煎茶
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.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}チャノキ >  > 緑茶日本茶 > 煎茶.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目に含まれる文字「煎」は、オペレーティングシステムブラウザなどの環境により表示が異なります。

せん茶 浸出液[1]100 gあたりの栄養価
エネルギー8 kJ (1.9 kcal)

炭水化物0.2 g

タンパク質0.2 g

ビタミン
リボフラビン (B2)(4%) 0.05 mg
ナイアシン (B3)(1%) 0.2 mg
パントテン酸 (B5)(1%) 0.04 mg
ビタミンB6(1%) 0.01 mg
葉酸 (B9)(4%) 16 μg
ビタミンC(7%) 6 mg

ミネラル
ナトリウム(0%) 3 mg
カリウム(1%) 27 mg
カルシウム(0%) 3 mg
マグネシウム(1%) 2 mg
リン(0%) 2 mg
鉄分(2%) 0.2 mg
(1%) 0.01 mg

他の成分
水分99.4 g
ビオチン(B7)0.8 μg
カフェイン0.02 g
タンニン0.07 g
浸出法:茶 10 g/90 °C 430 mL、1分


単位

μg = マイクログラム (英語版) • mg = ミリグラム

IU = 国際単位

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
煎茶の茶葉煎茶の水色

煎茶(せんちゃ)は、日本で作られる緑茶の製法の1つ[2]

広義には深蒸し煎茶を含み[3]、深蒸し煎茶を含まない狭義の煎茶を区別のため普通煎茶と呼ぶ事もある[3]

さらに広義には抹茶のような挽いて作る茶の対義語として用い[4]玉露(高級品)と番茶(低級品)を含み[4]、これら2つの間に挟まる中級のものが通常の意味での煎茶である[4]

煎茶は中国の同種の茶種が江戸時代前期にから日本に伝わって発展したものである。

日本の煎茶と中国緑茶は茶葉の発酵を止める(殺青)方法が異なり、日本では蒸熱(蒸す事)により茶葉の酵素を失活させて製造するのに対し、中国では釜で炒って加熱する方法が一般に用いられる。

なお少数ではあるが日本にも釜炒り茶が存在し、釜炒り製玉緑茶がこれに相当する。
定義

公益社団法人日本茶業中央会は以下のように煎茶を定義している:.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}茶葉を蒸熱、揉捻、乾燥して製造したもの[5]公益社団法人日本茶業中央会、緑茶の表示基準 表1 名称

一方、深蒸し煎茶は下記のように定義されているため、深蒸し煎茶は煎茶に含まれない:煎茶と同様な製造で、茶葉の蒸し時間を煎茶の 2 倍以上の時間で製造したもの[6]公益社団法人日本茶業中央会、緑茶の表示基準 表1 名称

消費者庁の食品表示企画課による食品表示基準Q&Aにおいても、上記と同一の分類が採用されている[7]


それに対し全国茶生産団体連合会・全国茶主産府県農協連連絡協議会の説明[3]では深蒸し煎茶も煎茶の一種としており、深蒸し煎茶を含まない狭義の煎茶を普通煎茶と呼んでいる[3]

さらに広義には抹茶のような挽いて作る茶の対義語として用い[4]玉露(高級品)と番茶(低級品)を含み[4]、これら2つの間に挟まる中級のものが通常の意味での煎茶である[4]
名称の由来

最初に茶が日本に伝わった平安初期には茶葉を煮出して飲む「煎茶法」(せんちゃほう。烹茶法(ほうちゃほう)とも[8])で茶を飲むのが一般的で[9]、「煎茶」の名称はこの手法による[9]


しかし今日では煎茶はその名に反し、茶葉を湯に浸してそのエキスを飲む「淹茶法」(えんちゃほう)で飲むのが一般的である[9]。この方法は江戸時代前期にから伝わったものである[9]
淹れ方・飲み方詳細は「緑茶#淹れ方」を参照

急須に茶葉を入れ、お湯を注ぐ。一定時間待ち、急須から茶碗に少しずつ順番に注ぐ。この際の湯量・湯温・茶葉の量・待ち時間の目安は緑茶#淹れ方を参照。水出し緑茶(冷茶)は、急須に茶葉を多めに入れ、冷水を注いで5分待つ。専用のティーバッグを使う、お湯で淹れて氷に注ぐ方法もある[10]
製法

煎茶、玉露、抹茶の製法は以下の通りである:

日本茶の製造工程[11][12](最初の工程が左)茶農家の作業茶問屋の作業
茶園での工程荒茶の製造工程仕上げ加工工程(典型例[11]
覆下栽培摘採蒸し冷却揉み乾燥選別煉り乾燥切断・選別乾燥合組臼挽き
煎茶?◯◯◯◯◯??◯◯[注 1]◯?
玉露◯◯◯◯◯◯??◯◯[注 1]◯?
抹茶◯◯◯◯?◯◯◯◯◯?◯

機械を使った煎茶の製法の各工程は下記のとおりである。参考のため手揉みでの製法の名称も載せた。

煎茶の製造工程[13]工程概要目的
名称手揉みの場合の名称
荒茶製造工程.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}蒸熱(じょうねつ)

(蒸し)生葉を蒸す[13]

蒸し時間は普通煎茶では30?40秒程度[13]、深蒸し煎茶では60?120秒程度[13]

撹拌しながら蒸すものと、撹拌せずベルトコンベアーで運びながらむすものがあるが、葉が柔らかい深蒸し煎茶の場合は葉が細かくなりすぎないよう後者を使う[13]。熱で生葉の酵素を失活[13]

生葉の青臭さや悪臭を除去[13]葉を柔らかくする[13]
揉み粗揉(そじゅう)葉振(はふ)るい熱風を当てて撹拌しながら揉む[13]葉の水分を均一に蒸発[13]
揉捻(じゅうねん)回転揉み熱を加えずに揉む[13]葉より乾きにくい茎から水分を揉み出し、水分を均一にする[13]
中揉(ちゅうじゅう)揉み切り

(中揉み)塊をほぐしながら、自然に塊がほどけるくらいまで熱風で乾燥[13]。葉を揉みながら乾燥し、

よりながら長くする[13]
精揉(せいじゅう)転繰(でんぐり)揉み揉圧盤で徐々に押しながら乾燥[13]「茶の形状を針状に伸ばす」[13]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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