま後述の演目分類になっている[2]
出立(装束)

演者は男役の場合はを着用し、役柄によって袴の長さや脚絆の有無を変える。女役の場合は頭に長い白い布を巻いて小袖をまとった「女出立(おんないでたち)」と呼ばれる扮装を着用する。基本的には素顔で演じられ、表情の演技も行うが、演目によっては狂言面を用いる場合もある[5]
狂言の種類(分類)
狂言方の役割

本狂言(ほんきょうげん)通常、狂言という場合はこれをさす。一曲として独立して演じられるもの。

間狂言(あいきょうげん)単に「アイ」とも。能の一場面(前シテと後シテの前後間をつなぐ場面など)に出演する狂言方の役および演技の呼称。歌舞伎など他の演芸作品の間(アイ)で演じる場合にこの語を用いることもある。

別狂言(べつきょうげん)
式三番における狂言方の役および演技の呼称。具体的には「」における三番叟(大藏流では「三番三」と書く)と、その特別演出である風流(ふりゅう)をいう。

本狂言の種類

狂言の演目は「曲目」と称する場合がある[2]。『大藏流狂言名寄』では、シテの主役別に曲目を以下のように分類している[2][6]。なお、時代や流派によって分類は変化する。

脇狂言(わききょうげん)祝言本位の曲。正月などに演じられる。「末広がり」「三本の柱」「福の神」「大黒連歌」「筑紫奥」「三人夫」「松楪」「佐渡狐」「鍋八撥」「隠笠(※和泉流では宝の笠)」「宝の槌」など。

大名狂言(だいみょうきょうげん)主従もののうち、大名がシテを務めるもの。「粟田口」「入間川」「鼻取相撲」「蚊相撲」「靱猿[注 1]」「墨塗」「鬼瓦」「萩大名」「二人大名」「文蔵」「富士松」「武悪」「寝音曲」「栗焼」「今参り」など。

小名狂言(しょうみょうきょうげん)大名などに仕える「太郎冠者」がシテを務めるもの。「止動方角」「鐘の音」「空腕」「縄綯」「千鳥」「太刀奪」「素袍落」「木六駄」「棒縛」「附子」「文荷」「呼声」など。

聟・女狂言(むこ・おんなきょうげん)聟がシテを務めるものおよび、女性が登場するもの。「八幡前」「鶏聟(?聟)」「船渡聟」「二人袴」「吹取」「釣針」「水掛聟」「右近左近(※和泉流では内沙汰)」「鎌腹」「箕被」「貰聟」「伯母ヶ酒」「千切木」「比丘貞」「花子」など。


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