この項目では、気候について説明しています。映画については「熱波 (映画)」を、熱波と称されることがあるサウナでのサービスについては「アウフグース」をご覧ください。
「熱帯波」とは異なります。
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を翻訳することにより充実させることができます。(2023年7月)翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。熱波(ねっぱ、英: heat wave)は、その地域の平均的な気温に比べて著しく高温な気塊が波のように連続して押し寄せてくる現象のことである。
世界気象機関(WMO)の定義では、日中の最高気温が平均最高気温を5°C以上上回る日が5日間以上連続した場合をいう[1][2]。熱波の定義は地域によって異なる。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
原理
出典検索?: "熱波"
夏にブロッキング現象が起こると北半球では卓越風が極端に南寄りに南半球では北寄りに吹き、赤道付近の暖かい風が流れ込むとともにその地域に高気圧帯が出来る[注釈 1]。一度ブロッキング現象が起こると同じような天候が長時間継続する(ブロッキング高気圧)ため中緯度地域に暖かい風が次々と入り込み、気温はさらに上がっていく。これらが繰り返し起こることで暑さが増幅され、やがて熱中症、熱射病などで人間を死に至らしめるほどの暑さとなる。
熱波に特徴的な天候が、長期間安定した晴天である。そのため翌朝までの放射冷却では大気を冷ましきれずに気温が底上げされ気温が日に日に上昇し、熱波の収束前に気温のピークを迎えることが多い。また雨が少なくなり、湿度も下がって乾燥傾向になる。一般に風も弱くなる(特に高気圧の中心付近)ため大気汚染物質が浄化・拡散されにくくなり大気汚染の被害、特に光化学スモッグによる被害が発生しやすくなる。
ただ熱波がピークを過ぎて大気の安定が崩れ、寒気が近づいたりすると高温の影響のために対流活動が活発化し激しい驟雨や雷雨による荒天(夕立、スコールなど)が顕著になる傾向がある。
影響熱波をしのぐため放水を浴びる人々
熱波による影響は高温によるもの、少雨や乾燥によるものに大別できる。
熱波により、気温が体温を超えるような高温となることがある。これほどの高温となると熱中症、熱射病、脱水症状などの症状を訴える人が多くなり、死者も発生することがある[3]。多くの建造物や舗装された道路などは、気温よりも大幅に温度が高くなる。
また少雨や乾燥は高温により需要が増える水資源の不足を招き上水道の給水制限や河川の取水制限、断水、農業用水の不足といった悪影響が出ることも多い。
山火事の引き金になることもある[4]。 ここでは、特に被害が甚大であったものを挙げる。文中異常(気候)とは、その地点として、30年に1回程度以下のまれな値となった場合を指す。
近年の主な熱波
1977年7月10日 ギリシャのアテネで2015年までのヨーロッパ最高気温48.0°Cを記録[注釈 2]。
1980年6-8月 アメリカ中?南部熱波[5](テキサス州ウィチタフォールズで最高気温47°C、同州ダラスで最高気温38°C以上の日が連続42日、オクラホマ州タルサ、カンザス州ウィチタで7月平均気温平年差(当時)が+5°C以上、ニューヨークで8月平均気温最高記録、全米で死者1,700人以上)[要出典]
1987年7月 ギリシア熱波(最高気温45°C、死者1,000人以上)[6][7]
1993年7月 アメリカ南東部熱波(ジョージア州アトランタ7月平均気温最高記録、ただし中西部は洪水、北西部は異常低温)[要出典]
1994年6-8月 日本や韓国で猛暑[要出典]
1995年 シカゴ熱波(死者739人。アメリカ中西部全体では3000人以上死亡[8]。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}同様の熱波は過去にもあったが、都市化の進展で被害が急増したとされる[要出典])
1998年 インドで2541人死亡(3028人とも)[要出典]
1999年 アメリカ東部熱波(ニューヨーク7月平均気温最高記録)[要出典]
2000年 パキスタンで140人死亡[要出典]
2003年 フランス、イタリア、ポルトガル、ベルギー、スイス[注釈 3]など500年来のヨーロッパの熱波(ヨーロッパ全域で死者52,000人以上[9])
フランス14,800、ドイツ7,000、イタリア4,200、スペイン 4,200、イギリス2,139(1833年に150人の記録)、ポルトガル2,099、オランダ1,400、ベルギー1,250、スイス975
2005年 アメリカ全域熱波(気温40°C以上)[要出典]