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煉獄のカルマ
ジャンル少年漫画、サスペンス
漫画:煉獄のカルマ
原作・原案など廣瀬俊
作画春場ねぎ
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
レーベル講談社コミックスマガジン
発表号2014年47号 - 2015年35号
発表期間2014年9月3日 - 2015年7月29日
巻数全5巻
話数全39話[注釈 1]+番外編1話
テンプレート - ノート
『煉獄のカルマ』(れんごくのカルマ)は、原作:廣瀬俊、漫画:春場ねぎによる日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2014年47号から2015年35号まで連載された。完結後に『マガジンSPECIAL』(同)2015年9号に番外編が掲載された[1]。
あらすじ
CASE.1 高校生編
主人公の七瀬 誠は、自己主張のできない性格のせいで、学校では同級生の不和 聖也を中心としたグループから、酷いいじめを受けていた。いじめに耐えきれなくなった誠は遂に屋上から飛び降り自殺を図って命を落とすが、自殺の業(カルマ)により、誠は天国でも地獄でもない煉獄に堕ちてしまう。そこで謎の女性・カルマと出会った誠は無限にループする1時間以内に、自分の自殺のせいで不幸になってしまったある6人を救わなければならなくなる。
CASE.2 集団自殺編
主人公の春川 たま子は、高校の3年間コンビニでアルバイトをしていた。顔こそいまいちであるものの、明るく心優しい性格からバイト先ではアイドル的存在で、本人もアイドルを夢見ていた。しかしその夢を母親に否定されたショックから家出をし、美容整形で顔を替え、オーディションを受けるも落選。実家でも居場所を失い絶望したたま子は、自殺を図ろうとするが、その矢先にネットカフェで知り合ったハットリに誘われ自殺サークルに参加することになり、とある山奥でハットリを含む6人と集団自殺を図った。しかし6人が死ぬ中ただ一人生き残って現世に戻ってしまってカルマと出会い、死んだ6人の魂を救わなければならなくなる。
登場人物
主要人物
カルマ
本作の案内人。自殺の業によって、煉獄に堕ちた者が出会う美女。生まれる以前に母親に堕胎され、それでも生を強く願った為、煉獄に居場所を与えられた過去を持つ。表向きの目的は自殺の罪を償ってもらうためらしいが、真の目的は自殺者に試練を乗り越えさせて救済すること。その立場ゆえ生に対する執着が強く、自殺者は本来優しさと強さを備えた存在と信じ、命の尊さを知ってほしいと思っている。誠と海人には「無限にループする1時間以内に己の自殺で不幸になってしまった6人を救う」、たま子には「死んだ6人の魂を救う」と、それぞれルールを定めている。
七瀬 誠(ななせ まこと)
高校生編の主人公。自己主張の苦手な高校3年生。母親は既に亡くなっており、厳格な性格の父親と2人暮らし。アホ毛が特徴。自己主張が苦手なために、同級生の不和と3人の仲間から酷いいじめを受けている。両腕には不和達にやられたリストカットの痕でいっぱいであり、それを隠すために夏場でも長袖のシャツを着ている[注釈 2]。地獄のような学校での心の支えであり、唯一自分に優しく接してくれるエリカの正体を知ってしまったため、絶望のあまり屋上から飛び降り自殺を図るが、煉獄に堕ちてカルマと出会い、自分の自殺で不幸になってしまった6人を救わなければならなくなる。6人を救う事に成功し、その見返りとして蘇生した。そして新たないじめのターゲットにされたエリカを救い、不和を退学に追い込んだ。高校卒業後、裏で彼女をいじめるよう仕向けていたあかりに自身の決意を否定されてしまい、フラフラした状態で車の横行する道路に出てしまう。集団自殺編で再登場し、高校生編での出来事を経て、エリカと恋人同士になっていた事が判明したが、かつてアイドルを夢見ていた彼女を後押しする為に自ら身を引いた。高校生編のラストは集団自殺編の後であるため、高校生編終了直後に車に轢かれそうになったところをたま子に助けられる。そして彼女に自殺するつもりではなく、悩み事を考えていただけだと説明し、生きるという決意を伝える。
春川 たま子(はるかわ たまこ)
集団自殺編の主人公。1996年12月1日生まれのO型。埼玉県さいたま市見沼区出身[注釈 3]。顔はいまいちであるものの、明るく心優しい性格。高校3年間、コンビニでアルバイトをしており、バイト先ではアイドル的存在の少女。いつもつけているリボンは昔病死した父からプレゼントされた物。アイドルになることを夢に見るが、母親に夢を否定されたショックで家出をし、美容整形で顔を替えてしまう。整形後、アイドルオーディションを受け、ネットカフェで暮らしていたが、一時はネットカフェで出会ったハットリ(後述)に諭され、実家へ戻ろうとしたものの、母と妹に自身の私物を全て処分されて家庭での居場所を失い、オーディションにも落選して絶望。自殺を図ろうとした矢先、ハットリに自殺サークルに誘われ、とある山奥で練炭自殺による集団自殺を図るも、6人が死ぬ中1人生き残って現世に戻り、カルマと出会い、死んだ6人の魂を救わなければならなくなる。その途中、ナツメの願いを叶える代償に整形前の顔に戻りながらも、改めてアイドルオーディションを受けることになる。