特捜最前線
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この項目では、二谷英明主演の刑事ドラマについて説明しています。高島礼子主演の刑事ドラマについては「女たちの特捜最前線」をご覧ください。

特捜最前線
ジャンル刑事ドラマ
企画高橋正樹
出演者二谷英明
西田敏行
大滝秀治
本郷功次郎
渡辺篤史
横光克彦
荒木しげる
夏夕介
誠直也
桜木健一
三ツ木清隆
阿部祐二
関谷ますみ
愛田夏希
藤岡弘
オープニング作曲:木下忠司
エンディングチリアーノ「私だけの十字架」
製作
プロデューサー五十嵐文郎、浅香真哉、斉藤頼照、深沢道尚、武居勝彦、阿部征司、東一盛
制作テレビ朝日
東映

放送
音声形式シネテープ/モノラル
放送国・地域 日本
特記事項:
放送回数:全509回
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『特捜最前線』(とくそうさいぜんせん)は、テレビ朝日東映の制作により、テレビ朝日系列1977年4月6日から1987年3月26日まで放送されていた刑事ドラマである。

2012年東映チャンネルで放送された『特捜最前線2012 爆破0.01秒前の女』と、2013年にテレビ朝日系列『日曜エンターテインメント』で放送された『特捜最前線2013?7頭の警察犬』についても本項で扱う。
概要

東京総合ビル33階の一室に置かれた警視庁特命捜査課(通称「特命課」。架空の部署)に所属する刑事たちの捜査活動と人間ドラマをシビアに描く。

取り上げられる事件は「行方不明になった子供の捜索」から「特殊爆弾によるテロ」まで幅が広い。
放送時間

第1話 - 第435話(
1977年4月6日 - 1985年10月2日)毎週水曜日 22:00 - 22:54

第436話 - 第509話(1985年10月10日 - 1987年3月26日)毎週木曜日 21:00 - 21:54[注釈 1]

番組の歴史
1977年

4月6日:「頭脳と行動力を駆使して多発する凶悪犯罪や難事件に挑戦する6人の刑事の活躍物語」というコンセプトでスタート。メンバーの設定も課長の神代、ヘリ捜査専門の桜井、落としの名人船村、地方出身のバイタリティ男高杉、諸突猛進の熱血漢吉野、新米津上と明確であった。当初は特命ヘリの存在を作品の見せ場とし、他の刑事ドラマでありがちなエピソードが連作され、作風も比較的マイルド路線であった。また、各刑事にスポットを当てた個人編の存在も神代と桜井に集中し、各々の個性に言及しているものは少なかった。

6月29日:第13話「愛・弾丸・哀」放送。これ以降佐藤肇・野田幸男演出回を中心に作風がハード化(刑事間の衝突を描いたり、世の不条理を問うような内容にシフト)していく。また、各刑事に主役が回るようになる。

9月:番組初の地方ロケ(石川県金沢)が行われた(第24話・第25話)。

1978年

3月:藤岡が降板。それに代わる特命ヘリポジションで紅林が加入(第52話)。

4月:桜井に代わる警部ポジションとして橘が加入。タイトルロゴ、オープニングテーマ、アイキャッチ、ナレーターを一新、メンバーを全員エリートキャラにシフトさせハードアクション中心の路線に(第53話)。

7月:北海道函館でロケを行った(第68話・第69話)。

9月:3話連続作品「挑戦」を放送。

1979年

1月 - 2月:
北海道での二度目のロケを行った際(第97話・第98話)、二谷が撮影中スキーで転倒し重傷を負い番組を一時離脱。また55話以降、西田のスケジュールの都合で準レギュラー化していた高杉がほとんど姿を見せなくなり、実質レギュラーメンバーが橘、船村、紅林、吉野、津上の5人となる。

3月:そのピンチを乗り越えるべく、蒲生警視(長門裕之)を特命課相談役として登場させる(第100話 - 第104話)。さらに補強策として、藤岡がスタッフの説得により条件付き(理由は後述)で復帰(第103話・第104話)。

4月:西田が降板(第105話)。その穴埋め的なポジションとして、庶民派の滝と(第108話)高杉幹子婦警が加入(第109話)。

5月:視聴者公募作品において二谷が番組に復帰(第110話)。

9月:一時の危機を脱し安定したと思われた矢先、大滝が映画『影武者』の撮影のため一時降板(第127話・第128話)。

1980年

1月:荒木が降板(第146話・第147話)。番組初の殉職という形を取る(その際のエピソードは後述)。

2月:叶が加入(第148話)。

7月:桜木が降板(第169話)。その翌週、大滝が復帰(第170話)。その後、番組は(オープニング登場順に)神代、船村、橘、紅林、叶、吉野、幹子、桜井の体制になり、このメンバーで5年間にわたり固定される。

1981年 - 1982年

1981年3月:第200・201話「
ローマパリ縦断捜査!」で、番組200回記念作品として初の海外ロケを行った。

この時期に製作された第212話「地図を描く女!」が有識者から高い評価を獲得。刑事たちや事件に関わる人々の心情を深く描いた、いわゆる「人情系」の路線へとシフトしていった。また、この時期には、蒲生警視のシリーズ物(窓際警視シリーズ)、視聴者投稿作品といった企画が登場するようになり、次回予告では五木田武信がリポーターとして顔を出すようになる。


1982年8月:海外ロケ第2弾として、ハワイロケを行った5周年記念作品を放送(第275話・第276話)。

1982年9月:第278話「逮捕・魔の24時間!」で、二谷が初めて監督を担当。

1982年11月:制作サイドと対立したメインライターの長坂秀佳が番組を降板。

1983年 - 1984年

1983年6月:制作サイドと和解し、長坂が7か月ぶりに番組に復帰。「長坂秀佳シリーズ」として原則集中型の放送形式となる。

1983年9月:このころからオープニングも一新して、20パーセント以上の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯。以下略)を連発するようになる。

1983年12月:藤岡が映画『SFソードキル』の撮影のために一時番組を離れ渡米。その間、五代高之扮する早見巡査長が加入して穴を埋める(第342話 - 第348話)。

1984年1月:第347話「暗闇へのテレフォンコール!」で、番組史上最高視聴率となる27.4パーセントを記録するなど、9週連続20パーセント以上の視聴率を記録した。

1984年2月:350回記念作品の第1弾として放送された第350話「殺人トリックの女!」で、二谷英明の妻の白川由美が準レギュラーとして初登場(以後419話、第436話に登場)。続く第2弾での第351話「津上刑事の遺言!」では、荒木も含めこれまでのレギュラーが勢ぞろいした。

1984年3月:作家シリーズ第2弾、石松愛弘シリーズを4週連続で放送した。

1984年3月:五木田武信が予告担当を降板。

1984年4月:7周年記念作品の一環として、第359話・第360話「哀・弾丸・愛 7人の刑事たち!」(第13話のリメイク版)が放送。この作品は、「特捜」の中でも名作との評価が高いと言われる。視聴率は、第359話、第360話ともに20.0パーセントの好視聴率を記録。

その後も、沖縄ロケ、東京の街シリーズ、秋の特別企画、女性の犯罪体験の手記シリーズといった企画を連発した。

1985年

1月:大滝が舞台で番組を一時離れたため、代打で
渡辺裕之演じる的場巡査長が4話限定(第397話 - 第400話)で加入(その後、第428話で再びゲスト出演)。

3月:8周年記念としてベルギーロケを行った作品(第407話・第408話)を放送。

6月:第418話「少年はなぜ母を殺したか!」では、全編法廷内でドラマを展開。

8月:塙五郎と、8年半(途中離脱時期もあるため実質は7年と数ヶ月)レギュラーを務めた大滝が降板(第430話)。

10月2日:誠が殉職という形で降板(第435話)。

10月10日:『ニュースステーション』スタートに伴い、木曜21時に枠移動。その初回は番組唯一の2時間スペシャルとして放送。この回から、5年9か月ぶりの新メンバーでマイホームパパの時田と、激情派の犬養が加入。オープニングが一新された。

11月:メンバー歴代最年少の杉が加入、婦警が6年半ぶり3度目の交代(第441話)。6年半ぶりに特命課刑事が8名になった。

12月:岡山・香川ロケを行った(第444話「退職刑事失踪の謎!瀬戸内に架けた愛!!」・第446話「倉敷?高松?観音寺・瀬戸内に消えた時効!」)。

木曜21時に移動後、視聴率が黄金期の平均20パーセント台から平均12パーセント台に下降するようになる。

1986年 - 1987年

1986年4月:9周年記念・犯人当て懸賞付きドラマ(第460話「挑戦・この七人の中に犯人は居る!」)を放送。その後編(第461話「挑戦II・窓際警視に捧げる挽歌!」)で、番組準レギュラーの蒲生警視が殉職。視聴率は振るわなかったものの、捜査四課の西岡刑事(蟹江敬三)がその後もセミレギュラーとして登場、ミステリアスな刑事役を演じた。


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