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出典検索?: "父の詫び状"
『父の詫び状』(ちちのわびじょう)は、日本の脚本家 、小説家の向田邦子が、1978年(昭和53年)に発表した 随筆集。1986年(昭和61年)にテレビドラマ化された。
不器用にしか愛情を表せない父を中心とした昭和の家庭の姿を描いた。 向田は、1952年(昭和27年)から市川三郎
作品誕生の経緯とその概要
そんな折、当時文藝春秋の相談役であった車谷弘から都市情報誌『銀座百点』への随筆連載を打診される。向田は自分をためしてみるため、左手で執筆することを思い立ち、連載の依頼を快諾した。向田は子供時代の自分の家庭の回想を中心に日常的な話題を盛りこんだ随筆を執筆。『銀座百点』の1976年(昭和51年)2月号から1978年(昭和53年)6月号にかけて約2年間にわたって連載を続けた。向田の随筆家としてのデビューとなったこの連載は好評で、連載終了後間もなく『父の詫び状』のタイトルで単行本化された。昭和における日本の家庭像を見事に描いたものとして[1]、今日では向田の代表的な随筆作品と評価されることが多い。 表記は原本に拠る。 ジェームス三木の脚本[2]によりドラマ化され、NHK総合テレビジョンで1986年(昭和61年)11月1日に放送された。1996年6月20日にVHSが発売されていたが、2013年12月13日にはDVDが発売された[3]。 下記はドラマ放送時の配役表である。 NHKドラマ版『父の詫び状』出演者一覧 役俳優役俳優
収録作品タイトル
父の詫び状
身体髪膚
隣りの神様
記念写真
お辞儀
子供たちの夜
ストライキ
細長い海
ごはん
お軽寛平
あだ桜
車中の皆様
ねずみ花火
チーコとグランデ
海苔巻の端っこ
学生アイス
魚の目は泪
隣りの匂い
兎と亀
お八つの時間
わが拾遺集
昔カレー
鼻筋紳士録
薩摩揚
卵とわたし
出版
1978年(昭和53年) 文藝春秋(単行本、ISBN 978-4163348704、絶版)
1981年(昭和56年) 文藝春秋(文春文庫、ISBN 978-4167277017、絶版)
1987年(昭和62年) 新潮社(渡辺美佐子の朗読による「新潮カセットブック」版、ISBN 978-4108201040、絶版)
1997年(平成9年) 新潮社(カセットブックの「新潮CD」版、ISBN 978-4108300095)
2005年(平成17年) 文藝春秋(文春文庫新装版、ISBN 978-4167277215)
2009年(平成21年) 文藝春秋『向田邦子全集(5) エッセイ一 父の詫び状』(ISBN 978-4166417209)
テレビドラマ版
田向征一郎杉浦直樹社長宮川洋一
田向しのぶ吉村実子本社課長井川比佐志
田向恭子長谷川真弓支店次長桜井センリ
田向順子大塚ちか子(現・大塚ちか)社員西久保翔
田向武藤田龍美
田向礼子米沢由香桃太郎中西敦子
田向千代沢村貞子小菊原ゆりか
体操教師坂口芳貞獅子舞翁屋社中(翁家社中の誤り)
吉岡少年市川染五郎猿芝居周防猿回しの会
吉岡の友人阿形誉久紙芝居森下正雄
中富少年中野康医師根上忠
近所の主婦今成友見看護師照本一代
橋本老人殿山泰司語り岸本加世子
脚注^ ただし、エッセイストの高島俊男は著書『メルヘン誕生―向田邦子をさがして』(いそっぷ社、2000年、ISBN 978-4900963139)において、向田の家庭は戦前においてはきわめて経済的に恵まれた家庭であり、それが近年に「戦前のごく普通の一家」と思われていることには向田自身の無自覚な欺瞞もあると批判を行った。
^ ジェームス三木 - NHK人物録
^ “向田邦子原作 父の詫び状【NHKスクエア限定商品】 -TVドラマ”. Amazon.com. 2019年7月30日閲覧。
関連項目
爆笑問題の日曜サンデー - TBSラジオの番組。2013年3月31日まで「昔カレー」になぞらえたコーナー「今カレー」が放送されていた。
外部リンク
ドラマスペシャル 父の詫び状 - NHK放送史
番組エピソード 父と子の絆を描く【父の日ドラマ特集】 -NHKアーカイブス
番組エピソード ドラマスペシャル 父の詫び状 -NHKアーカイブス