特別二等車
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特別二等車(とくべつにとうしゃ)とは、主に1950年代の一時期(1950年4月11日 -1960年6月30日)、日本国有鉄道(国鉄)が当時の二等客車の区分内において、特別設備の車両を指して呼称した用語である。

1950年昭和25年)、日本で初めて自在腰掛(リクライニングシート)を備えた客車が二等車扱いで製造されたが、これが従来の二等車と設備の格差がありすぎたため、従来の二等車と区別する意味で付けられた名称である。この特別二等車には、特別の料金体系が制定され(特別二等車料金)、1958年(昭和33年)までこの料金制度が継続された。

一部の国鉄関係者の間では、「特別」という部分と二等車の略称である「ロ」を組み合わせた「特ロ(とくろ)」・「特2(とくに)」とも呼称した。それに対して、在来のボックス型転換式座席の二等車は、「並ロ(なみろ)」・「並2(なみに)」と称された。

「特ロ」車は在来二等車に比して格段に居住性を改善したため好評を得、やがてリクライニングシートは急行列車以上の二等車の標準設備となった。
概要

1950年(昭和25年)、国鉄は連合軍総司令部民間運輸局 (Civil Transportation Section/CTS) の指令により、リクライニングシートを装備した優等車両「スロ60形」を製作した。アメリカでいう「コーチ」車に相当するものである。日本の鉄道における在来客車の車内設備は居住性に難があると判断したCTS側の意向で特に製作されたもので、緊急製作の都合上、木造客車の鋼体化改造に伴う資材を流用して製造された。計画当初はマイテ39の1人用リクライニングシートを2人用に設計変更して一等車として運用する予定であったが、米国のものを取り付け二等車とするようCTSの勧告が入った[1]。「在来車に比し設備水準が高すぎる」という理由により一等車扱いを希望したが、CTSは二等車扱いとするように強く命令した。このため、在来二等車と区別する目的で、一般の二等乗車券以外に追加料金を徴収する「特別二等車」としたものである。従って当初計画されていた一等車相当の形式名「スイ60形」を二等車扱いの「スロ60形」に変更した。

この特別二等車は、特別急行列車ないしは急行列車に連結され、特別急行列車の二等車は特別二等車のみ、急行列車は1958年まで特別二等車の車両数が不足していたため、座席指定席となる特別二等車と自由席である従来型の二等車(並ロ)がともに連結されるのが原則であった。

なお、特別二等車料金制度下における乗車時には、特別急行列車の場合は二等乗車券・二等特急券(三等の倍額)のみで利用できたが、急行列車の場合は二等乗車券・二等急行券に加えて特別二等車料金を必要とした。

特別二等車の増備によって、1958年(昭和33年)10月1日以降、急行以上の二等車はすべて特別二等車を連結することになった[注釈 1]。その中で指定席・自由席が設けられ、急行列車の二等車に座席指定制度が適用されることとなり、旅客輸送規則上、特別二等車料金が消滅し、これ以降は特別二等車の呼称は営業上は使用されなくなった[注釈 2]。また、2年後の1960年(昭和35年)6月1日より151系電車のクロ151形が営業開始したが、同形式は特別二等車を凌ぐ設備となったものの、すでに特別二等車の料金制度が廃止されていたため、それに代わる特別車両料金制度を同形式に乗車する場合に限り適用することとなった。これにより特別二等車が形態を変えて事実上復活した。

旧並二の従来型の二等車同様、1960年(昭和35年)7月1日の二等級制移行で「一等車」となった。その後、旧並二の一等車は順次二等車に格下げされていったが、旧特二の一等車は格下げされず(一部を除く)、1969年(昭和44年)5月10日のモノクラス制移行により特別車両「グリーン車」となった。この時、クロ151形を改造したクロハ181形の区分室に設定されていた特別車両料金制度は廃止された。
運用の拡大と特別二等車料金特別二等車券

特別二等車の第一号、スロ60 9は1950年(昭和25年)3月に落成した。同年4月1日から特別二等車を特急「つばめ」に連結し運用を開始するようCTSは要求していたが、車両の落成が遅れたため4月1日までには必要な両数が揃わず、同月11日の「つばめ」上下列車から特別二等車の運用が開始された。また、特急「はと」の運行が1950年5月から開始されたが、運行開始までに必要な数の特別二等車が揃わなかったことから「はと」には同年6月まで従来の設備を持った二等車が連結され、車両の落成を待って6月から特別二等車に振り替えられた。

この時点では特別二等車=特別急行列車のみに連結される豪華な二等車という扱いであり、従来の二等車との設備の格差は問題にならなかったが、急行列車への特別二等車の連結が開始されると従来の二等車との格差を埋めるため特別二等車の利用に当たっては追加料金を徴収することになった。ただし、「特別二等車はあくまで二等車の一部である」という立場から当初、従来の二等席を自由席、特別二等席を指定席とした上で追加料金は座席指定料という形で徴収された。当時は座席指定料の上限を100円とする規則が存在したため、大きく向上したサービス水準に比べ追加料金は少額にとどまり、特別二等車は大好評をもって迎えられることになった。

特別二等車に乗車するためには特別二等車券が必要で、この切符は座席指定券を兼ねてはいたが、距離により金額が定められていた。そして、同様に乗車日の7日前から発売された。

1954年当時の料金は以下のとおり。なお当時は一、二等車には通行税が賦課されていたので、この料金には通行税2割を含んでいる。

距離金額
(単位:
300キロまで300
600キロまで420
900キロまで540


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