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やノートページでの議論にご協力ください。犬食文化(けんしょくぶんか、食犬とも)とは、食用として犬を飼育してその肉を食べる習慣、及び犬肉料理の文化の事である。
中国、東南アジア、朝鮮半島の市場では、内臓を除去しただけの姿や解体した形状で、犬肉が販売されている傾向にある。屠殺法・調理方法は国によって様々である。香港、フィリピン、台湾、タイ、シンガポールなどでは犬肉禁止令が施行[1]。犬食・犬の食用飼育自体は合法な国でも、犬の死体をエサにすること、他の犬の目の前で屠殺すること、虐待で屠殺することを禁止している場合がある[2]。
世界で食用目的にされている犬は、1年間で約2,000万?3,000万頭とされている[3]。
東アジア・東南アジアの犬食文化
中国湖北省の犬肉店(貴州省花江の名物と宣伝されている)広西狗肉料理
中国の新石器時代の遺跡からは、犬の骨が大量に出土している[4]。これは犬を食用として大量に飼育していたためである。黄河流域にも[5]長江流域にも犬食文化は存在した[6]。古代中国で犬肉を食べていた事実は、前漢の高祖に仕えた武将樊?がかつて犬の屠畜を業としていたことや、「狡兎死して走狗烹らる」(前漢『史記』)、「羊頭狗肉」(南宋『無門関』)などの諺からもうかがえる[7]。
しかし、狩猟や遊牧を主たる生業とする北方民族は、犬を狩猟犬として、或いは家族や家畜群を外敵から守る番犬として飼っており、犬肉を食べない。こうした犬は生業や家族の安全に寄与する生活の仲間であり、家族同様だったからとする見方がある[要出典]。華北では、五胡十六国時代に鮮卑など北方遊牧民族の支配を受けた影響から、犬食に対する嫌悪感が広まった[要出典]。北方民族が入らなかった南朝でも、5世紀頃から犬を愛玩用として飼う風習が広まり[要出典]、特に上流階級はペルシャ犬を愛好した[要出典]。このため、南朝でも犬食を卑しいとする考えが広まり、時代が進むに連れて犬食の風習は廃れていった[8]。また、道教においては、禁葷食である三厭のひとつとされた[9]。但し明代末の『本草綱目』にも犬の記載があり、全く廃れた訳ではなかった[10]。
2014年現在でも中国東北部・南部では犬肉を食べる習慣があり[11][12]、広東省、広西チワン族自治区、湖南省、雲南省、貴州省、江蘇省等では、広く犬食の風習が残っている。江蘇省沛県や貴州省関嶺県花江、吉林省延辺朝鮮族自治州は犬肉料理で有名な場所である。地名にも養殖場があった場所として、「狗場」等の名が使われている場所が多くある。広東省広州では「狗肉」(広東語カウヨッ)の隠語として「三六」(サムロッ)や「三六香肉」(サムロッヒョンヨッ)と呼ぶが、「3+6=9」で同音の「狗(九)」を表した表現である。おおむね、シチューに似た煮込み料理に加工して食べられる。調理済みのレトルトパックや、冷凍犬肉も流通している。一般に、中国医学では、犬肉には身体を温める作用があると考えられているため、冬によく消費されるが、広西チワン族自治区玉林市では、夏至の頃に「狗肉茘枝節」と称して、犬料理とレイシを食べる行事が行われている。
しかし、中国でも犬肉を食べることへの批判は年々強まっている[12]。中国広西チワン族自治区玉林市で、犬肉を食べる伝統の「犬肉祭り」をめぐり、愛犬家・人気女優が反対しており、食文化だと反論する食堂などとの間で大論争となった[13]。アメリカの動物愛護団体は、「犬肉祭り」を前に玉林の犬市場から犬を買い取る救出活動も行なっている[14]。玉林市は「10歩に一軒の犬肉料理店がある」と言われるほど、犬肉食が盛んな地域とされており、犬肉祭りだけで1万匹の犬が食用処理され、表通りでも犬をさばき、至る所に犬の死体が散乱しているなど、規模・残酷さで際立っているとされている[12]。玉林市では犬肉とライチを食べる「玉林ライチ犬肉祭」が1995年から開かれていたが、本物の犬肉だと証明するために業者が客の目の前で犬を殺すため、愛犬家・著名人などから激しい抗議を受けるようになっていた[11]。浙江省金華市では、犬肉祭をめぐって世論の批判を受け、2011年に600年以上続いていた「金華湖犬肉祭」が廃止されている[11]。
中華人民共和国は2018年時点で、世界で最も犬肉の消費量が大きい国家であり、世界で食用に殺される犬は年間2,000万?3,000万頭のうち、1000万頭が中国で処理されているが、不衛生や屠殺方法が国外で問題視されている[15]。
香港
香港では、犬食に嫌悪感の強いイギリス帝国の支配を受けたため、犬は1950年以降、「猫狗条例」により法律で保護されており、犬肉の流通が禁止されている[3]。流通のみならず、犬肉を口にした者も罪に問われ、最大で640米ドル相当の罰金と禁錮6ヶ月となる可能性がある[16]。
チベット
チベットでは、野菜の育ちにくい土地柄から、ヒツジやヤクのほか、犬肉を用いた茹でソーセージが作られている[17]。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
台湾