焼肉
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

広東料理については「焼肉 (広東料理)」をご覧ください。

焼肉(やきにく)とは、肉を焼いたもの。また、などの内臓をたれにつけ、直火で焼きながら食べる料理[1]。あるいは牛・豚などの肉をあぶり、またはいため焼きにしたもの[2]
概要「焼いた獣肉」を意味する「焼肉」(『西洋料理指南・上』[3]より)

日本語の「焼肉」という言葉は大きく二つの意味を持ち、肉を焼いた料理全般を指す場合と、肉や内臓にたれをつけ焼きながら食べる日本の東洋料理を指す場合がある[1][4][5][6][7][8]。本項では、「肉を焼いたもの全般」「東洋料理としての焼肉」をそれぞれ解説する。肉を焼く料理のうち、鉄板で焼く料理については「鉄板焼き」、串焼で提供するものについては「焼き鳥」を参照。
肉を焼いたもの全般

焼いた肉料理を指す「焼肉」という語の使用はより古く、例えば仮名垣魯文の『西洋料理通』(1872年明治5年〉)にはバーベキューの訳語として使用されている。同年出版の『西洋料理指南』[9]においても、獣肉を焼いた料理の意味で使用されている。近年では水木しげるの漫画『墓場鬼太郎』シリーズの「鬼太郎夜話」(1961年〈昭和36年〉)に鶏の丸焼きを指して「焼き肉」と呼ぶ台詞がある。
東洋料理としての「焼肉」「焼肉店」

一方、東洋料理としての「焼肉」「焼肉店」は現在広く使用されており、調理器具として主に鉄板や焼網を用いたものをいう。この場合、串焼きなどとは区別して呼称する。日本初の「焼肉店」は、在日韓国・朝鮮人によって1946年頃に開店した東京の「明月館」と大阪の「食道園」だといわれている[10][11]。しかし松浦達也によれば『両店とも創業当時はあくまでも「朝鮮料理店」であり、現代でイメージされるような「焼肉店」ではなく、後に焼肉も提供することになる、朝鮮料理店・冷麺店だと考えた方が自然だ。「元祖」というくくりなら、「現存する限り」などの註釈をつけるべき』としている[12]。その後「焼肉店」は1950年代頃から徐々に数を増やし定着した。それまで日本人に受け入れられていなかったホルモンを、在日韓国・朝鮮人が戦後闇市で提供したことが今日の「焼肉」の起源となったというのは定説であり[13][14]。「焼肉店」という領域は日本の代表的な民族集団である在日韓国朝鮮人が開拓したことは比較的知られており、焼肉の起源を純粋な韓国朝鮮の食文化とせず、ジャパナイゼーションされたことも強調されるべき点である[15][16]

日本総務省統計では「焼肉店」を東洋料理としての「焼肉店」のものと限定しており、西洋料理(ステーキ店など)は含まない[17][注 1]。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}

焼肉店の定食の例。皿に焼く前の肉がのっている。肉は各人が焼く(愛知県名古屋市)。

台湾に進出している日本式焼肉店(燒肉同話)の焼肉。近年の日本の焼肉店に多い無煙ロースターという煙を周囲の穴から吸い込むコンロを使っている。

七輪を使って肉を焼いているところ。

松阪牛炭火焼肉

松屋の焼肉定食(松屋では客は焼かず、キッチンのスタッフが焼く)

駅弁に仕立てた焼肉の例

焼肉(肉を焼いたもの全般)

単純に肉を焼くという形式であっても、味付けや調理方法の違いによって世界で様々な料理がみられる。本項後半で解説する東洋料理の「焼肉」の他、ローストビーフローストポーク焼き鳥ステーキジンギスカン鍋バーベキューなどが挙げられる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:71 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef