熱田神宮
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熱田神宮

外玉垣御門(拝殿)外観
(2023年(令和5年)1月)
所在地愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度7分38.5秒 東経136度54分31.2秒 / 北緯35.127361度 東経136.908667度 / 35.127361; 136.908667座標: 北緯35度7分38.5秒 東経136度54分31.2秒 / 北緯35.127361度 東経136.908667度 / 35.127361; 136.908667
主祭神熱田大神
神体草薙神剣(草薙剣)
社格式内社名神大
尾張国三宮
官幣大社
勅祭社
別表神社
創建伝・仲哀天皇元年
伝・大化2年(646年)
本殿の様式神明造
例祭6月5日(熱田祭)
主な神事歩射神事
御煤納神事
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熱田神宮(あつたじんぐう)は、愛知県名古屋市熱田区神宮にある神社式内社名神大社)、尾張国三宮旧社格官幣大社で、現在は神社本庁別表神社。宮中の四方拝で遥拝される一社。神紋は「五七桐竹紋」。古くから「熱田さん」と呼ばれて親しまれている。
概要南鳥居と初詣の人波
(2014年(平成26年)1月)

名古屋市南部の熱田台地の南端に鎮座する。古くは伊勢湾に突出した上に位置していたが、周辺の干拓が進んだ現在はその面影は見られない[1]

三種の神器の1つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として知られる。なおこの剣は、鎮座の後も、盗難に遭ったり(「草薙剣盗難事件」を参照)、形代壇ノ浦の戦いで遺失するなどの受難にみまわれている(「天叢雲剣」を参照)。諸説あるものの、草薙神剣の創祀は景行天皇43年[2]、熱田社の創建は仲哀天皇元年[注 1]あるいは646年(大化2年)[注 2]と伝わる。古くは尾張国(現愛知県西部地方)における地方大社として存在感を示し、中世以降は政治的・経済的に急速に台頭して、「日本第三之鎮守[5]」(伊勢神宮石清水八幡宮に継ぐとする意)(『熱田明神講式』)、「伊勢神宮に亞(つ)ぐ御由緒の尊い大社」(『熱田神宮略記』)[6]とされるほどの国家的な崇拝を受けるに至る[7]

建物は伊勢神宮と同じ神明造であるが、1893年明治26年)までは尾張造と呼ばれる独特の建築様式だった(境外摂社の氷上姉子神社に尾張造の建築様式が残っている)[要出典]。

初詣には毎年200万人以上の参拝客が訪れる[8]
祭神
主祭神


熱田大神(あつたのおおかみ)

三種の神器の1つ・草薙神剣(くさなぎのみつるぎ、草薙剣・天叢雲剣とも)[9]神体とする天照大神を指すとしている[10]


相殿神


天照大神(あまてらすおおかみ)

素盞嗚尊(すさのおのみこと)

日本武尊(やまとたけるのみこと)

宮簀媛命(みやすひめのみこと)

建稲種命(たけいなだねのみこと)

主祭神である熱田大神について、熱田神宮は「三種の神器のひとつである草薙神剣を御霊代としてよらせる天照大神」とする[11]。すなわち、草薙神剣の「正体」としての天照大神をいい、いい換えれば、草薙神剣そのものが天照大神の「霊代(実体)」としての「熱田大神」である[12]戦前までは、主祭神を「草薙大御剣神」(『熱田神宮略記』(1877年(明治10年)))[13]、「天璽草薙大御劔(あまつみしるしくさなぎのおほみつるぎ)」(『熱田神宮略記』(1939年(昭和14年)))[14]などとしながら表現上における正体と霊代の区別がなされていなかった。ただし、草薙神剣を天照大神とする捉えかたそのものは『熱田明神講式』(平安時代末期)にすでに現れる古いものである[注 3]。しかし、より古い『尾張国風土記』逸文には、日本武尊が宮簀媛に草薙神剣を手渡す際に自らの形影(みかげ)とするようにと言い残したとあり[注 4]、奈良時代には日本武尊を草薙神剣の正体とする見かたがあったともいわれる[17]。平安時代以降は、伊勢の皇大神宮(内宮)の祭神である天照大御神を草薙神剣の正体とすることが通説であり[18]、このことで伊勢と熱田は「一体分身の神」を祀る神社であり、日本国を支える2柱であるとさえされてきたのである[注 5]

相殿には、天照大神・素盞嗚尊・日本武尊・宮簀媛命・建稲種命と草薙剣に縁のある神が祀られている。素盞嗚尊は、ヤマタノオロチ退治の際に、ヤマタノオロチの尾の中から草薙剣を発見し、天照大神に献上した。天照大神は、その草薙剣を天孫降臨の際に迩迩芸命(ににぎのみこと)に授けた。日本武尊は、草薙剣を持って蝦夷征伐を行い活躍したあと、妃の宮簀媛命のもとに預けた。宮簀媛命は、熱田の地を卜定して草薙剣を祀った。建稲種命は宮簀媛命の兄で、日本武尊の蝦夷征伐に副将として従軍した[20]

『延喜式』の巻三神祇三(臨時祭)や巻九神名帳上に「熱田神社一座」とあるように[21][22]、古代までは神剣のみを祀っていた可能性が高い[23]。伝承では都から神剣が遷座した686年(朱鳥元年)、実際にはおそらく神仏習合の影響が顕著になった中世以降、土用殿に神剣が、正殿に5座の神が祀られるようになる[注 6]。1893年(明治26年)に土用殿が廃されてからは、本殿に主神の草薙神剣および相殿神の5座が祀られるようになっている[25][26]
創祀と創建

草薙神剣は、素盞嗚尊がヤマタノオロチを退治したときにその尾から生まれたものという[注 7]。『古事記』(上巻)に「都牟刈の大刀(つむがりのたち)」(鋭利な太刀の美称)として登場し[28]、『日本書紀』(巻第一神代上第八段一書の1)は元の名を「天叢雲劔(あまのむらくものつるぎ)」というとする[27]。一説に、天照大神が天岩屋から招出されたときの礼代(いやじろ)として八咫鏡と共に奉られ[注 8]、後にヤマタノオロチに奪われたものの素盞嗚尊がそれを取り返したともいわれるが[注 9]、この神剣が素盞嗚尊によって天照大神へ献上あるいは返還されたことにより、厳然たる「大御神の霊物」[注 10]として神威をふるうことになる。
天照大神が天孫降臨の神勅を下すにあたってこの神剣に霊魂を込め、神鏡(八咫鏡)・神璽(八尺瓊勾玉)と共に邇邇芸命(ににぎのみこと)に授けて以来、天皇家はこれを宝祚の守護(三種の神器)として宮中に祀ってきた[注 11]。しかし第10代崇神天皇の治世に至って天照大神の神威がますます盛んとなり、同殿共床にあるのは畏れ多いという理由から、豊鍬入姫命(とよすきいりびめのみこと)をしてその神霊を斎き奉らしめながら宮中より出ることになる[注 12]。豊鍬入姫命を「御杖代」とし、理想的な鎮座地を求めて始まった天照大神の遍歴は、御杖代を引き継いだ倭姫命(やまとひめのみこと)の代に、伊勢国の五十鈴川河畔の地をもって終焉を迎える[注 13]。すなわち、神宮(伊勢神宮)の創祀であり、ここに皇居と神宮の分離が初めてなされることになる。

この後、神剣は伊勢の神宮から氷上邑(ひかみのさと、現在の名古屋市緑区大高町火上山付近を指すと言われる)を経て、さらに熱田へ遷ることになるのだが、この経緯を記すのは『記紀』や『尾張国風土記』逸文(8世紀頃、『釈日本紀』七)の他に、熱田神宮に関する最古にして根本を成す縁起として知られた『尾張国熱田太神宮縁記(おわりのくにあつただいじんぐうえんぎ)』がある[33]。本書は874年(貞観16年)に熱田社別当であった尾張清稲により記述され、さらに890年(寛平2年)10月に国司であった藤原村椙が筆削を加えたものといわれるが、尾張清稲・藤原村椙という両名の人物像が不確かなこと、当時代の記述としてはいくつか矛盾をはらんでいることなどから、その成立は平安時代ではなく鎌倉時代初頭の成立とする説も根強い[34]。以下は、本書による神剣創祀までの経緯である。「日本武尊宮簀媛命と一別の時形見に寳剱を授たまふ圖」(『尾張名所図会』より)

景行天皇40年10月2日、景行天皇の意を受けて東征の旅に出た皇子日本武尊は[注 14]、途中神宮に立ち寄り、姨(おば)にあたる倭姫命から嚢(ふくろ)と共に草薙神剣を賜る[注 15]。さらに旅を続けて尾張国の愛知郡に至ったとき、侍従の将であった建稲種命に誘われ、命の故郷であった氷上邑の館で休息することになった[注 16]。尊はそこで、見目うるわしい娘がいるのを知り、その名を問うたところ、娘は建稲種命の妹で宮酢媛といった[注 17]。尊は媛を召し出して契りを交わし、いつくしみ、この地に長く逗留したが、やがて旅立ちの時になり、媛との別れを惜しんだ[注 18]

やがて東征を成して再び氷上邑の館に到着した尊は、宮酢媛と再会し、数首の歌を交わすなどしながら媛との日々を過ごす毎日であった。旅立ちに際して剣を解き、これを宝物として持ち床の守りとするよう、媛に差し出した[注 19]。これから向かう伊吹山に暴悪の神がはびこるのを懸念する近習(大伴建日臣)であったが、尊は剣を留めたまま出発した[注 20]。その伊吹山において尊は暴風雨にさらされて心身を痛め[注 21]、尾張国に戻ろうとしたが、鈴鹿山を越えたあたりで危篤となり[注 22]、媛の床にある大刀を偲ぶ辞世の歌を詠じた後、鈴鹿川の中瀬でみまかってしまう[注 23]


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