焼きたて!!ジャぱん
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焼きたて!!ジャぱん
ジャンル料理漫画製パン
少年漫画
ヒューパンドラマ
ギャグ漫画
漫画
作者橋口たかし
出版社小学館

その他の出版社
東立出版社
文化傳信

掲載誌週刊少年サンデー
レーベル少年サンデーコミックス
発表号2002年4・5合併号 - 2007年6号
巻数全26巻
話数全242話
漫画:焼きたて!!ジャぱん?超現実?
原作・原案など入江謙三
作画橋口たかし
出版社小学館
掲載サイトLINEマンガ
レーベル少年サンデーコミックススペシャル
発表期間2019年8月16日 - 2021年12月3日
巻数全5巻
話数全26話
アニメ
原作橋口たかし
監督青木康直
シリーズ構成隅沢克之
キャラクターデザイン前澤弘美、戸部敦夫、菱沼義仁
音楽岩崎琢
アニメーション制作サンライズ
製作テレビ東京、サンライズ
放送局テレビ東京系
放送期間2004年10月12日 - 2006年3月14日
話数全69話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『焼きたて!! ジャぱん』(やきたてジャぱん)は、橋口たかしによる漫画作品。日本の週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』にて2002年4・5合併号から2007年6号まで連載された。もともとは5週限定の短期集中連載だったが、正式に連載となった。第49回(2003年度)小学館漫画賞少年向け部門を受賞。第14巻までの累計部数は600万部を突破している[1]

LINEマンガにて続編『焼きたて!! ジャぱん?超現実(スーパーリアル)?』が2019年8月から2021年12月まで連載された。取材・原作として入江謙三の名前が併記されている。

パンの魅力に魅せられた少年が、プロのパン職人として理想のパン「ジャぱん」を追究する姿を描く。作中にてパン等に関わる専門用語や知識を解説している。
あらすじ

「太陽の手」と呼ばれるパン発酵に適した温かい手を持つ少年、東 和馬は、幼少の頃、姉・稲穂に連れられて行ったパン屋St.Pierre(サンピエール)の主人から、「日本人にとっての『ごはん』より美味い日本独自のパン『ジャぱん』を創りたい」という夢を聞かされ、自らも「ジャぱん」を生み出すべく、独学でパンづくりを覚えていく。

中学校を卒業した和馬は、大手ベーカリー・チェーンの「パンタジア」東京本店の採用試験を受ける。和馬は河内 恭介、梓川 月乃、諏訪原 戒と共に最終選考に残るが、オーナーの孫娘で有力な新人を発掘するために採用試験に参加していた月乃は最終選考を辞退する。一方、河内は大げさな身の上話で和馬の同情を買い、最終選考課題の「クロワッサン」をルール違反をして二人で作ることになる。和馬は「324層クロワッサン(ジャぱん43号)」の生地を完成させるが、河内の話を真に受け、勝ちを譲るために採用試験を辞退してしまう。最終選考に受かった河内だったが、和馬が辞退した理由を月乃から聞かされると、その優しさに心打たれ、本店採用を辞退する。二人は月乃に拾われ、彼女が店長代理を務めるパンタジア・南東京支店に勤務することになる。

しかし、そこはパンタジアの支店とは思われないほどに寂れた店だった。実は、月乃の母は正式な妻ではなかったため、梓川一族の中でも冷遇され、寂れた店をあてがわれていたのだった。そうとは知らない和馬と河内は協力して南東京支店を盛りたてていき、やがてパンタジア・グループの新人職人が挑戦する新人戦に参加する。しかし、そこで二人は、正妻の子で異母妹である水乃から姉として扱われていない月乃の姿を目にする。南東京支店の店長である松代 健から月乃の境遇を聞かされた二人は、月乃の力になろうと誓い合う。

水乃そして水乃が放つ謎の職人・コアラ(正体は模糊山 剛)をも撃退した和馬だったが、さらに月乃の異母姉である雪乃の挑戦を受ける。パンタジアのライバルチェーンであるサンピエールのオーナー・霧崎 雄一と手を組んだ雪乃は、パンタジアを乗っ取るために、なりふりかまわず汚い手を使って和馬を潰しにかかるが、和馬はそうした妨害をことごとくはねのけてしまう。そして、雪乃は最期の切り札として酵母菌に造詣が深い冠 茂と和馬を対戦させる。しかし、タンパク質分解酵素エンドプロテアーゼを試合前に混入させ、親友の河内をも陥れた雪乃の汚い手口に和馬は怒りを爆発させ、見事冠に対しても勝利を収めるのだった。

新人戦終了後、研究所を雪乃の手によって爆破された冠も南東京支店に移籍する。冠は、雪乃の悪事を阻止するために、パンタジアが乗っ取られても別行動が取れる月乃個人名義の南東京支店に移籍したのだった。霧崎・雪乃によるパンタジア乗っ取りを防ぐための資金稼ぎとして、和馬・河内・諏訪原が出ることになったパンの世界大会、モナコカップでの日本チームの優勝に冠は5170万円を賭けた。冠が河内に教えたある作戦が大成功したためオッズは300倍、日本チームが優勝するのを待つばかりとなった。だが、サンピエールからの数々の妨害が和馬ら日本チームを待っていたのだった。しかし困難を乗り越えた日本チームは見事に優勝、120億円が手に入る。だが時すでに遅しサンピエールはパンタジア株50%以上を買い取り、パンタジアを企業買収してしまう。そんな時、サンピエールオーナー霧崎雄一は月乃をパンタジアの社長、雪乃をサンピエールの社長にして2社をテレビ番組焼きたて!! 25(アニメでは、焼きたて!! 9(ナイン))で対戦させ、パンタジアが勝てばサンピエールは株を返し、負ければ返さないと挑戦状を叩きつけ、月乃はそれに応じた。和馬は次第にパンタジア対サンピエール・月乃対雪乃の対立に巻き込まれていき、月乃を守るため、己が理想とするジャぱんに近づくために新たな挑戦者たちに対峙していくことになる。
登場人物詳細は「焼きたて!!ジャぱんの登場人物」を参照
リアクション

従来の料理漫画では出された料理を食べた客や審査員が「うまい!」と唸る等のリアクションを起こすのが常識であるが、本作の場合、単なる演出のレベルにとどまらず、そのリアクションが過剰に大きい。作中の人物も「リアクション」として異常現象を認識している。この手の演出はジャぱんと同様にテレビ東京とサンライズが制作していたテレビアニメ『ミスター味っ子』や味っ子と同じ週刊少年マガジンで連載されていた『中華一番!』などに見られる。

作品世界内では審査員の起こしたリアクションが過剰であればあるほど旨いパンだったということになっている。リアクションは一般人であっても起こすことがあるが、ピエロや黒柳といったプロの審査員は、よりエスカレートしたリアクションを表現することに文字通り命を賭けている。リアクションの中には、下手をすると著作権侵害になりかねないようなものも数多くある。アニメのオリジナルのリアクションでは『NARUTO』、『ONE PIECE』などのジャンプ系の漫画のパロディーが頻出する。原作では、1話ないし数話まるごとリアクションだけに費やされることもある。

初期のリアクションは、うまさのあまりのけぞるなど控えめなものであったが、徐々にリアクションはエスカレートしていき、臨死体験したり、人間外の者に変貌したり、命に関わる非常に危険な寸劇などを行ったり、果ては地球を救ったりと荒唐無稽な暴走を見せつけた(アニメでは第1話から既に大袈裟なリアクションを演出している)。後半では変身するリアクションがほとんどになり、その中でも「すりゴマ」が入ったパンを食べたら「釣りバカ」になるなど無理やりの駄洒落のリアクションが大きな割合を占めるようになった。初期はパンの美味さを表現していたリアクションが、変身するためにパンを食べるということが増えた。

中盤辺りまでは変身するなどの演出もあくまで精神世界での出来事であり、他のリアクションも精々身体を張ったり、セットを用いて演技を行なう程度だったが、後半からは本当に肉体が変質するようになっていった。
リアクション例


ガレットを食べた際に、登場人物全員が少女漫画風になる(ガレット→マーガレットつながり)。

クロワッサンを食べた際、審査員である黒柳が月面に初めて降り立った宇宙飛行士アームストロングと化す。

ノーベルガンダム(操縦系統はモビルトレースシステム型ではなく、普通のコクピットになっている)が月面上にてジェットストリームアタックで攻撃してきた黒い三連星を、やはり踏み台にしつつハリセンで倒す。


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