牙_(アニメ)
[Wikipedia|▼Menu]

.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目に含まれる文字「牙」は、オペレーティングシステムブラウザなどの環境により表示が異なります。

牙 -KIBA-
ジャンルダーク・ファンタジーバトルアクション
アニメ
原作アニプレックス
監督神志那弘志
シリーズ構成井上敏樹
脚本井上敏樹、石橋大助
犬飼和彦、滝晃一
横手美智子古怒田健志
キャラクターデザイン吉松孝博
音楽三宅純
アニメーション制作マッドハウス
製作アニプレックス、アッパーデックジャパン
ドリームランチ、マッドハウス
テレビ東京、電通
放送局テレビ東京
放送期間2006年4月2日 - 2007年3月25日
話数全51話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『牙 -KIBA-』(きば)は、2006年4月2日から2007年3月25日までテレビ東京系列で放送されていたテレビアニメ
概要

アメリカ合衆国トレーディングカードゲーム会社最大手、アッパーデック社とのタイアップの元、カードゲーム『牙』のテレビアニメ版として展開され、米国での放送も行われた[1]

従来のカードゲーム系アニメにありがちな、商品(本作の場合はカードの図案となる「スピリット」)ばかりをクローズアップする展開ではなく、あくまでも主軸を人間ドラマに置き、販促よりも物語を最優先する丁寧な作品作りが特徴である。監督の神志那弘志は、雑誌のインタビューで「子供向けの枠だからといって、子供に媚びる展開には絶対しない(子供が楽しめない展開にすると言う意味では無い)」と言い切っており、シリーズ構成を務める井上敏樹の作風とも相まって、時に子供向けアニメとは思えない非常に重く、ハードな物語も展開された。登場するキャラクターはカードゲームと基本的に同じだが、その設定や物語上での扱いは別物となっている。カードゲームの売上はヒットへは行かずとも悪くは無く、シリーズ延長やアニメの続編制作の打診もあったが、スタッフが「一年でやりきった」ことを理由に打診を断った。

この番組から2007年後期の『メイプルストーリー』までソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)とアニプレックス日曜8時30分枠のスポンサーに就いている。

テレビ東京の日曜8時30分枠としては最後の非ハイビジョン制作アニメでもある。
あらすじ

無機質で閉鎖的な世界「カーム」に住む少年、ゼッドは、「扉や門を壊せば違う世界に行ける気がする」という思いにとらわれて街を破壊して回り、学校や警察から追われていた。親友のノアは彼を心配するが、彼の事情を知っているだけに何も言えない。ゼッドの母であるサラは精神を病んでおり、病室で日々を過ごしていた。

そんなとき、ゼッドを追って来た教師が突如豹変し、狂人となってゼッドに襲い掛かる。それに呼応するように廃人だったはずのサラは正気を取り戻し、得体の知れない力を使って教師と戦う、何が何だか解らないまま、必死で警察から逃げ回るゼッド。追い詰められたとき、彼のもとに現れたのは、巨大な光の渦だった。無我夢中で渦の中に飛び込むゼッド。やがてたどり着いたのは、「シャード」の力を使う能力者「シャードキャスター」が戦う、戦乱の異世界だった……。
世界設定

本作の世界は、シャードが存在しない近未来的な世界「カーム」と、シャードキャスターたちによる戦乱の世界「シャード世界」に分かれる。シャード世界は、様々な自然・文化・政治形態を持つ8つの領域(国家)からなり、各領域はシャードキャスターによる「シフティング」によってのみ移動可能。
カーム
ゼッド、ノア、サラの出身地。機械文明が発達した、現実の現代に近い世界で、シャードは知られていない。機械が排出するガスにより空気はよどみ、人々はマスクなしでは歩けない。
テンプラー
ゼッドが最初にやってきた領域。「博愛と調和」の精神の下に共和制を取る、緑豊かな平和の国。ジーコ、セバスチャン、カーンら7賢人によって統治される。戦力になる優秀なシャードキャスターがほとんどおらず、軍事力は非常に脆弱。対策としてネオトピアと同盟を結んでおり、賢人の中にはネオトピアからの出向者も存在する。ネオトピアとジーモットの戦争の際には、静観することでダメージを受けることなく生き残ることに成功した。
ネオトピア
ノアが最初にやってきた領域。テンプラーの同盟国。「絶対規律」を標榜する、厳しい戒律に縛られた封建国家。少しでも戒律を破った者は、例外無く処罰の対象となり処刑され、さらに一族も連帯責任として辺境のウルバークスへ追放される。ただし、追放者でシャードキャスターの才能があれば残留できる。その後タスク・ジーモット連合軍に攻め込まれ、ハイラムが死んだことにより滅び、タスクの領土となった。
ジーモット
絶対主義国家。王家を失い、さらにヒューが死んだことによりタスクの属国となった。「力こそが全て」が国全体を貫くモットーで、いかなる悪辣な手を使おうとも強者が国を手に入れることが認められる国。その精神ゆえに短い間に何度も代替わりが続き、最終的にはタスクの体制崩壊により生き残ったエルメイダが王となった。
タスク
軍事国家にして、他の領域からは「悪の枢軸」と称される。全身に毛が生え、4本の腕、翼などを持つ獣人(けものびと)、姿は人間だが肩に角を持つタスク人の2つの民族が居住する。世界を創造したといわれる伝説の神タスカーの復活を願い、全てのキースピリットを集めようとしている。獣人ガリを国王としているが、実際にはジーム、ギトラ、デュケム、モーリマが最高幹部として実権を握っている。そしてデスパラ、モロッコ、ノーマンらの貴族を下級幹部としている。幹部達は全員仮面をつけている。キースピリットを巡る戦いで、ガリと最高幹部が全て死亡しミレッドも記憶を失ったために体制が崩壊した。なお、「タスク(TUSK)」とは「牙」という意味。
ウルバークス
ネオトピアを追われた技術者達の科学大国。その科学力でシャードキャスターを機械化させ、スペル・シャードやスピリット・シャードの召喚時間を短縮させた。シャードの才能が無くとも機械化により使用可能となる。さらに腰に付けているアイテムは相手のスピリットの分析や敵の位置を確認できる代物。タスクにその技術力を狙われ一時崩壊するが、ギンガ達の手によって徐々に修復されつつある。食料はおろか、飲み水すらない辺境の地で毎日が嵐に見舞われている。
シーカーズ
浮遊要塞で生活しているリオンの末裔達を示す。各領域では伝説的存在で、存在しない物だとされていた。キースピリットを一箇所に集めようとするタスクとは対称的に、キースピリットを一箇所に集めないために影で動いている。
カルブ・フー
ジーモットの属国。国民は闇の訓練場で強制的にジーモット兵の訓練を受け、捨て駒として利用されている。その後、カルブ・フーの戦いで壊滅的なダメージを受け、故郷を棄てざるを得なくなった。住人は卵生で、えらによる水中呼吸が可能という特性を持つ。
用語
シャード
シャード世界の者が使用する、魔力が結晶化したエネルギー体。大きさは
ビー玉程度。大きくは「スペル・シャード」と「スピリット・シャード」に分かれ、普段は体に埋め込んで携帯する。一般人も使用できるが、戦闘を行うにはそれなりの修練が必要。
シャードキャスター
シャードを使う者の総称。シャードキャスターは、体のどこかにある紋様にシャードを収納し、そこから取り出して使用する。
スペル・シャード
シャードキャスターが使用するシャードの1つ。通信や盗聴などに使う他、敵に投げつけて攻撃したり、武器や防具にはめ込んで威力を増加させたりと、その使用法は多岐にわたる。
スピリット・シャード
シャードキャスターが使用するシャードの1つ。大きさはゴルフボールの倍程度。シャードキャスターが召喚する精霊。人間型からクリーチャーまで、その姿は千差万別。相手のスピリット・シャードは相手を倒すか奪うことで自分のものとして使用することも可能。何個でも所有可能なため他者からスピリット・シャードを強奪しコレクションにする「スピリット・コレクター」も存在する。強力な力を持つが、シャードキャスターにしか使用することは出来ず、さらに使いこなすにも修練が必要。自身の精神力以上の力を持ったスピリットは、使用者の精神を破壊することも。使用者が死んだ場合そのスピリット・シャードは自然界へ還る。
シフティング・シャード
シャードキャスターが使用するシャードの1つ。シャードの類では比較的に希少なシャード。他空間移動に使用する。各領域はシフティングの探知や何処へシフティングしたか詳細に知ることができ、さらに妨害し他の領域へ落とすことも可能。
ムーヴ・シャード
シャードキャスターが使用するシャードの1つ。シャードの類ではシフティングほどではないが比較的に希少なシャード。シフティングと異なり、領域内の移動に使用する。特に、無数の浮遊する島で構成されるタスクの移動には不可欠。
ヒーリング・シャード
シャードキャスターが使用するシャードの1つ。シャードの類ではシフティングほどではないが比較的に希少なシャード。傷や病の治療に使用する。
キースピリット
スピリットの中でも特に強大な力を持つと思われる謎のスピリット群。「アミル・ガウル」「プロニモ」「サチュラ」「モナディ」「シャディン」「デュナミス」の6つが存在する。上級シャードキャスターならば使用可能だが、「アミル・ガウル」のみ自身が選ばなかったシャードキャスターが使用すると拒絶反応を起こし、全身に激痛が走り、体内から排出するまで体を蝕み、時には死をも与える。
ジャウスト
各領域で開かれる、シャードキャスターによる大会。テンプラーのジャウストは1年に1度開かれ、降参か場外で勝負が決まる。優勝者には名誉のみが与えられ、実利はない。少年少女だけで開かれるJr.ジャウストも存在する。ジーモットのジャウストは不定期で開かれ、勝負は生死によってきまる。優勝者には幹部への挑戦権が与えられる。また、ネオトピアは絶対規律の正しさを誇示するため、各領域の精鋭シャードキャスターを集めての領域間対抗ジャウストを行った。
登場人物
主要人物
ゼッド
- 吉野裕行[2] / 幼少時代 - 平田宏美15歳[3]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:99 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef