狂乱家族日記
[Wikipedia|▼Menu]

狂乱家族日記
ジャンル
コメディ[1]
小説
著者日日日
イラストx6suke
出版社エンターブレイン
レーベルファミ通文庫
刊行期間2005年6月 - 2011年7月
巻数全24巻(本編15巻+番外9巻)
漫画
原作・原案など日日日(原作)
x6suke(キャラクター原案)
作画ヱシカ/ショーゴ
出版社エンターブレイン
掲載サイトFB Online
レーベルマジキューコミックス
発表号2007年11号 - 2010年3号
巻数全4巻
アニメ
原作日日日
監督黒田やすひろ
シリーズ構成池田眞美子
キャラクターデザイン古賀誠
音楽菊谷知樹
アニメーション制作ノーマッド
製作超常現象対策局分室
放送局放送局参照
放送期間2008年4月12日 - 10月4日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『狂乱家族日記』(きょうらんかぞくにっき)は、日日日による日本ライトノベル。イラストはx6sukeが担当している。ファミ通文庫エンターブレイン)より2005年6月から2011年7月まで刊行された。第6回エンターブレインえんため大賞(佳作)受賞作[2]。2008年4月時点で累計部数は100万部を突破している[3]

「FB Online」よりヱシカ/ショーゴによるコミカライズが2007年11号から2010年3号まで連載された。また、2008年4月より10月までテレビアニメが放送された。
あらすじ

1000年前に現れた破壊の化身「閻禍」(えんか)は、「1000年後に自分の<<子供>>が世界に絶望をもたらす」という不吉な言葉を残し滅びていった。

それから1000年後、DNA鑑定の結果「閻禍の子供」の可能性のある人間・生物が複数発見された。そのどれが「閻禍の子供」であるかを確かめるため、ある作戦が決行されることになった。それは、「閻禍の子供」の可能性のある者を家族として共同生活させ、どれが子供かを確かめるという通称「なごやか家族作戦」。

対策局対策一課行動部隊長である乱崎凰火は、この任務を遂行するため「父親」として強制参加させられる。家族生活の中で、さまざまな(主に家族によって発生する)問題が襲い掛かるが、家族は力を合わせて乗り越えてゆく。
登場人物

声はドラマCD版、TVアニメ版共通の声優。
乱崎家
乱崎 凶華(みだれざき きょうか)
- 藤村歩[4]本作の主人公。乱崎家の「母親」。本名はキョウキァ=エアエリアエア(「凶華」は本名の当て字で、漢字辞典で調べて最も自分にふさわしい字を選んでつけたらしい)。自称20歳だが、猫耳の尻尾を持った小学生にしか見えない。他人の思考、中枢神経に介入し操作する「携帯電話」という特殊能力を使う。ただし相手が気を失っていたり、拒絶していたりすると効果がない。主な機能は、通話・メール・ハッキングなど。性格はネコそのもので気まぐれで、常に傲岸不遜の態度で人に接する。独裁的・非常識・誇大的で、かつナルシストでもあり、トラブルや自分が主役のお祭り騒ぎをこよなく愛し"宴"と称して様々な騒ぎを起こし強引な手口で事件を解決へと向かわせる。「頼もしいことにこの凶華様は全知全能だぞ!」とたびたび発言し、凶華が騒ぎに介入する際の決め台詞になっている。家族に対する愛情は深く、滅多に表現しないが、凰火に対しては恋愛感情を抱いている。そのため、嫉妬心が強く、凰火が自分以外の女性と話したり、ほめたりすると過剰に反応する。恋敵である死神三番に対しては過剰な対抗心を持っているが、それ以上に喧嘩するほど仲がいいような関係である。真夜中に凰火の布団へ潜り込んだこともあるが、「あいつにもかわいいところがあって」寝たふりをされたようである(しかし、凰火が必要以上に他人に踏み込むことをさけているためと考えられる)。そうした行為をしながらも子供の作り方は「よく知らない」という。狂乱家族計画に参加する以前は地下帝国・シャングリラで唯一神と崇め奉られており、いまだ地下帝国民からはとして信仰され、そのように育てられたため、本人も神を自称している。常に傲岸不遜の態度で人に接するのはこのためである。地下帝国民からは"バッカーキョウキァ"(=「我が君キョウキァ」)とも呼ばれる。「魔族」と呼ばれる精神生命体の先代女王ヴァネッサ・エルドラゴンが「破壊神」と呼ばれる月香の妹、SYGNUSS(シグナス)の肉体に取り付きその精神を封印、その際にヴァネッサとしての記憶を同胞の魔族から奪われ、赤ん坊のまま山奥に捨てられたところを地下帝国シャングリラで神として育てられた結果、キョウキァとしての人格が形成され、現在の「凶華」がある。凶華自身は記憶がない事に大きなコンプレックスを抱いていた。“ヴァネッサ・エルドラゴン”が取り付いている影響で“SYGNUSS”の身体は成長しないため身長も低く、胸も“洗濯板”と呼ばれてしまうほどに小さい(凰火曰く、可愛らしいモノ)。それを気にして、普段は怠惰な生活を送っているにもかかわらず、朝晩欠かさずバストアップ運動を行っているらしい。自称20歳なので度々タバコを吹かし、酒を飲んでいる(アニメでは一度も無し)。2か月で自転車に乗れるようになった「天才」と自称している。猫舌。拾四さつめで身体が中学生程度に成長、拾伍さつめでは子供を出産した。同じファミ通文庫10周年企画でアニメ化された『まかでみ・WAっしょい!』でも1シーン登場(新規書き下ろしではなく、アニメで使用された映像)している。
乱崎 凰火(みだれざき おうか)
声 - 近藤孝行[4]乱崎家の「父親」。本名も乱崎 凰火。27歳。大日本帝国政務執行機関直属超常現象対策局対策一課行動部隊長。冷静な性格で、状況判断力に秀でており、眼鏡かつ朴念仁で、乱崎家の貴重なツッコミ役。普段は穏やかで凶華のハチャメチャには振り回されてばかりいるが、堪忍袋の緒が切れると一転して凶華も恐れるほどに冷たく怖くなる。凶華が度を過ぎた行動を取るたびにキツいお灸を据えて懲らしめているが(ネコミミを引っ張るなど)、凶華を心から女性として愛しており、その想いは彼女の正体を知っても揺らぐことがなかった。当初はデータで物事を判断したり家族のピンチにもリスクを考えてから動く慎重派だったが、凶華に一喝され「父親」という立場を自覚し積極的な行動力を持つようになる。恐らく乱崎家一の苦労人。乗り物好き。視力が悪いわけは、平塚雷蝶に訓練中、怪我をさせられたのが原因だった。雷蝶曰く「誰にでも公平なあなたの心を拙者への憎悪でいっぱいにしたかった」らしい。3歳の頃に両親を事故で亡くしたため、両親の職場だった超常現象対策局で霧岬知紅(死神三番)と共にDr.ヘルや花山厳一郎に育てられた。友達のいない寂しい子供時代を過ごしたらしい。この事故で全ての記憶と、愛する人を失う恐れから感情を失い、「どうしてそんなに無ばっかり集めるんだろうと思うような」無表情・無感情・無感動で、凶華に出会うまでは誰も愛せなくなっていた。実は、『紅』シリーズ計画(≪紅茶≫の人格・肉体のバックアップを作る計画)の唯一の試作品。両親は事故で亡くなったと言われ、3歳よりも前の記憶はそのときに失ったとされてきたが、両親はおらず、初めから3歳ごろの肉体を持って誕生した。
乱崎 銀夏(みだれざき ぎんか)
声 - 藤田圭宣(現:織田圭祐[4]乱崎家の「長男」。本名は黄桜 銀一(きざくら ぎんいち)。23歳。極道の家系に生まれたが、幼い頃、初恋の相手である黄桜乱命という少女が父親に殺されたのをきっかけに、ひたすら男らしくあれというその教育方針に反発するようになり家出、オカマバー「ビルゴ」で働いて生計を立てている。店でナンバーワンの売れっ子で、源氏名は「ぎんぎつね」。乱崎家の中では凰火含め数少ない常識人で、かなりの美青年。普段は女性的な口調で話し物腰もなよなよとしているが、いざという時には毅然とした男らしい口調と態度になり、その迫力は鬼となっていた姫宮千子を恐れさせるほどであった。千花の過剰な愛情表現に辟易しその対応に悩んでいるが、彼女を冷たく突き放すことも出来ないで居る(彼女に対して好意はあるがそれは妹としてであり、異性・恋愛対象とは見ていない)。原作拾参さつめで乱命に告白し、結ばれる。名前に数字が入っているのは、名前に数字を入れるという姫宮家の兆子と悲恋があった父、黄桜洒門が兆子との子供であると思おうとしてつけたためである。拾伍さつめで書かれた6年後では、世界的な女優になっている。未だに乱華と千花のどちらかを選べていない。
乱崎 帝架(みだれざき ていか)
声 - 安元洋貴[4]乱崎家の「次男」。本名はシャクヤ。7歳(しかしライオンの平均寿命は30年程のため、人間の平均寿命を90年と仮定しても人間換算ではかなり年上)。1人称は「我輩」。全ての動物と意思疎通が出来る「褐色皇帝」の最後の血族。大日本帝国最西端通常名称サバンナで暮らしていた。含蓄のある物言いを好み、哲学者のように難解かつ高尚な思考を持つ。優歌に懐かれていて、クッション代わりにされたり「もふもふ」と称され、戯れられることもしばしばある。誇り高い性格であるが、凶華や優歌の行動によってその尊厳を冒されつつある。鈍感で、幼なじみのマダラが雌(雄に変装していたが)であることを本人に明かされるまで気づかず、マダラがそのあと必死のアプローチを図るも、気づかれないことも多く周り中から「鈍感」と言われている。一応悩んではいるようである。拾伍さつめで書かれた6年後では、マダラと結婚し子供が生まれていて、サバンナで暮らしている。
乱崎 雹霞(みだれざき ひょうか)
声 - 広橋涼[4]乱崎家の「三男」。本名は黒の十三番(くろのじゅうさんばん)。3歳。元々は「閻禍の肉片」を利用されて作られた陸戦型の「世界最強」の生物兵器で、Dr.ヘル・Dr.ゲボック・去渡去彦の3人による共同作品。鷹縁結子を殺害させられた後、研究所を完全に殲滅し、3年間の眠りについていた。顔が無い為表情は分かりにくいが、子供のような純粋な性格で、趣味はTVを見ることとゲームをすること。当初は研究所時代の記憶が封印されていたが、産みの親の1人である去彦との再会などによってほぼ完全に思い出したようである。また、家族や鷹縁切子などとの交流をきっかけに人間らしい感情も芽生えつつある。また、去彦からは「ロベス」(昔、去渡が可愛がっていた金魚の名前)とも呼ばれていた。拾五さつめで書かれた6年後では、小学生になっている。一度習ったことは忘れないので、勉強がおもしろく、できるらしい。ボギークイーンと同居しており、切子・ボギークイーンとの間にラブコメが発生しているらしい。
乱崎 千花(みだれざき ちか)
声 - 戸松遥[5]乱崎家の「長女」。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:117 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef