この項目では、物理化学の図について説明しています。その他の用法については「相図 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
「状態図」はこの項目へ転送されています。状態遷移図については「状態遷移図」をご覧ください。
物質の三態と温度、圧力の関係を示す相図の例。横軸が温度、縦軸が圧力、緑の実線が融解曲線、赤線が昇華曲線、青線が蒸発曲線、三つの曲線が交わる点が三重点。
相図(そうず、phase diagram)は物質や系(モデルなどの仮想的なものも含む)の相と熱力学的な状態量との関係を表したもの。状態図ともいう。例として、合金や化合物の温度や圧力に関しての相図、モデル計算によって得られた系の磁気構造と温度との関係(これ以外の関係の場合もある)を示す相図などがある。 三態と温度、圧力の関係で、液相(liquid phase)と固相(solid phase)の境界が融解曲線、気相(gaseous phase)と固相の境界が昇華曲線、気相と液相の境界が蒸発曲線である[1]。蒸発曲線の高温高圧側の終端は臨界点で、それ以上の高温高圧では超臨界流体になる。三つの曲線が交わる点は三重点である。融解曲線はほとんどの物質で図の通り蒸発曲線側に傾いているが、水では圧力が高い方が融点が低いので、逆の斜めである。 相律によって、純物質の熱力学的自由度は最大でも2なので、温度と圧力によって,全ての相を表すことができる[2][3]。 金属工学においては工業的に制御が容易な組成-温度の関係を示したものが一般的で、合金の性質予測に使用される。
自由度
温度と圧力
組成と温度
脚注・出典[脚注の使い方]^ 戸田源治郎. “ ⇒状態図”. 日本大百科全書(小学館). Yahoo!百科事典. 2013年4月30日閲覧。
^ “状態図
^ “状態図
関連項目
相転移
全率固溶体
共晶
共析
包晶
包液
偏晶
偏析
クラウジウス-クラペイロンの式
飽和蒸気圧
典拠管理データベース: 国立図書館
表
話
編
歴
物質の状態
物質の状態
固体
液体
気体
プラズマ
低温
ボース=アインシュタイン凝縮