片町線
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「学研都市線」はこの項目へ転送されています。JR北海道札沼線の愛称「学園都市線」とは異なります。

片町線

放出駅に入線する207系電車による普通列車(2024年1月)
基本情報
通称学研都市線(木津駅 - 京橋駅間)
城東貨物線(神崎川信号場 - 吹田貨物ターミナル駅間、正覚寺信号場 - 平野駅間)
日本
所在地京都府大阪府
種類普通鉄道在来線幹線
起点木津駅
終点京橋駅
駅数24駅
電報略号カタセ[1]
路線記号(支線を除く)
開業1895年8月22日 (1895-8-22)
一部廃止1997年3月8日 (1997-03-08)
(京橋駅 - 片町駅間)
所有者西日本旅客鉄道
運営者西日本旅客鉄道
日本貨物鉄道
車両基地網干総合車両所明石支所、網干総合車両所放出派出所ほか
使用車両207系321系
路線諸元
路線距離44.8 km(木津駅 - 京橋駅間)
3.7 km[2](神崎川信号場 - 吹田貨物ターミナル駅間)
1.5 km(正覚寺信号場 - 平野駅間)
軌間1,067 mm
線路数複線(松井山手駅-京橋駅間)、単線(左記以外)
電化方式直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式
保安装置ATS-PおよびATS-SW(拠点P方式)
最高速度110 km/h
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片町線(かたまちせん)は、京都府木津川市木津駅から大阪府大阪市都島区京橋駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線幹線)である。学研都市線(がっけんとしせん)という愛称が付けられており、旅客案内において正式路線名の「片町線」と案内されることはほとんどない。このほか、本線から離れた神崎川信号場 - 吹田貨物ターミナル駅間および正覚寺信号場 - 平野駅間に貨物支線を持つ。

本項では正式な路線名を示す場合を除いて、東海道本線の尼崎駅から三ノ宮方面については「JR神戸線」、福知山線の尼崎駅 - 篠山口駅間は「JR宝塚線」、関西本線久宝寺駅 - 奈良駅間・奈良駅 - 木津駅間は「大和路線」の愛称で記述する。
概要

JR西日本のアーバンネットワークに含まれる路線の一つである。生駒山地の北端を廻り、大阪府北河内地域の各都市や京都府南部に広がる住宅地と大阪阪神方面との通勤・通学路線となっている。また愛称の通り、関西文化学術研究都市田辺地区のアクセス路線でもある。京橋駅からはJR東西線に直通運転を行っており、さらにJR東西線の尼崎駅から先はJR神戸線東海道本線山陽本線)またはJR宝塚線(福知山線)に乗り入れている。

元は路線名の由来であった片町駅が終点だったが、同駅が1997年のJR東西線開業と同時に同線の大阪城北詰駅に置き換わる形で廃止されたため、京橋駅が終点となった。片町駅が廃止された後も正式路線名は変更されていない。1990年に制定されたラインカラーは黄緑(■)で、選定理由は「これからの若いエネルギーをイメージ」としていたが、2014年度に路線記号 H を導入した際にラインカラーは直通運転しているJR東西線と同じ桜桃色(■)に変更されている[3]

関西の日本国有鉄道(国鉄)線で初の電化区間である[4][注 1]。また国鉄では武蔵野線に次いで、西日本地域としては初めて自動改札機を採用した路線でもある[注 2]

旅客営業区間の全線が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「大阪近郊区間」および、長尾駅 - 京橋駅間が電車特定区間に含まれ、区間外よりも割安な近距離運賃設定となっている。また、全線がIC乗車カードICOCA」のエリアに含まれている[6]

全区間をJR西日本近畿統括本部が管轄している。

北陸新幹線京都駅 - 新大阪駅間のルートは、当線の松井山手駅付近に近畿地方で唯一の北陸新幹線単独駅を設置する京田辺ルート(南回り)に確定しており[7]、これにより関西文化学術研究都市の経済振興が図れるとされている[8][注 3]
貨物支線放出駅から網干総合車両所明石支所放出派出所に延びる鉄橋。おおさか東線久宝寺駅方面にもつながっている詳細は「おおさか東線」を参照

かつては放出駅・鴫野駅からそれぞれ南北に伸びる貨物支線(通称「城東貨物線」)を持ち、関西本線東海道本線を結ぶ日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物列車が同線を経由して運行されていた。

JR発足後、同線の一部は新大阪駅 - 久宝寺駅間を結ぶおおさか東線として旅客営業に用いられることになり、第三セクター会社の大阪外環状鉄道によって旅客線化する工事が進められ、2008年3月15日に放出駅 - 久宝寺駅間が、2019年3月16日[10]に新大阪駅 - 鴫野駅間が開業した。この際に片町線の重複する区間が廃止された結果、現在の貨物支線は本線から離れた正覚寺信号場 - 平野駅間および神崎川信号場 - 吹田貨物ターミナル駅間のみが残る状態となっている。
路線データ

管轄・路線距離(
営業キロ):

西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者):

木津駅 - 京橋駅間 44.8km

神崎川信号場 - 吹田貨物ターミナル駅間 3.7km

正覚寺信号場 - 平野駅間 1.5km


日本貨物鉄道第二種鉄道事業者):

徳庵駅 - 放出駅間 (1.8km) ※放出駅 - 鴫野駅間はおおさか東線の区間として扱われている[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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