熊谷バイパス
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一般国道

熊谷バイパス
国道17号バイパス
熊谷渋川連絡道路
地図

総延長18.090 km
開通年1972年 - 1982年
起点埼玉県鴻巣市箕田
終点埼玉県熊谷市久保島
接続する
主な道路
記法上尾道路(予定)
国道407号妻沼バイパス
国道125号行田バイパス
深谷バイパス
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

熊谷バイパス(くまがやバイパス)は、埼玉県鴻巣市から埼玉県熊谷市までの約18 kmの区間を結ぶ、国道17号バイパスである。
概要

起点:埼玉県鴻巣市箕田

終点:埼玉県熊谷市久保島

全長:18,090
m

道路幅員

箕田交差点 - 玉井IC:50.0 m

玉井IC - 久保島交差点:26.5 m

[1]

箕田交差点 - 玉井IC(本線部)

規格:第3種第1級

設計速度:80 km/h

車線:4車線

箕田交差点 - 玉井IC(側道部)

規格:第3種第2級

設計速度:60 km/h

車線:4車線(熊谷市上之地区付近のみ6車線)

玉井IC - 久保島交差点

規格:第4種第1級

設計速度:60 km/h

車線:4車線

歴史

1966年度(昭和41年度):事業化[1]

1967年度(昭和44年度):用地着手[2]

1972年(昭和47年)4月11日:国道140号妻沼バイパス - 現道(終点)間暫定2車線で開通[1][2]

1972年(昭和47年)4月25日:都市計画決定[1]

1973年(昭和48年)5月1日:県道行田東松山線 - 県道太田熊谷線間下り側道部暫定2車線で開通[2]

1974年(昭和49年)5月20日:県道太田熊谷線 - 国道140号妻沼バイパス間下り側道部暫定2車線で開通[2]

1982年(昭和57年)4月8日:現道(起点) - 県道行田東松山線下り側道部暫定2車線で開通し、熊谷バイパスが全線開通[2]

1988年(昭和63年)3月5日:県道行田東松山線 - 深谷バイパス(玉井IC)間側道部4車線化開通[2]

1990年平成2年)2月21日 : 深谷バイパスの起点 - 県道葛和田新堀線間が開通し、熊谷バイパスと接続[3]

1994年(平成6年)3月23日:側道部箕田交差点 - 下忍地内間の4車線化により、箕田交差点 - 玉井ICの4車線化完了[1]

2001年度(平成12年度):柿沼肥塚立体着手[1]

2004年(平成16年)2月29日:柿沼肥塚立体開通[1]

2019年(令和元年)8月29日:側道部上之地区付加車線設置、6車線化

路線状況

熊谷バイパスは、深谷バイパスとの分岐点である玉井インターチェンジを境として、大きく2区間に分けることができる。
箕田 - 玉井IC

現道と交わる箕田交差点を境にして、国道17号バイパス上尾道路へ直結し、途中新大宮バイパスへと変わり、現道に接続せずに東京都まで直接乗り入れる計画であるが、上尾道路は桶川北本ICから箕田までの間が未開通である[注釈 1]

箕田交差点から玉井ICまでの区間は、片側2車線化が完了しているものの、幅員が50 mとなっており、上下線の間の中央部に大きな道路用地(中央分離帯)が用意されている[注釈 2]。この部分を通る道路が本来の本線(4車線、地域高規格道路 熊谷渋川連絡道路)で、これは新大宮バイパスと上尾道路の自動車専用道路本線(地域高規格道路 新大宮上尾道路[注釈 3]と接続される計画である。すなわち、この区間における現在併用中の道路は、正式には側道に相当する。

ちなみに以前の暫定4車線から暫定2車線へ合流するための旧連絡路[注釈 4]や一時的に工事で使用した迂回線[注釈 5]などの跡地が、本線用地内に放置されている。

しかし、都市計画決定からすでに約45年[注釈 6]経過しており、沿道の自治体3市で本線事業化早期実現の要望を行っているが、本線の着工は未だ白紙状態である。
本線用地を活用した渋滞・安全対策

本線事業化の見通しは立っていないものの、管轄である国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所では、本線用地を活用して、以下のような暫定的な渋滞・安全対策を実施している。

右折レーンの独立化
一部交差点を除き右折専用レーンが独立している。交差点の手前で右折レーンが分岐し、本線用地を斜めに横断し、反対車線に隣接して交差点に至る。「青信号」の点灯が無く、直進・左折方面と右折方面は、構造上の問題などから分岐していない交差点を含め矢印式信号機に従って進行する右折分離信号となっている。以前は行田市内と見通しの悪い立体交差の下道のみ右折分離信号を導入していたが、現在は事故防止の観点から独立右折専用レーンの設置と共に箕田-玉井IC間に広まった。独立右折専用レーンの構造の詳細については、当記事の最初2つの写真や地図・航空写真を参照のこと。

柿沼肥塚立体[4]
熊谷バイパスは、熊谷市街を通過する国道17号の渋滞緩和を図る為に開通したが、開通後は埼玉県道83号熊谷館林線と交わる肥塚交差点、埼玉県道341号太田熊谷線と交わる柿沼交差点が渋滞していた。その対策として、本線用地上に2004年2月29日に両交差点を立体交差化して結んだ陸橋が完成、各地点の渋滞がほぼ解消した[注釈 7]。この陸橋は、本線用地をフル活用した4車線で、都市高速道路並の防音壁も設けられており、本線開通後の熊谷バイパスの風景を垣間見ることができる。正式に側道となった柿沼肥塚立体の下道は、ほぼ片道2車線が維持されているが、立体との分岐・合流部及び下り線肥塚交差点の手前[注釈 8]は1車線に削減されている。

上之地区の付加車線[5]
熊谷市上之地区を中心とした上之(南)交差点手前 - 上川上交差点までの約2 kmは、信号と信号との間隔が狭く、更に上り線では上川上交差点手前での柿沼肥塚立体側道から合流する車両も多く、速度低下による渋滞や追突事故の発生が課題となっていた。そのため、同区間において、本線用地を活用して、上下線それぞれの内側に付加車線各1車線を整備し、同区間を6車線化する計画が立てられた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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