熱海の捜査官
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熱海の捜査官
ジャンル
テレビドラマ
脚本三木聡
監督三木聡
出演者オダギリジョー
栗山千明
二階堂ふみ
染谷将太
山崎賢人
松重豊
ナレーター伊武雅刀
エンディング東京事変天国へようこそ
製作
プロデューサー大江達樹(テレビ朝日)
遠田孝一(MMJ)
日枝広道(電通)
制作テレビ朝日

放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2010年7月30日 - 9月17日
放送時間金曜 23:15 - 翌0:15
放送枠金曜ナイトドラマ
放送分60分
回数8
特記事項:
第3・4話は『熱闘甲子園』放送のため、30分遅延の23:45開始。
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『熱海の捜査官』(あたみのそうさかん)は、2010年7月30日から9月17日まで毎週金曜日23:15 - 翌0:15に、テレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演はオダギリジョー
概要

架空都市である南熱海市を舞台に、1人の元失踪者が意識を取り戻したのを機に進展を見せた3年前の女子高生失踪事件の謎を、広域捜査官・星崎剣三が追求していくミステリードラマ。

本作ではテレビドラマ『時効警察』の主演のオダギリジョーと脚本及び監督を務めた三木聡がタッグを組み、製作に携わっている。

この作品以後の金曜ドラマは2011年地上デジタルテレビ放送移行準備に伴う、NHK日本民間放送連盟との申し合わせのため、レターボックス16:9サイズでの放送となる。

なお、通常は同日時差放送となる朝日放送静岡朝日テレビも、全英リコー女子オープンゴルフ中継に伴う編成上の都合により、初回のみ同時ネットで放送された。

犯人を始め、多くの謎を残して終わり、視聴者の間では様々な推測がとびかっている。同年11月にはDVD/ブルーレイBOXのPRを兼ね、「公式の謎解きの場」として公認Twitterアカウントが開設された。
登場人物
広域捜査庁
星崎剣三(ほしざき けんぞう)
演 -
オダギリジョー本作の主人公。33歳。意味不明な単独行動が災いし、「東京の事件」の担当から外され、3年前のバス消失事件を調べるために南熱海市に派遣された広域捜査官。常に丁寧な物腰で、立つ時は両手を後ろで組む癖がある。コーヒーが飲めず、いつもお湯を飲んでいる(曰く「豆から出るのが気持ち悪い」らしい)。口癖は「あー、大体分かりましたよ」。第六感に基づいて捜査を進めるため、周りにあまり理解されていない。また、色々な非科学的なアイテムを平気で捜査に活用する。非常に抽象的で意味深な発言が多く、謎を秘めた登場人物たちと普通に会話ができてしまう。しかし、その若干の不思議要素を除けば非常に優秀な捜査官。学生時代は友達が少なく、よくケーナを吹いていたらしい。成績は最低点が88点だったという噂。北島とはかつて一度だけ深い仲になったことがあるらしく、身を案じる言動を見せる。最終話にて、死んだはずの新宮寺が運転するバスに乗り込み、先に乗っていた東雲と共にラインを越える。
北島紗英(きたじま さえ)
演 - 栗山千明星崎の相棒として南熱海市に派遣された広域捜査官。29歳。階級は警視正。立場は星崎の上司だが、敬語を使って接している。かつて一度だけ深い仲になり、今も動向が気になる素振りを見せる。事件を追っていくうち、平坂に好意を寄せるようになる。美人であるが、真面目で中途半端なことが嫌いな性格故、星崎からは「性格が悪い」と言われており、モテない(自覚はある)。いつも声が大きく、東雲の主治医・樫村に叱られた(あまり自覚がない)。時々、横浜弁になる。中学時代は数学が苦手だったとのこと(曰く「2だったときがある」)。 最終話にて、星崎に「引き続き学校を頼む」と言われ、置いていかれた。
坂善正道(さかぜん せいどう)
演 - 田中哲司本庁の切れ者鑑識官。星崎曰く「(頭が)切れすぎて痛いくらい」。星崎とは知り合いで、星崎の捜査力を認めている。遺留品や証拠品の鑑定結果は一度しか言わない主義。フライドチキンを持ち帰る際は証拠品用のビニール袋を使用するなど、鑑識官らしさを持ち合わせる。過去は振り返らない性分。非常に早口。犬塚を気に入り、「広域捜査官になる気があるなら推薦状を書いてやる」とまで言って勧めた。拾坂の淹れたコーヒーとフライドチキンを好んでいる。星崎と見間違えた桂東が仕掛けたいたずらに引っかかり、デッキブラシを踏んで額に青アザを作った。
南熱海警察署
拾坂修武(じゅうさか おさむ)
演 -
松重豊署長。自分の仮説の実験が失敗に終わったり、星崎の発言の意味が分からなかったりすると「俺はもうだめだ」と言って頭を抱えてしゃがみ込んでしまう。一般常識にも疎い面がある。レプス陶芸クラブのオーナーである洲崎とは元恋人同士であり、過去にはレストラン「ボリューム」の伊藤とも付き合っていた。星崎の思いつきにより発見した南熱海市の地理的な中心を「アタチュー(南熱海の中心、の略)」と命名した。投げ技が得意で、第6話でもその実力を披露している。「ボリューム」のオムライスを好んでいる。
桂東光子(けいとう みつこ)
演 - ふせえり警察署唯一の女性警察官。既婚。笑い方が独特。何となくで発言することが多いが、意外な一言が事件解決の糸口になる。格闘技に長けている。また、署内の電話に出るのが非常に早い。星崎には「第一印象が最悪だった」という理由でほぼ毎回イタズラ(勝負)を仕掛ける。ほとんどが1対1の攻防戦だが、拾坂と北島を巻き込んで芝居を打ったこともある。一方で星崎用に仕掛けたトラップが回りまわって、事件に関わる思わぬきっかけを生むこともあった。
犬塚発見(いぬづか はつみ)
演 - 少路勇介真面目な署員。気が利き、要領が良いため、坂善に気に入られていた。広域捜査官に応募するのかはまだ迷っているらしい。かつて電気屋でアルバイトをしていた過去があり、事件解決に役立った。北島にほのかに好意を寄せている。
南熱海市役所
甘利雅彦(あまり まさひこ)
演 -
団時朗3年半ほど前から南熱海市市長を務めている。レミーの父親であり、四十万の父親でもある。見た目は完全におじいちゃん。もみ上げが特徴。朱印頭と繋がって色々とやっている。訳も分からずに平坂に市役所からの電力の一部を提供している。
亀岡渡(かめおか わたる)
演 - 村松利史市長秘書。セリフ回しが独特。実は「妻や子供には内緒で家庭崩壊につながるようなことをやっているリスキーな男」らしい。レミーの強引さに弱く、ワガママ放題を許してしまっている。
藁久保清一(わらくぼ せいいち)
演 - 光生土木課長。女子高生をとても好んでいるとの噂があり、星崎に目をつけられていた。魚のワラスボに間違えられた。
南熱海興行(朱印組)
朱印頭(しゅいんとう)
演 -
松尾スズキ裏街道ムードを大切にしている、案外まともなヤクザの組長。大きな悪事はできず、すぐに認めてしまう。市長である甘利とは協力関係にあるが、レミーと組んで強請をかけたりするなど、なんでもあり。途中からは物語における自分たちの立ち位置に危機感を覚え、「自己存在証明」と言い張って組を挙げて街の清掃活動をした。最終回では街のバランスを保つために平坂の団体を引き継いだ。
鮫島猛(さめじま たける)
演 - 緋田康人朱印頭に付き従う組員。周りの意見を聞き入れてしょっちゅう髪型を変えているが、そのたびに「前(前の前、など、もっと遡る場合もある)のほうが良かったよ」と言われてしまう。無駄に大声で話すときがある。以前務めていた会社はクビになり、一家離散していて、現在は前の嫁と娘に仕送りをしているらしい。
永遠の森学園
宇喜多幸光(うきた よしみつ)
演 -
津村鷹志校長。面倒事が苦手で、学園の騒ぎや警察の対応は敷島に任せっきり。阿久根寮長とは秘密の関係にある。
敷島澪(しきしま みお)
演 - 藤谷文子謎に満ちた美人教師。新宮寺とは何らかの秘密を共有しており、こっそり2人でいるところを何度か目撃されている。宇喜多校長から阿久根寮長との関係を口止めされている。新宮寺が死んだ時には周りの制止を振り切って遺体に駆け寄ろうとし、号泣していた。また、事故死と断定された後も他殺の線で調べてほしいと星崎に訴えていたが、四十万からは「芝居」だと言われていた。四十万に迫り、キスした仲である。ピアノを弾くのが好き。
阿久根淑子(あくね よしこ)
演 - 宮田早苗寮長。バス消失事件当日に警察署に電話をしてきた。敷島に黒魔術を見せるなど、怪しげな顔を覗かせる幸薄い女。恐ろしいお面を見たりして2回ほどぶっ倒れた(1度目に倒れたときには眼鏡をかけており、近眼である模様)。宇喜多校長とは秘密の関係にある。
新宮寺有朋(しんぐうじ ありとも)
演 - 山中聡学園唯一の送迎バスの運転手。3年前のバス消失事件の発覚後、畑を全裸で疾走しているところを保護された。事件を「自分の責任」として悔やんでいる一方、軽い気持ちで事件を探るレミーを怒鳴りつけた。敷島とは親しげな様子であり、何らかの秘密を共有している。実は新興宗教の「Mr.2」の正体であり、そのことについて星崎らが調べようとした矢先、事故死する。最終回では亡くなったはずなのに東雲を乗せてバスを運転しており、途中で星崎も加え、2人を乗せてラインを越える。
東雲麻衣(しののめ まい)
演 - 三吉彩花行方不明になった後、唯一発見された女子生徒。モデル並みの長身の美少女。「秘密の写生クラブ」メンバー。バス消失後、バス停で倒れていた。陸上部。発見以来3年間昏睡状態だったが、突如意識を回復し、事件が再調査されるきっかけとなった。事件については全く覚えていなかったが、物語が進むにつれて重要なキーワードを思い出していく。目覚めた後、しばらくは「紫外線の拒否反応を防ぐため」という理由で顔や腕などを包帯で覆っていたが、やがて自ら包帯を取り去る。口数が少なく、星崎の不思議発言にも反応は薄い。徳永研究室(後述)の徳永教授の娘であり、7歳の時に人体の蘇生実験を受けている。なお、この実験により、死を体験したことになる。バス消失事件についての平坂の共犯者であり、サイドブレーキを元に戻してバスを発進させた張本人。


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