牛かた
[Wikipedia|▼Menu]
日本式の牛肉部位

牛かた、牛肩(ぎゅうかた、英語: beef shoulder clod)は、日本における牛肉の部位の1つ。牛うで、しゃくし、カタミスジとも呼ばれる[1]牛かたロース(牛肩ロース)とは異なる。

食肉小売品質基準が定める牛肉の11部位の1つであり、日本に輸入される牛肉の部位のショルダークロッド、クロッド(英語版)(ブレード)、チャックテンダーを含む[2]

運動量が多い部分であるので、筋肉質で脂肪は少ない[1][3]。肉質はやや堅いが[3][1]、薄切り肉にすると柔らかくなる[3]カレーシチューしゃぶしゃぶなど、幅広く利用できる[1]。ただし、内側のミスジなどは柔らかく、脂肪も少なくはない。

以下に牛かた肉を細分した例を記す。
ミスジ
肩甲骨の肩甲棘の下にある棘下筋[4]。英語ではOyster Blade、Top Bladeと呼ばれる[4]。イギリスでは断面を羽とみたててFeatherとも呼ばれる[4]
ウワミスジ
ミスジの上に部位[4]関西ではコバンザメとも呼ばれる[4]。筋肉としては肩甲下筋大円筋[4]。英語ではUpper Oyster Blade[4]
肩三角(かたさんかく)
上腕三頭筋の部分[4]。三角形をしており、サンカク、栗(クリ)とも呼ばれる[4]。英語ではTriceps Brachii Caput[4]
こさんかく
広背筋の部分[4]。肩三角よりひとまわり小さい三角形のため小三角と呼ばれる[4]。英語ではAnconeus[4]
にのうで
上腕筋烏口腕筋の部分[4]。まくらとも呼ばれる[4]。英語ではBiceps Brachii[4]
トウガラシ
肩甲骨の肩甲棘の上にある棘上筋の部分。形がトウガラシに似ていることから名付けられた[5]。間のスジを取り除いて肉を開くと鳥のに似た形状となるため、関西ではトンビとも呼ばれる[4]。英語ではChuck Tender[4]。「柔らかい(Tender)、肩(Chuck)」の意で、その名の通りに柔らかいのが特徴[4]
出典^ a b c d “肉の部位の呼び名は、地域によってこんなに違う! チマキに天肉、クラシタとは!?”. 飲食店ドットコム. 2023年12月31日閲覧。
^ “食肉小売品質基準(牛肉及び豚肉)” (PDF). 全国食肉事業協同組合連合会 (2005年3月1日). 2023年12月31日閲覧。
^ a b c “牛薄切り肉の各部位の特徴って?”. オレンジページ. 2023年12月31日閲覧。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “日英肉比較 牛肉 ウデ編”. 西島畜産 (2020年4月9日). 2024年1月1日閲覧。
^ “【まめ知識】牛肉の「トウガラシ」「ザブトン」「ネクタイ」ってなあに?”. 農畜産業振興機構 (2019年7月3日). 2024年1月5日閲覧。










牛肉
肉牛

黒毛和種

褐毛和種

日本短角種

無角和種

シャロレー種

ヘレフォード種

アバディーン・アンガス

アルゼンチンビーフ(英語版)

仔牛生産(英語版)

素牛(英語版)

有機牛肉(英語版)

銘柄牛

日本のブランド牛一覧

神戸ビーフ

但馬牛

松阪牛

近江牛

米沢牛

大和牛

山形牛

までい牛

万葉牛

いわて短角和牛

オリーブ牛

宇都宮牛


製品

部位

ブレードステーキ(英語版)

ミスジ


ブリスケット

ボトムサーロイン

枝肉規格(英語版)(枝肉格付

チャックステーキ(英語版)

フィレ・ミニョン

フランクステーキ(英語版)

ハンガーステーキ(英語版)

プレートステーキ

ランチステーキ(英語版)

成型肉ステーキ

リブ・アイ・ステーキ(英語版)

リブステーキ

ばら肉

ラウンドステーキ(英語版)

ランプステーキ

ショートロイン

ショートリブ(英語版)

牛うで(英語版)(牛かた)

サーロイン

トップサーロイン

スカートステーキ(英語版)(ハラミ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:24 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef